はじめに 「古事記」は、多様な解釈が可能な奥深い物語です。物語は日本神話から始まり、天皇の話へと展開していきます。これは史実ではありませんが、史実が含まれている可能性もあります。どの部分が史実であり、誰がどういった理由で書いたのかは、大きな研究テーマとなっています。 日本神話では神様を天津神と国津神の2種類に分けます。非常に奇妙ですが、国津神を地元の首領、天津神を朝鮮半島の首領と考えることが出来ます。これは二重構造モデル(多重構造モデル)と矛盾しません。 ですから、日本神話は、渡来人が朝鮮半島からやってきて、日本の主要部分を征服していった話と捉えることができます。 国譲りの物語は、その過程で、…