あの頃の私たち 学生時代をよいものとして思い出せるかというと、「否」な人間だ。だから、私はいつまでたってもティーンムービーを見るとときめいて、懐かしいなぁと眩しい気持ちになってしまうのかもしれない。白いシャツに雑多な教室、ちょっとほこりっぽくて誰かの気配を感じる教室。毎日通うのが嫌だったはずなのに、10代を過ごしたあの場所を特別な場所だと私たちは遺伝子に刷り込まれている気がする。 裏表がなく、ハツラツとしたボラ。海外で心臓の手術をする友人のためにひと肌脱ごうと、友人の憧れの人の友人と仲良くなるけれど……という“あるあるストーリー”。結局自分の好きな人が、友人の好きな人で「どうしよう? 」と悩ん…