3rd Party Logisticsの略。物流に関する用語。 荷主から物流機能全般を請け負う形態、または請け負う企業のこと。 単なるアウトソーシングではなく、荷主の物流ポリシーの策定や物流企業の最適選定も行うなど、戦略機能も持つ。 日本では物流会社(日本通運など)やメーカーの物流子会社(日立物流など)、倉庫業の会社などが「3PL機能を持つ」というに近い存在。海外では飲料業者から一括で請け負うCH Robinson Worldwide Inc.などが有名。
―― それは「会計の問題」か、それとも“物流信用”の毀損か エア・ウォーター不適切会計と、3PL事業に静かに走るリスクの正体 2月17日、格付投資情報センター(格付投資情報センター/R&I)は、 不適切な会計処理を巡る特別調査委員会の報告書が公表されたエア・ウォーターについて、 「今後の収益や財務への影響を注視する」とのコメントを発表しました。 R&Iは流動性について、 3行と総額1130億円のコミットメントラインを新規締結 当面の資金繰りに「特段の問題はない」 と一定の評価を示しています。 しかし同時に、 「今後の調査結果次第では、多額の追加費用が発生する可能性を否定できない」 「ガバナンス…
――ロッテルダム港を起点に欧州全域へ。SBS Europeが完成させる物流の垂直統合 2026年1月20日。 SBSホールディングスは、オランダの物流大手「ズワルウグループ(ブラックバードロジスティクス)」を完全子会社化したと発表しました。 昨年末の80%取得から、わずか数週間で100%へ。 このスピードは偶然ではありません。 欧州最大の物流結節点・ロッテルダム港。 その「心臓部」を自社の支配下に置いた意味は、日本の物流企業史において極めて重い。 13年間、倉庫と動線と現場の矛盾を見続けてきた設計士の視点で、 この一手が日本の荷主とグローバルサプライチェーンの“生存確率”をどう変えるのかを解剖…
はじめに|それは「外注」ではなく「委ねる決断」だ 物流アウトソーシングという言葉が、すっかり一般化しました。 人手不足、倉庫不足、コスト上昇── こうした課題に直面したとき、多くの企業が最初に思い浮かべる選択肢が「外注」です。 しかし、ここで一度立ち止まる必要があります。 物流アウトソーシングは、本当に“外注”なのでしょうか。 本質的にはそれは、 単なる業務委託ではありません。 自社の物流機能の一部を、他社の判断とオペレーションに委ねる 明確な「経営判断」です。 本稿では、 「比較」という行為がなぜ失敗を招きやすいのか、 そして、何を基準に判断すべきなのかを、 現場目線で整理していきます。 1…
はじめに|3PLは“委託”から“共創”へ進化する 3PL(Third Party Logistics)は、単なる外部委託ではなく、物流戦略の中核を担う“共創型パートナー”へと進化しています。第1弾では3PLの定義とメリット、第2弾では選定基準と契約設計を解説しました。今回は第3弾として、3PLを活用した物流DXの実践と、業務改善の具体的なアプローチを深掘りします。 第一弾はこちら☛物流における「3PL」とは?外部委託のメリットと注意点 - 物流業界入門 第二弾はこちら☛【物流における「3PL」とは?②】|選定基準と契約設計で失敗を防ぐ - 物流業界入門 📦 3PL×DXの本質|単なる自動化では…
🚚物流における「3PL」とは?②|選定基準と契約設計で失敗を防ぐ はじめに|3PLは“委託”ではなく“戦略パートナー” 3PL(Third Party Logistics)は、単なる外部委託ではなく、物流戦略の一部を担うパートナーです。 前回の記事(物流における「3PL」とは?外部委託のメリットと注意点 - 物流業界入門)では、3PLの定義やメリット・注意点を紹介しました。今回はその続編として、3PLの選定基準と契約設計のポイントを深掘りします。 🧠 3PL選定の基本視点 1. 自社の物流課題を明確にする コスト削減?リードタイム短縮?品質向上? 目的によって選ぶべき3PLのタイプが変わる 2…
私たちがオンラインショッピングで注文した商品が、早ければ翌日には手元に届く。この現代の便利な生活は、高度に設計された「物流」システムによって支えられています。商品を安全に保管し、必要に応じてタグ付けなどの加工を施し、正確かつ迅速に届ける。この一連の流れを最適化する物流は、今や社会に不可欠なインフラです。 今回は、1964年の創業から60年以上にわたり、首都圏を拠点に物流のプロフェッショナルとして顧客を支え続けてきた株式会社ビッグワン・コバヤシの決算を読み解きます。同社は近年、物流の枠を超えてデイサービス事業にも進出するなどユニークな事業展開を見せています。その多角的なビジネスモデルと経営戦略に…
私たちがオンラインショップでクリック一つで注文した商品が、翌日には手元に届く。この便利な日常の裏側で、物流業界が「2024年問題」や深刻な人手不足といった、社会の根幹を揺るがしかねない大きな課題に直面していることをご存知でしょうか。特に、季節やトレンドによって物量が激しく変動するアパレル業界の物流は、極めて高度な対応力が求められます。もはや、従来通りのやり方では立ち行かない転換期を、物流企業はどのように乗り越えようとしているのでしょうか。 今回は、140年以上の歴史を誇る老舗「福助」の物流部門を祖とし、現在は総合商社・豊田通商グループの一員として、「トヨタ流」のノウハウと最先端のDX(デジタル…
木造住宅が建てられる現場を想像してみてください。基礎工事が終わり、上棟、屋根、外壁、そして内装へ。その工程ごとに、多種多様な木材、建材、断熱材、サッシ、釘やネジ一本に至るまで、数万点の部材が、数多くのメーカーから、まさにジャスト・イン・タイムで届けられます。この複雑怪奇なサプライチェーンを完璧にコントロールし、建設現場の「ラストワンマイル」を支える物流のプロフェッショナルが存在します。 今回は、住宅建築用の木材・建材物流で70年以上の歴史を誇り、2020年にその専門事業を統合して設立された「SDロジ株式会社」の決算を読み解きます。設立からわずか5期目にして、自己資本利益率(ROE)59%超とい…
オンラインで注文した商品が当たり前のように翌日に届き、スーパーの棚には常に商品が満ちている。この現代社会の利便性は、モノを生産地から消費地へと、効率的かつ確実に届ける「物流」という巨大な社会インフうによって支えられています。しかしその裏側で、日本の物流業界は、トラックドライバーの不足と高齢化(いわゆる「2024年問題」)、燃料費の高騰、そして環境負荷の低減という、数多くの深刻な課題に直面しています。 今回は、名古屋市に本社を構え、東証プライム市場に上場していた総合物流大手、トランコム株式会社の決算を読み解きます(2025年1月に非公開化)。単にモノを運ぶだけでなく、独自の輸送マッチングプラット…
コンビニに並ぶ商品、工場の生産ラインに届く部品、スーパーの生鮮食品。私たちの生活と経済は、モノを運び、保管する「物流」という大動脈によって支えられています。特に、地理的に独自の経済圏を形成する九州において、地域に密着した物流ネットワークの役割は計り知れません。今回は、創業から60年以上にわたり九州の物流を支え、「物流創造企業」を標榜する「高千穂倉庫運輸株式会社」の決算公告を深く読み解きます。その決算書が示したのは、自己資本比率69%という鉄壁の財務基盤。物流業界が「2024年問題」という大きな課題に直面する中、地域と共に歩む老舗企業の揺るぎない強さの秘密に迫ります。 今回は、九州エリアの流通を…