9月3日、70歳のある男が釈放されます。彼の名前は、西川寅吉。脱獄6回という最高記録を持つ男で別名「五寸釘の寅吉」です。(5寸釘の寅吉)西川寅吉は、刑務所から脱獄するときに五寸釘が刺さった板を足で踏んでしまいますが、そのまま約十二キロ逃走したことから「五寸釘の寅吉」と呼ばれるようになりました。5寸というと約15.15センチメートルですから、足を突き抜けた可能性がありますし、この状態で歩くのは、かなりキツそうです。(6回の脱獄) 寅吉は、幕末の安政元年(1854年)3月15日、三重県多気郡で貧農の家に生まれます。 寅吉の脱獄は書籍や文献で数多く紹介されていますが誇張やフィクションも入り交じって様…