資本主義的な消費社会の中にあって、アイドルとはもっとも生鮮的に消費される商品だ。 「アイドル大戦国(飽和)時代」の中で日々たくさんのアイドルグループが生まれては終わっていく。その流動性の高さは資本主義社会の残酷さを我々に突きつける。 パフォーマンスに要求されるクオリティはますます高くなり、今ではどこの事務所も練習生制度などを採用し早いうちからアイドルを育成する。そして彼・彼女らの持つ、若さ、無垢、「まだ何者でもないこと」による可能性と、希望(CDデビュー)と絶望(突然の解体)表裏一体となったスリル感からなる物語に我々は熱狂する。しかしそれは、早いうちから少年少女の人生の選択肢を制限してしまうこ…