2020年元旦31日から2日までの予定で、施設にいた父の外泊許可をとり、実家で過ごす予定だった。元旦の昼を過ぎたころ、父が悪寒を訴え、震えだした。熱を測ると39度。インフルエンザを疑った。元旦で病院がなかなか見つけられず救急車を呼んだ。病院の待合はたぶんインフルエンザであろう患者でいっぱいだった。インフルエンザではなく胆嚢炎。即入院となった。 1月~2月は面会可能だったが、新型コロナウイルス感染症の流行がはじまり、3月以降は面会中止となった。3月、看護士に車いすを押されて廊下を移動する父の後ろ姿を遠目にみたのが最後だった。結局、誤嚥性肺炎で父は6月に亡くなった。 6月はじめの深夜、急変して朝ま…