手術室で、こんな「逆転現象」に遭遇したことはありませんか? 「導入前(覚醒時)は、Aライン(橈骨動脈圧)の方がマンシェット(上腕血圧)より高かった。 しかし、TIVAで麻酔が安定した途端、Aラインの方が低くなってしまった……」 「回路がダンピングし(なまっ)ているのかな?」「ゼロ点がずれた?」 そう疑ってフラッシュしても、波形は鋭利で正常。それでもマンシェット(NIBP)は110 mmHgあるのに、Aライン(IBP)は90 mmHgしかない。 実はこれ、機器の不具合ではなく、生理学的な「ポパイ現象」の消失と、血圧測定法の特性が組み合わさって起きる必然的な現象なのです。 そこで、プロポフォールと…