加納一郎によるホック氏シリーズ第二弾です。 日本を離れたホック氏は、チベットを目指す途中、先ず上海に立ち寄ります。そこで遭遇した事件に関わる内に、北京の紫禁城内部にまで辿り着くことに、、、。「正典」との繋がりのある人物を登場させたりと、シャーロキアン的には興味深い内容になってはいるものの、前作に比べると推理小説的要素が後退し、ストーリー展開は意外性無く、単なる冒険活劇風になってしまってるのが残念。このシリーズは第三作「ホック氏・香港島の挑戦」まであるのですが、更にその傾向が強いようですので、次作を敢えて読むかどうかは微妙、('◇')ゞ このシリーズの最後にホームズがチベットに辿り着いたのかどう…