これは昭和58年(1983年)に発表された日本で最初のホームズ・パスティース長編作品です。作者は加納一郎。 私は島田庄司の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」(昭和59年)が草分けかと思っていたのですが、そうではなかったみたいです、、、('◇')ゞ、、、で、ホームズが日本にやって来ていた、という小説としては松岡圭祐の「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」がありますが、こちらは2017年発表なので、だいぶ後と言う事になる。松岡圭祐には申し訳ないが、真似したとは言わないまでも、この「ホック氏の異郷の冒険」をだいぶ参考にしたのではないかな、とは思います。 この小説の中でホームズは、サミュエル・ホックという偽名…