日本推理作家協会が江戸川乱歩賞とともに、主宰している文学賞。 前身の「日本探偵作家クラブ」時代の「日本探偵作家クラブ賞」から連続しており、「長編及び連作短編集部門」「短編部門」「評論その他の部門」の3部門がある。
目次 日本推理作家協会賞とは? 概要 名称の変遷 部門の変遷 歴代受賞者・受賞作一覧 日本推理作家協会賞とは? 概要 日本推理作家協会(元・探偵作家クラブ→日本探偵作家クラブ/江戸川乱歩が1947年に設立)が毎年授賞している文学賞。その年に発表された推理小説の中で最も優れたものに与えられる。推協賞と略称される。 名称の変遷 第1回〜第7回(1948年〜1954年) 探偵作家クラブ賞 第8回〜第15回(1955年〜1962年) 日本探偵作家クラブ賞 第16回〜(1963年〜) 日本推理作家協会賞 部門の変遷 第1回(1948年) 長編賞、短編賞、新人賞 第2回〜第4回(1949年〜1951年) …
第76回〜日本推理作家協会賞の受賞者・受賞作の一覧です。 (※敬称略) 目次 第76回(2023年) 第77回(2024年) 第78回(2025年) 第76回(2023年) 長編および連作短編集部門:芦沢央 『夜の道標』 小川哲 『君のクイズ』 夜の道標 (中公文庫) 作者:芦沢央 中央公論新社 Amazon 君のクイズ (朝日文庫) 作者:小川 哲 朝日新聞出版 Amazon 短編部門:西澤保彦 『異分子の彼女』 異分子の彼女 腕貫探偵オンライン (実業之日本社文庫) 作者:西澤 保彦 実業之日本社 Amazon 評論・研究部門:日暮雅通 『シャーロック・ホームズ・バイブル 永遠の名探偵をめ…
第41回〜第45回日本推理作家協会賞の受賞者・受賞作の一覧です。 (※敬称略) 目次 第41回(1988年) 第42回(1989年) 第43回(1990年) 第44回(1991年) 第45回(1992年) 第41回(1988年) 長編部門:小杉健治 『絆』 絆 (集英社文庫) 作者:小杉健治 集英社 Amazon 短編および連作短編集部門:受賞作なし 評論その他の部門:受賞作なし
第36回〜第40回日本推理作家協会賞の受賞者・受賞作の一覧です。 (※敬称略) 目次 第36回(1983年) 第37回(1984年) 第38回(1985年) 第39回(1986年) 第40回(1987年) 第36回(1983年) 長編部門:胡桃沢耕史 『天山を越えて』 天山を越えて: 冒険小説クラシックス (光文社文庫 く 5-21) 作者:胡桃沢耕史 光文社 Amazon 短編および連作短編集部門:受賞作なし 評論その他の部門:受賞作なし 第37回(1984年) 長編部門:加納一朗 『ホック氏の異郷の冒険』 ホック氏の異郷の冒険 (1983年) (角川文庫) Amazon 短編および連作短編…
第31回〜第35回日本推理作家協会賞の受賞者・受賞作の一覧です。 (※敬称略) 目次 第31回(1978年) 第32回(1979年) 第33回(1980年) 第34回(1981年) 第35回(1982年) 第31回(1978年) 長編賞:泡坂妻夫 『乱れからくり』 大岡昇平 『事件』 乱れからくり (角川文庫) 作者:泡坂 妻夫 KADOKAWA Amazon 事件(新潮文庫) 作者:大岡 昇平 新潮社 Amazon 短編賞:受賞作なし 評論その他部門賞:青木雨彦 『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』 石川喬司 『SFの時代』 課外授業 ミステリにおける男と女の研究 (講談社文庫) 作者…
これは昭和58年(1983年)に発表された日本で最初のホームズ・パスティース長編作品です。作者は加納一郎。 私は島田庄司の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」(昭和59年)が草分けかと思っていたのですが、そうではなかったみたいです、、、('◇')ゞ、、、で、ホームズが日本にやって来ていた、という小説としては松岡圭祐の「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」がありますが、こちらは2017年発表なので、だいぶ後と言う事になる。松岡圭祐には申し訳ないが、真似したとは言わないまでも、この「ホック氏の異郷の冒険」をだいぶ参考にしたのではないかな、とは思います。 この小説の中でホームズは、サミュエル・ホックという偽名…
おはようございます。本日の読書レビューは、芦辺拓氏の『大鞠家殺人事件』です。この作品は、2022年度、第75回日本推理作家協会賞の受賞作!昭和18年から20年にかけて、大阪船場の商家で起きた連続殺人事件が描かれた大作です。 大阪大空襲前の、古き良き大阪が描かれており、関西出身の私も、楽しく読むことができました。 老舗化粧品会社≪大鞠百薬館≫創業一家 大鞠家には座敷童が? 利発で探偵好きな末妹の文子 大鞠家で泥棒騒ぎ・殺人騒ぎ 女学校時代の友人に再会 大鞠家の主が殺される 大鞠家の老嬢・多可 次々と大鞠家の主要人物が亡くなる 探偵が登場! 本当の探偵は美禰子自身? さいごに 老舗化粧品会社≪大鞠…
★ 芦辺拓さんの作品『大鞠家殺人事件』(東京創元社)が、第75回日本推理作家協会賞(長編および連作短編部門)を受賞されました。おめでとうございます。 ・芦辺拓『大鞠家殺人事件』、東京創元社、四六判上製364ページ、2021年10月15日発行、定価 1,900円+税 ※東京創元社のHPも、御覧ください。 www.tsogen.co.jp ※日本推理作家協会のHPも、御覧ください。 www.mystery.or.jp
北村薫さんの 「空飛ぶ馬」。 女子大生の主人公と、大学の同窓の先輩である、噺家の円紫師匠が日常の謎を推理していく短編集。 博識で、大人な円紫師匠が名探偵ぶりを発揮します。殺人などの大きな事件ではなく、「喫茶店で3人の女性が紅茶に大量の砂糖を入れていたのはなぜか?」といった、すごく平和な謎を扱っていて全体的にゆったり穏やかな雰囲気です。 一方で、表題作の「空飛ぶ馬」のような人の"優しさ"を描いたものだけでなく、「砂糖合戦」、「赤頭巾」のような、人の"悪意" を感じさせるものもあり、全体がゆったりしている分、ちょっとぞっとするようなところもあります。 また、謎解きとは関係ないところで、ちょいちょい…