2005年(平成17年)4月25日9時18分、JR福知山線 *1 塚口駅〜尼崎駅間で起こった脱線事故。宝塚発同志社前行きの快速列車(207系Z16+S18編成の7両、列車番号は5418M)の先頭4両がカーブで乗り上がり脱線、逸脱して先頭2両が沿線のマンションに激突、大破した。
事故発生後から約82時間後の28日19時20分、救助捜索活動を終えた。
107名(男性59名女性48名、運転手含む)が亡くなり、負傷者は460人にまで上った。戦後、鉄道事故で100人以上の死者が出たのは6件目で、犠牲者数は1951年(昭和26年)に横浜市内の旧国鉄京浜東北線*2で起こった列車火災事故(桜木町事故)を上回り、戦後4番目、JR史上最悪の事故となった。
2006年4月21日には、この事故に巻き込まれた3つの家族に焦点を当てたドラマ、『金曜エンタテイメント特別企画「家族たちの明日〜尼崎列車事故から1年〜失われた平穏な生活の大切さ」』がフジテレビ系列各局で放送された。
原因は余裕のないダイヤや運転士の心理的な問題、ボルスタレス台車の構造*3などと指摘されているが、依然不明。今もなお調査が続けられている。
JR西日本が発表する記事の中では、犠牲者は106名と告知されている。JR西日本は、運転士の責任による事故として扱っており、運転士が犠牲者ではないと考えているため。
マスコミは「新型ATS(ATS-P)を設置していたら速度超過しても自動的に非常ブレーキが掛かるので事故は防げた」とか「事故は過密ダイヤによるもの」などと報じているが、これらは直接事故原因には結びついていない。
ATS-Pは従来のATS-Sとは違い、地上、車上設備を一新する必要があり莫大な費用が必要となる。しかし、他社のATS-S(ATS-SN,ST,SFなど)には速度照査機能が備わっており、わざわざATS-Pを設置しなくても、ATS-SWに速度照査機能の拡張は可能である。
その他の病院は大阪放送局 JR福知山線脱線事故(http://www3.nhk.or.jp/saigai/osaka/index.html)でご確認下さい。