LOVE ALL SERVE ALL

名のあるシンガーソングライターにとって、新しい曲を作るのはワークであることが多いだろう。 コラボなどのオファーを受けて、言わば、”お題”をもらって仕事する。 それはとても誇らしく有益だが、制限や責任もある。 外からのミッションがあった方が進めやすいこともあるだろう。 でも、それをこなしていると、アーティストというより職人にならざるを得ない。 それでオリジナリティが失せるわけではないし、本人も予想外の素晴らしい展開になることもある。 けれど藤井風さんが、デビュー前の野心ある熱い思いに立ち返りたいと感じたのは、彼には明白な目的があるからじゃないだろうか。 どんなステージでも、風さんの想いの込め方は…

「自分を愛してあげて」と藤井風さんは言う。 自分を愛することとエゴを捨て去ることは両立するのか？ 一見矛盾するこの心理過程を解いてみたい。 内に向かって自分を大切にする想いは、それだけでは他の誰にも危害を与えはしない。 しかし対外的に自分を護ろうとすると、武器を持ちたくなる。 護るべき自我を手放すことで、相手を意識せず、存在そのものになる。 存在することのみに意味があり、それ以上でも以下でもない。 こんな平等な社会があるだろうか？ 否、社会なんてない世界。 私はあなたで、あなたは私。 これは、互いに鏡のような存在だという意味だけじゃなく、あなたも私も同じ宇宙の構成要素だという意味もある。 「エ…

神様、仏様、ありがとうございます。 大統領の弾劾が可決された昨日、市民の高揚が続くソウルで、藤井風さんのアジアツアーファイナルが無事に開催され、大成功を収めました。 赤い風さんと観客の皆さんの熱量は、政の変動や世情に流されるでもなく、淡々と本来の勢いを持って終結することができた。 これがどんなにすごいことか、しっかり記憶に留めたいと思う。 そのために、どれだけたくさんの人が、どれだけ強い思いでことに臨んだかということ。 それだけ風さんの想い・導きが偉大だということ。 ”ロス”なんてない。（きっと） ”前に進むことしかできん道じゃから。” まじ、お疲れ様でした。 ありがとう、風さん。 ありがとう…

心配すること、されることが、”ウザイ”のはわかってる。 何か解決する力があるわけでもないのに、頭に浮かんだ心配事を安易に口にするのは、相手を余計に追い詰める。 もし人に、自分が抱いた心配事を伝えるのならば、同時に何かしらの抜け道を提示したい。 その上で、週末の台風が心配だ。 楽しみにしている台湾の、または遠征組の藤井風ファンの皆さん、運営サイドの方々、特にずっずさん、どんなに不安だろうか？ 祈ったところで慰めにもならないだろうが、祈らせてくれ。 自然は破壊者でもあり恵みでもある。 それを無視して人類の営みは語れない。 人間の力でそれを乗り越えるには、個々の人間の利害を全体の利害に集約しなくては…

日本の首相が替わる。 政治の世界が難しいのは、権力には漏れなくお金が付いてくるからだと思う。 みんなお金が好きなんだ。 今更それに文句言ったって始まらない。 そして、お金に太刀打ちできるくらい潔い人は、漏れなく人情家で共感性が高い。 いつの時代も、そこにドラマが生まれる。 それが人間なのだとしたら、世の中を良くするのは政治ではなく、ひとりひとりの人間の小さな幸せ＝大きな愛なんじゃないだろうか。 LOVE ALL SERVE ALL! だからと言って、この文明社会に政治が必要ないというわけではない。 ただ、たくさんしゃべり過ぎる人は、なんか信用できないと思うのは私だけか？ ”愛”って言葉じゃない…

七夕の日に書いた願いごとのこと。 「役に立ちますように」という藤井風さんの願いごとを、私がかなえることができることに気づいた。 些末なことではあるけれど、風さんの影響で私が何か誰かの役に立てれば、彼が役に立ったということになる。 逆に、私が誰かを不幸にしたり迷惑をかけたりすれば、風さんを「一体、役に立っているのか？」と悩ませることになりかねない。 例えば、ファンの間で起きた揉め事などに、風さんがどんなに苦しむものか想像できる。 HELP EVER HURT NEVER LOVE ALL SERVE ALL つくづく”藤井風”というミュージシャンの影響をはかり知る。 日産スタジアムライブの抽選に…

Fujii Kaze and the piano U.S. Tour は、本当に、”藤井風さん”と”ピアノ”だけでステージを完成させる試みだったに違いない。 それが、今、通過点として、風さんの一番の強みというか個性を発揮できるやり方だから。 ステージ袖でスタッフが見守っていたけど、当然、観客からは見えないようにと気を使っていたはずだ。 day3のアクシデントの時、大地さんたちが直ぐに立ち入らなかったのは、風さんをはじめスタッフ皆が、大切なそのステージの意味を認識していたからだと思う。 しかも、一番大切なラストソングの歌唱中だ。 お互いを信頼し合う一体感が、観客にも伝わって、あのような伝説的なス…