クリスマスイブのみに使われる、超クールでハイテクな高速デジタルカメラで飛行中のサンタを追跡するプロジェクトである。
詳しくはこちら→http://www.noradsanta.org/ja/index.html
コロラド州コロラドスプリングスに本部を構える NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)は米国とカナダが共同運営する軍事組織で、両国の航空宇宙および海上領域の防衛を担当している。
1958 年にカナダと米国間の協定によって創設された NORAD は、加盟国に対する差し迫ったミサイルや空からの攻撃を事前に警告し、北米の領空主権を守り、航空攻撃に備えた軍事力を維持することを目的としている。
この恒例行事は、1955 年にコロラド スプリングスに拠点を置くシアーズ ローバック社が、子供向けに「サンタへの直通電話」を開設したときに、誤った電話番号を広告に掲載したのがきっかけとなって始まった。サンタにつながるはずのその番号は、なんと NORAD の司令長官のホットラインの番号だった。子供たちからの電話を受けた当時の司令官ハリー シャウプ大佐は、サンタが北極から南に向かった形跡がないか部下にレーダーで確認させた。そして、電話を掛けてきた子供たちにサンタの現在地の最新情報を順次伝えたことから、この伝統が生まれた。
NOLADは、レーダー、人工衛星、サンタカメラ、ジェット戦闘機の4つの最新鋭システムでサンタを追跡。
「北米警戒システム」と呼ばれる強力なレーダーシステム。これは、北米の北部国境に張り巡らされた47の施設で構成されている。
地球の上空約 35,888 km の静止軌道上には、赤外線センサーが搭載され熱を感知することのできる人工衛星が複数配置されている。赤鼻のトナカイ「ルドルフ」の鼻からは赤外線信号が放出されているため、NORAD の人工衛星はルドルフとサンタの位置を検知できる。
「サンタ追跡プログラム」がインターネット上で展開され始めた1998年より使用。
サンタ カメラは、超クールなハイテクの高速デジタル カメラで、世界中にあらかじめ設置されている。NORAD では、これらのカメラをクリスマス イブの 1 日だけ使用し、これで世界中を飛び回るサンタとトナカイの画像と動画を捉える。
追跡システムの 4 番手はジェット戦闘機。CF-18 戦闘機を操縦するカナダ NORAD のパイロットがサンタに接近し、北米へと迎え入れる。米国内では、F-15 や F-16、F-22 戦闘機を操縦する米国 NORAD のパイロットが、サンタとその有名なトナカイたち(ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクゼン、コメット、キューピッド、ドナー、ブリッチェン、ルドルフ)とのスリル満点の共同飛行を実現する。