ーーーー講義録始めーーーー それでは、インスリンが効きにくい状態、すなわち肥満者にみられるインスリン抵抗性を、実際の仮想測定データで確認してみましょう。 図6 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)における血糖値・インスリン分泌の比較 被験者: 正常群(非肥満・非糖尿病) 肥満群(BMI≧30 未満、インスリン抵抗性を呈するが糖尿病未満) 方法:朝食前空腹時に75 g ブドウ糖水を服用後、血糖値および血漿インスリン濃度を0、30、60、120分で測定。 時間(分) 正常群血糖値(mg/dL) 肥満群血糖値(mg/dL) 正常群インスリン(μU/mL) 肥満群インスリン(μU/mL) 0 70 70 …