80年代に386上で走るUNIXである SCO UNIXを開発し販売していた会社。
Santa Cruz Operationの略で、2000年8月にLinuxディストリビュータの一つだったCalderaがUNIX部門を買収(一部部門は別会社として独立)。社名は一回Calderaに変わるが、2002年にSCOに再改称。
UNIXの「権利」(どんなものか確定させ難い)は、巡り巡って、現在ここにある。UNIXという登録商標自体は The Open Groupが保持している。
IBMが自社との契約条項に違反しているとして訴訟を起こし、また Linuxカーネルに自社の保有する UNIXのソースコードが流用されていると主張して Linuxユーザーに警告のメイルをばらまいたりと、物議をかもしている。
- 1980/8 Microsoft Xenix発表
- 1983 Microsoft Xenix 3.0発表
- 1984 Microsoft XenixをSCO社から「Microsoft/SCO Xenix」として発売(PC/AT上で動く最初の商用UNIX)その後「SCO UNIX」と言う製品になる。
- 1993 AT&T NovellにSystem V UNIXの権利(USL社)を売却。NovellはNetWareとUNIXを融合したUNIXWareとして販売。
- 1995 Novell UNIXの権利の大半と製品をSCOに売却(しかし契約には条件が付いていたと言われている)
- 1998/10 Montreyプロジェクト始動(Intelが音頭を取ってIBMとSCOが協力してIA-64上で動くUNIXを作るプロジェクト。その後ぽしゃった。)
- 1999 SCO、「SCO UNIXWARE 7」の発売
- 2000/08/02 Caldera Systems社 Santa Cruz Operation(SCO)社のサーバー部門買収を発表
- 2001/06/26 Caldera「Caldera Open UNIX 8」「Caldera OpenLinux Workstation」「Caldera OpenLinux Server」を発表(当然LinuxコードはGPL)
- 2002/08/28 Caldera InternationalがThe SCO Groupへの社名変更を発表。
「OPEN UNIX 8」は「SCO UNIXWare」へ「Caldera OpenLinux」は「SCO Linux powered by United Linux」へ改称。
- 2003/01/06 SCOがLinuxユーザーにUNIXライセンスの課金を検討始める
- 2003/01/28 SCO、UNIX知的財産権を管理する“SCOsource”事業部を創設、UNIXシステム共有ライブラリのライセンス販売を開始
- 2003/03/06 SCOがIBMをUNIXコードのLinuxへの不正流用で提訴
以下泥沼へ・・・
また、本当にLinuxを使っているだけのユーザーに対して訴訟を起こすなど、その行動は謎に包まれている。
- 2007/08/10 ユタ州の連邦裁判所で「Unixの著作権はNovellにある」との判決。
- 2007/09/14 SCOがChapter 11の適用を申請。
ふりがなは「えすしーおー」?