円城塔の著書。
昔々あるところに、男の子や女の子が住んでいました。男の子が沢山いたのかも知れないし、女の子が沢山いたのかも知れません。男の子はいなかったのかも知れないし、女の子はいなかったのかもわかりません。それともまったく本当に誰もいなかったのかもわかりません。ぴったり同じ数だけいたということは、とてもありそうにありません。もともと誰もいなかった場合だけは別ですけれども――。
Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
五時四十分起床。涼しい朝。夏の気配は感じられず、いかにも秋の彼岸という感じではあるが、これまたつかの間なのかもしれない。 十時、外出。実家のある古河へ。三年ぶりに両親に会う。二人とも元気そう。母が八十代にしてスマホデビューしたいというので、あれこれお膳立てしてきた。父はガラケーのほうがいいらしい。 View this post on Instagram A post shared by 五十畑裕詞 (@catkicker001) 電車の中で、円城塔『文字渦』などダラダラと。 文字渦(新潮文庫) 作者:円城塔 新潮社 Amazon Self-Reference ENGINE 作者:円城 塔 早川…
読書遍歴 前回のつづき。 高校1〜3年生 国内文芸 2012〜2015年のあいだ、年30〜50冊くらいのペースで小説を読んではいたはずだが、どういう順で読んでいたか記憶が定かではない。中学生の頃より多くの作家の小説を読むようになったからという事情もある。 このころ触れた覚えのある作家を列挙してみると、 小学生のころから追い続けた伊坂幸太郎、東野圭吾、万城目学、海堂尊 中3から追い始めた綾辻行人、米澤穂信 アニメ化された人気のあるラノベ。あとラノベでも作者買いは少し発生していた。e.g.杉井光『神様のメモ帳』→『さよならピアノソナタ』『生徒会探偵キリカ』 貴志祐介(2012年に『悪の教典』映画化…
序 小説をよく読む人は、十中八九自分でも物語を書こうとした経験があるらしい。 「自分の方がうまくやれる現象」である。 小説で「自分の方がうまくやれる現象」が起きるのなら、ノンフィクションでも起きるのである。 『難しい本を読むためには』という本を読んだのだが、内容が浅くて、肩透かしを食らった。対象読者が違うと言えばそうであるが、しかし、中高生を舐めるのもいけない。ということで、自分で書いてみます。 1.1周目は下準備 その本を読むために、その本を読む必要があることがある。円城塔の『Self-Reference ENGINE』なんかそんな感じ。小説だけど。 論の向かう先が分かると、各文章の役割や重…
(追記部分含めると、約1800字) 浜松の砂浜で大きい鉄球が見つかった。 …という不思議なニュースを今日サウナで見て、「ほええ?」となるとともに、『Echo』という短編を思い出した。 Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA) 作者:円城 塔 早川書房 Amazon 第二部『Farside』の9/10篇目、全体ラストの一つ手前の短編。 砂浜で波に洗われている不思議な箱が実は巨大知性体エコーで、子どものこんにちはに対してこんにちはって返してくれる、というお話。 これをついさっき読み返しました。 何かレビュー書けるかなと思って日記をつけてみたけど、ダメだ、いまいち言語化がうま…
五時四十分起床。今朝もまた寒い。「また」という表現に書いている自分が違和感を感じているのだが、それでも「また」を使いたくなる、そんなリピート感覚が伴っている。 仕事。十時から某案件の定例会議をオンラインで。念入りな準備をしつつもその場での突発的な、インプロビゼーションのようなエッセンスを求める姿勢が、この会議には満ち満ちている。 午後、別の案件の打ち合わせを、これまたオンラインで。ぼくのコピーをデザイナーさんがうまく料理してくださった。 夕方からは動いている案件の随時対応にただひたすら追われた。 円城塔「レンダリング・タイムカプセル」(「群像」2023年2月号掲載)。今の最新デジタル技術が、こ…
12月に読めた本 現在の積読・記事待ち状況 2022年12月のPV 2022年12月の収益について 収入:2000円いかないくらい 費用:700円くらい 2022年12月の検索パフォーマンス 2022年12月のクエリ分析 ①「橋本アッペルバウム症候群」「ラーマン・クロギウス症候群」 ②「グランヴァカンス あらすじ」「self-reference engine あらすじ」「折りたたみ北京 あらすじ」「天使の囀り あらすじ」 ③「人間椅子 ラスト 解釈」「江戸川乱歩 人間椅子 考察」「self-reference engine 解説」 読んだ本を全て記事にするということ 結論:書評ブログは(まだ)…
2022年のまとめ。 商業活動 単行本 書評 アジアSFブックガイド ヴォネガット全邦訳解題 エッセイ 「未来のSFを担う人に:SFへの参加のすすめ」 「近くて遠い人」 同人活動