前回に引き続き、脂質異常症の診断基準の1つでもある高TG(トリグリセリド)血症について、どうすると上昇するのかについて勉強していこうと思います。 前回の内容を簡単にまとめると、体内でTGを運ぶ物質としてカイロミクロンとVLDL(超低密度リポタンパク質)があり、食事由来の脂質を運搬しているのがカイロミクロン、体内で生成されたTGを運搬しているのがVLDLだという話をしました。 また血中のTG濃度は食事によって変化することがわかっていて、食後のTG上昇は外因性であるカイロミクロンに伴うものであり、つまり空腹時のTG濃度の高さはVLDLに左右されていることが考えられるという結論から、 VLDL合成が…