タイトルからは超常現象を扱った内容かと勘違いしそうですが、そうではありません。ホームズ・パスティーシュにはあくまで科学的・現実的・論理的に推理とストーリーが展開されるものと、幽霊だとか吸血鬼だとかクトゥルフ神話だとか、そういった超常現象を認めてしまった上でストーリーが展開されるもの、、私は「異世界もの」と呼んでいます、、、の二種類があります。 この小説はあくまで前者、、、。壁抜け等の奇術を行い「脱出王」の異名をとった世紀のマジシャン、ハリー・フーディーニが登場します。 フーディーニは母親の死後、一時期降霊術に傾倒した時期があったが、奇術師の知識の洞察力で霊媒師のインチキを見破ってしまい本物が居…