海外でプレーする選手も増え、選手の質に関して言えば世界との差というものはどんどん縮まってきているはずなのに、日本は何故、サッカーというスポーツで世界と渡り合えないのか、ましてや2021-2022年のW杯アジア最終予選で苦戦してしまったりするのだろうか、という疑問を感じずにはいられない、昨今の日本サッカー界への不信感が募ったモヤモヤした心を、「それは“闘争”ではなく、“競争”をしてしまっているからだ」という結論でもって晴らしてくれる本が、鎌倉インターナショナルFC(神奈川県社会人サッカー2部リーグ)監督、河内一馬著『競争闘争理論 サッカーは「競う」べきか「闘う」べきか? 』である。 まずもって数…