次の本を読んだのでメモ。 児玉聡著『功利主義入門』 功利主義入門 ──はじめての倫理学 (ちくま新書) 作者:児玉聡 筑摩書房 Amazon - 功利主義の原則は、「最大多数の最大幸福」である。これは基本原則として採用するにはよいもののようにも思われるのだが、一方で実際の意思決定にどこまで役立つのか、疑念もある。それは結局のところ、「最大多数の最大幸福」をどうやって算出するのか、という点が不明確だからだ。例えば政策決定にこの原則を当てはめようとした場合、ある政策Aと政策Bのどちらがより多くの幸福をもたらすのか、どうやって計測するのだろう。仮に短期的にはAの方が幸福をもたらすと考えられるとしても…