こんなはずではなかった。 本来ならオーディション番組を見ようと思うこともなかった。部活動にも就活にもあまりいい思い出がない人間なので、絶対候補者側に感情移入して辛くなりそうだというのがひとつ。ついでに候補者について視聴者が批評するような雰囲気が好きではなかったのもひとつ。 それでも長くこの事務所のグループを応援してきた人間として、そしてアイドルという表象について真剣に考えてきた身として、timeleszの3人の一世一代の挑戦を応援したいという気持ちが、私にtimelesz projectへの扉を開かせた。 NETFLIXを契約したとき、私は確かに思っていたのである。とにもかくにも候補生に感情移…