*[ウェブ進化論]規制している側。
昨年のことだが、警察庁が「生活道路はすべて法定速度を30キロにするという見直し」をしているという記事を目にした。
今の規制では60キロ制限のところがあり、重大な事故がなくならないからだという。
自分はもう20年以上前から、知り合いに「経済の利益と損失」について事あるごとに質問しているのだが、未だに確かな回答には行き当たらない。
例えば最近は都心では網羅されつつある「駅のホームドア」も、事業者がそれぞれ百億円単位の費用をかけて設置しているというが、その設置根拠は今ひとつ曖昧で「特に事故の多い場所に設置する」と言うわけではないらしい。
2023年は交通事故の死者数は減少気味だが2600人あまりが亡くなっている。昭和45年の17000人に比べれば少ないけれど、これからも千人単位の犠牲者が出るのは間違いないだろう。
日本ではイギリスの赤旗法(自動車導入の反対運動に対して"制限速度と人力による先導義務"を課した業界保護の措置)はなかったけれど、どうも「政治が国民に阿り過ぎる」のでは無いだろうか。
いろんな実施すべき規制も、「業界団体の圧力」で骨抜きになるし、発案する当の政治家も選挙を意識して自粛してしまうものなのだ。
(つづき)