Arisanのノート RSSフィード

「ファシズムとは、現実のユートピア化である」(久野収)

2016-12-04

[][][]『叫びの都市』


私たちはすでに、釜ヶ崎的状況を生きている。そうであるなら、釜ヶ崎の記憶を喪失することは、現在に対する視座を獲得するための手がかりを手放してしまうことに等しい。(p30)

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2016-11-18

[][]『明治大正史 世相篇』

明治大正史 世相篇 新装版 (講談社学術文庫)

明治大正史 世相篇 新装版 (講談社学術文庫)


この本のなかで、柳田国男は、たとえばこんなことを書いている。

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2016-10-26

[]『神道の成立』

神道の成立 (1979年) (平凡社選書〈64〉)

神道の成立 (1979年) (平凡社選書〈64〉)

名著という評判を聞いて読んでみたのだが、なるほど非常に面白い本だった。

その独特の文体は読んでいてまだるっこしくはあるのだが、歴史的な文献や柳田国男の論文などの、綿密にして斬新な読解が含まれていて、多くのことを考えさせられる。

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2016-10-11

[]『思索と経験をめぐって』

思索と経験をめぐって (講談社学術文庫 52)

思索と経験をめぐって (講談社学術文庫 52)


かの女は急に頭をあげて、ほとんど一人言のように言った。「第三発目の原子爆弾はまた日本の上へ落ちると思います。」とっさのことで私はすぐには何も答えなかったが、しばらくしても私はその言葉を否定することができなかった。それは私自身第三発目が日本へ落ちるだろうと信じていたからではない。ただ私は、このうら若い外人の女性が、何百、何千の外人が日本で暮らしていて感じていて口に出さないでいることを、口に出してしまったのだということがあまりにもはっきりわかったからである。(中略)胸を掻きむしりたくなるようなことがこの日本で起こり、そして進行しているのである。(p121)

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2016-10-05

2016-10-04

2016-09-24

[]『ティエリー・トグルドーの憂鬱』

あんまり期待しないで見たんですが、この映画は、びっくりするぐらいの秀作だった。

一方で、この作品はフランスで記録的なヒットになったそうだが、こういう映画がそれほどの観客動員をするというのは(最もホットな社会問題を扱っているとはいえ)、日本では考えられないとも思う。

http://measure-of-man.jp/

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2016-09-23

[]『1968年』

1968年 (ちくま新書)

1968年 (ちくま新書)

10年前に新書として出た本。

すが秀実の本は、かつては愛読していたのだが、ずいぶん長いこと(今世紀になってから?)読んでいなかったこともあり、論についていくのに苦労した。読み切れていないところがあるかもしれないが、自分なりに理解したことを書いておきたい。

色々なことが知れて面白いのだが、曖昧な印象も残る。

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2016-09-20

[]『飯舘村の母ちゃんたち 土とともに』

十三の第七芸術劇場で、古居みずえ監督の新作『飯舘村の母ちゃんたち 土とともに』を見てきた。

http://www.iitate-mother.com/

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2016-09-16

[]道場親信さんの言葉

道場親信さんの訃報には、まだ49歳という若さだったということもあり、たいへん驚いた。

僕は、主著の『占領と平和』は読んでいないのだが、もう一つの著作『抵抗の同時代史』や、雑誌『現代思想』に掲載されたいくつかの文章を読む限り、戦後の運動史についてもっともすぐれた研究をされた方だったのではないかと思う。

残念で仕方がない。

ネットで検索すると、下のような道場さんの文章に行きあたった。

http://www1.jca.apc.org/iken30/News2/N84/SedaikanTaiwa.htm

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