まえがき 『腐らせておけばいい――アンティゴネーのパララックス』 序文 プロローグ:「寒々しいものに向かう熱い心」 まえがき 私が以前から細々と行っている読書会で、次に読む本としてアレンカ・ズパンチッチ(※「Zupančič」なので厳密にはズパンチッチが正しい。タイトルでは既存の訳に倣った)の『Let Them Rot: Antigone's Parallax』を選んだ。読書会は日本語で行うことにしているので、訳さないといけない。そういうわけでまずは序文と序章を訳した。 ここでそれを公開するのは、おもに読書会の参加者募集のため――こんな面白そうな本があるんだけど読みませんか?――である。読書会…