- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2007/02/22
- メディア: Video Game
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メカデザインは悪くない。グラフィックもそこそこのクオリティ。だがロボットのモーションが素人すぎる。今時こんなモーション設定、専門学校の生徒だってやらんぞ。
シナリオも悪い意味で泥臭い。ガチガチの陸戦兵器デザインにしたんだから、ストーリーラインは泥沼の紛争に身を投じた一兵士であるべきだったと思う。それが何だか妙に青臭い「村人が襲われている!助けるぞ!」みたいな代物に……
半自律の指揮システムや育成システム、同じ人員を長期に亘って使い回せない配置転換などはなかなか新しい感じに仕上がっているだけに、演出部分の不出来が気になってしまう。少しはフロントミッションを見習うと良い。
けなしてばかりのようだがゲームバランスは屈指の出来。20ランクに達すると引退というシステムで、この手のゲームによくある「主力メンバーのみ常用して後続メンバー未使用」は有り得ない。むしろ新人を積極登用して主力に育て続ける必要がある。
メカデザインも決して悪くない。
戦闘はアニメーションがスキップできないにも関らずテンポを損なわない。ただ、どうも連携の発動が確率的であるような気がして少々惜しい。まあ行動順序をコントロールできないシステムだから、厳密さは必要ないのかも知れないが。
AIの行動が少々頭悪いのは要改善。川向こうの敵に対し、橋を経由せず最短距離で移動しようとして結果的に遠回りしたりとか。まあ手動で経由地を設定してやれば済む話だが。このシステムならいっそマス目をなくしてFMAばりのシームレスにしてしまうのもありだったんじゃないかと。
総体としては決して出来の悪いゲームではないだけに惜しい。
