広島市

広島に直接行くのもいいが、今回はまず呉に降り立った。

呉市営の観光マスク車。E型はふそう車で新旧ともに在籍。
呉から広島へは呉線の他に高頻度で運行している高速バス「クレアライン」があるが、このうちJRバス便は路線バスベースのしょぼい車が来ることが多々あるので、ここはマニアックにスーパーハイデッカー(エアロクィーンMV)で運行の広島蒲刈線(瀬戸内産交便)に乗る。そうこうしているうちに広島駅に到着。



元祖バス発祥の地でバス王国の異名も持つ広島市政令市の割に排ガス規制がないから、バスは最新の尿素CNGから最大25年落ちのオンボロまで各社勢揃い。更に同じくバスだらけである福岡の西鉄バスと違って様々なバス会社が存在するからバリエーションも豊富。

ほとんどを富士重工製車両で揃える広島バス・通称広バス。今でも希少車である三菱+富士重工5Eが未だまとまった数で生息している。これはMP618だが更に古いMP518も少なからず生き残っているのはさすが。

広島バスとは逆に西工ばかりを所有する広島交通・通称広交。58MCの頃は小さいタイプの側窓だったが96MCになってから天地幅を一気に拡大して眺望が良くなった。


広島バスセンターにも行ってみる。ここで導入されたばかりのICカードPASPY」を買ってみたが初期だけに如何せん導入路線が少なく使いどころがない。鉄道線にも使えるとか書いてあったが現時点では3月から導入の広電白島線以外ではまだ先。しかも今回は11月から3月までの毎月22日限定の路面電車広電バス共通一日乗車券を持っていたが故にほとんど使えない。

広島バスセンターの2〜5番乗り場あたりはよくブログやバス系サイトでも登場している撮影ポイントなので自分も撮ってみる。広電バスといえばブルーリボンだがここではそんなに多くない西工を。一応元々から在籍しないUD以外の3メーカーに西工架装車は存在するが、全て58MCとなっている。

中国JRバス自体にはそこそこいるが、広島支店では少数派のエアロミディ。他支店では引き違い窓だがこれは逆T窓。

神辺行きの中国バスUFCを高速バスに使っている事業者など全国探してもここだけだろう。両備グループ入り後に両備の元貸切UFC車が高速転用され、更に増えた。


ここからは市内を徘徊。

第一タクシーサンフレッチェ仕様車。一般路線バスの廃止代替としてその名の通りタクシー事業からの新規参入。リアに試合日と対戦相手が入れられるようになっていて、中々いい宣伝になる。

同じく廃止代替でタクシー事業から参入したエンゼルキャブ第一タクシー共々可部線アストラムラインの大町駅から発着している。

西広島地区の山間部をテリトリーとするボン・バス。当然路線は狭隘・勾配区間が多く、在籍車は全て中型車。車内アナウンスが全国的にも珍しい男声メイン。


バス以外も一応。

ここでは滅多に上げない鉄道の写真は元京都市電。既に京都時代よりも3倍以上長く広島にいる。扉以外はほぼ京都時代と同じ塗装で、それぞれに付けられた京都らしい愛称や今でもサイドに付けられている交通局章などに京都の面影を残す。

やっぱり外せない原爆ドーム平和祈念公園。周辺にはこれ以外にも様々な像や碑が置いてある。原爆ドームは見えない箇所にかなりの補修が施されていて、四方を監視カメラとセンサーに囲まれて厳重に保存されている。慰霊碑の中には被爆者名簿が入っているらしいが、どうやって開けるのだろう…。