沖縄に「悲願の」鉄道誕生? 県が要望へ、国は後ろ向き(朝日新聞デジタル)
https://digital.asahi.com/articles/ASL4343ZTL43TPOB001.html
沖縄本島を南北に縦断する鉄道のルート案を、有識者らでつくる検討委員会がとりまとめ、翁長雄志知事に報告した。沖縄は全国の都道府県で唯一鉄道がなく、交通渋滞の慢性化もあって、翁長氏も「県民の悲願」として国に要望する。だが、国は「採算がとれない」として後ろ向きだ。
やはり鉄道というのは一定量の固定した輸送ニーズがあるところでないと採算が取れないものだということを考えた上で敷設が妥当かどうかを決める必要がありますね。また、過去の国鉄のように敷設したものの時代の変化(モータリゼーションの進行)によって需要が低迷し、赤字路線の山を抱える羽目になった事例もあるので、慎重な検討が必要でしょう。
この記事の地図では、「那覇市〜宜野湾市〜沖縄市〜恩納村〜名護市」という長大な区間が掲載されていますね。なお、沖縄都市モノレール(ゆいレール)も名護市までの延伸構想があるそうですが、実現可能性は不明です。
ところで、「沖縄は全国の都道府県で唯一鉄道がなく」というのは厳密にはダウトですね。「ゆいレール」は『全線が軌道法による軌道』で、Wikipedia でも『沖縄県内で現存している唯一の鉄道路線』と書かれています。なので、「鉄道が無い」というのはダウトです。もっとも、モノレールだと一般的な「鉄道」というイメージには合わないとは思いますが・・・。
消えた航路、復活の兆し 明石海峡大橋が開通20年(朝日新聞デジタル)
https://digital.asahi.com/articles/ASL3Z5JD7L3ZPIHB020.html
本州と兵庫県の淡路島を結ぶ明石海峡大橋の開通から今月5日で20年になる。大阪湾を行き来する多くの航路が橋との競争に敗れ、消えていった。しかしここ数年、訪日外国人客の需要拡大や、災害時の代替交通としての役割を期待され、復活の兆しが見えてきた。
やはり税金を投じた高速道路の値引きで致命的な打撃を受けた航路が多かったようで、明石淡路フェリーもそれが原因で廃業に追い込まれたようです。この記事では「災害時の代替路に」ということも復活の要因としているそうですが、そのための維持費をかけるかがポイントですかね?
【追記】ところで、この記事を読んで深日港について調べてみたら、なんと友ヶ島航路も休止したそうで、深日港に発着する定期船はなくなったとか。