ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)

■1930年12月3日パリ生まれ。

ソルボンヌ大学時代にカルチェ・ラタンのシネマクラブに通いはじめ、シネマテークの常連となり、49年にシネマテークや映画祭でアンドレ・バザン、リヴェット、ロメール、シャブロル、トリュフォーらと出会い、52年から“カイエ・デュ・シネマ”誌に映画評を書くようになり、59年に初の長編「勝手にしやがれ」を手掛ける。この作品が評判となり、“ヌーヴェル・ヴァーグ”の代表として世界的に有名になる。しかし68年にカンヌ映画祭を中止に追い込んだり、69年五月革命以後、ジガ・ヴェルトフ集団として政治的な実験作品を撮り、71年にオートバイの事故に遭いつつ、一時テレビの世界に活躍の場を移す。74年にはグルノーブルにアンヌ=マリー・ミエヴィルと共にビデオ工房<SONIMAGE>を設立。79年に「勝手に逃げろ/人生」で商業劇映画に復帰。以後、スイスのレマン湖畔ロールの居を構え、80年より映画に復帰。「カルメンという名の女」、「ゴダールのマリア」、「右側に気をつけろ」、「ゴダールの決別」など問題作・異色作を輩出した。

61年に長編第2作の「小さな兵隊」に主演女優として出演したアンナ・カリーナと結婚して多くの作品で共作したが、65年に離婚。しかしその後もゴダールの申入れで自身の作品に出演させている。ちなみに、67年 には「中国女」に出演したアンヌ・ヴィアゼムスキーと結婚し、70年に離婚している。アンヌ=マリー・ミエヴィルとは74年以降、公私におけるパートナー。

ゴダール伝

ゴダール伝

フィルモグラフィー

1957 男の子の名前はみんなパトリックっていうの
1958 シャルロットとジュール


1959 勝手にしやがれ(長編デビュー作)


ヌーベルバーグの夜明け。ゴダールの事実上のデビュー作にて歴史に残る衝撃の記念碑作品!
またジャンプカットを大々的に取り入れたこの作品は、ジャン=リュック・ゴダールが世界で初めて用いたと言われている。その革新性により賛否両論だったがそのことがゴダールヌーヴェルヴァーグの名をより一層高らしめることになる。


1960 小さな兵隊

アンナ・カリーナゴダール映画に初めて登場する瞬間が素晴らしい。だが、カリーナの印象深さに比べて、主人公であるミシェル・シュポール影が薄い。


1961 女は女である

アンナ・カリーナは1940年生まれだから、撮影時はおそらく20歳前後の若さ。光り輝くカリーナを発掘したゴダールの嗅覚にひれふすばかり。


1962 女と男のいる舗道


スタイリッシュな映像、感傷的なメロディーながら感情移入を拒むような音楽処理、そして可憐に踊るアンナ・カリ−ナに萌え〜。ゴダールの初期を代表する傑作だし個人的にゴダール映画のフェイバリット作!!!


1963 カラビニエ


1963 軽蔑


実存主義的な匂いにシビれた傑作。感情に理由をつけたがるから、男はいつまでたっても女に追いつけないのか・・・


1964 恋人のいる時間
1964 はなればなれに


1965 アルファヴィル


実験映画として観るべきなのか!?ストーリーはほとんど意味不明だが、ゴダールの言葉遊びとB級SFタッチなインチキ臭さはけっこう好き。


1965 気狂いピエロ


美しい映像と引用によるコラージュ的な台詞は、現代でもなお新鮮で色褪せない代表的な名作。カリ−ナの謎ティカルなアトモスフェール加減にシビれまくり。。
おまけに
Ma ligne de chance

ヌーヴェル・ヴァーグのミューズ、アンナ・カリーナが唄う気狂いビエロの挿入曲。


1965 パリところどころ

60年代のロメールのパリ,シャブロルのパリ,ゴダールのパリを観る事ができる。ゴダール編では『冒険者たち』のレティシア(J・シムカス)がお尻を蹴られているのが受けた(笑)個人的にはシャブロル編が一番。


1965 男性・女性


男性と女性、映像と音、思想と感情が、剥離しながらも絡み合う。レオーもゴヤも最高に自然体で雰囲気たっぷり。音楽もカメラの動きもトレビア〜ン♪


1966 彼女について私が知っている二、三の事柄


1966 メイド・イン・USA

とにかくかっこいい。カリーナの色っぽい涙がチャーミングで魅力的!


1967 中国女


映像はセンスよく圧倒的に美しいが、映画としてはかなり独り善がりなゴダール映像。だが、それもゴダール。。


1967 ウィークエンド


ゴダールのヌーヴェルバーグ最後の作品といわれるが、ゴダール自暴自棄気味(笑)


1968 ワン・プラス・ワン


ローリング・ストーンズのレコーディング風景を追いながら、その間に革命運動の実在を巡る抽象的な描写を散りばめていく。ストーンズが演奏を続けるのは『悪魔を憐れむ歌=Sympathy for the Devil』。ラストショットが最高!


1969 ブリティッシュ・サウンズ
1969 真実
1969 東風
1970 イタリアにおける闘争
1972 万事快調
1972 ジェーンへの手紙
1977 ヒア・アンド・ゼア
1978 二人の子供のフランス漫遊記


1979 勝手に逃げろ(人生)

繰り返されるスローモーションと空のイメージがゴダール的。70年代以降のゴダール作品としては好きな作品。


1982 ゴダールのパッション


1983 カルメンという名の女

ベートーベンとトム・ウェイツを同時に映画音楽として使おうなんて考えるのはゴダールしかいない!だがどこが『カルメン』なのか?まあゴダールにしてはわかりやすいし、ジャック・ボナフェの制服姿がグッド!


1985 ゴダールのマリア
1985 ゴダールの探偵
1986 映画というささやかな商売の栄光と衰退
1987 ゴダールリア王


1988 右側に気をつけろ

80年代ゴダールの傑作。溢れる色彩と音の洪水、映像に魅力が宿る。


1989 ゴダールの映画史
1990 ヌーヴェルヴァーグ
1992 新ドイツ零年
1993 ゴダールの決別
1994 こんにちはサラエヴォ
1996 フォーエヴァー・モーツァルト
1998 オールド・プレース
2000 愛の賛歌
2001 愛の世紀
2002 10ミニッツ・オールダー イデアの森


2004  アワーミュージック


地獄編でのコラージュの嵐と、クライマックスの天国編での眩しく輝く光は美しいが、意味は全然わからん。。されど老いてもやはりゴダールゴダールである。



2005  映画史特別編 選ばれた瞬間
        ↑↑凄いタイトル!さすが、ゴダール!!!


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