『葛葉ライドウ対超力兵団』を切ってみる

とりあえず、昨日プレイ終了。
Lv.79 暁天の星 葛葉ライドウ プレイ時間51時間。

まぁ、決してつまらなくは無いんだけれど、すごい面白いかというと、「?」。少なくとも『デビルサマナー』シリーズとしては、失格と言わざるを得ないと思うのだ。個別、「あの悪魔が登場しない」とか言うつもりは無いし、一つの実験作を入れてみる事も、1ファンとしてシリーズ継続という対極的に見た場合には必要なことかもしれない。だが、本質を見失ってしまうのはいかがなものだろうか?
女神転生」からこっち、メガテンファミリーとしてのアイデンティティは、「悪魔との交流」であろう。歴史的な流れとしてある、社会政治の変遷と宗教機能の変質と変化。これに伴い、正邪の逆転流転を経てきた神話世界の神々*1をひっくるめて「悪魔」と称しているわけだが、この世界観の根底をなす発想のパラダイムシフトが、我々。。。少なくとも俺を惹きつけて止まない魅了の源泉である。
「神」も「悪魔」も人が作った概念に過ぎないという前提。理性的に言えばしごく当然の事なのだ。が、敢えてそれを口にして形作る勇気は、実は相当にアナーキーである。現行の世界システム。。。つまり、キリスト教圏≒北半球の白人社会への、痛烈な皮肉が篭っているのだから。日本の近代は、そうしたシステムの末端起動部分でしか無いわけで、そこにおいてのこの概念は、日本人のアイデンティティを見直す問いかけとも言えるのだ。正に、本作で浮き彫りにされた高天原神族と国津神の確執もその1ピースである。
そうした、大局的哲学的本質を、たかだかTVゲームに求めるつもりは毛頭無く、押し付けられても迷惑至極。ここで言いたいのは、八百万というのはあながち比喩とは言い難い、じつに数々の神話とそれに登場する「悪魔」達が、この世にはいるということに気づかせてくれるているということ。そして、ゲームシステムを通じて、彼らとの擬似対話が楽しめるということが「メガテン」シリーズの本質であり、その中でもとくに、悪魔との対話や交流にシステムの焦点を絞って製作されたシリーズが『デビルサマナー』なのである。
にも関わらず本作『葛葉ライドウ対超力兵団』は、悪魔と能動的な会話が出来なかったり、登場悪魔が極端に少なかったり、悪魔合体の戦略性が希薄だったりと、『デビルサマナー』である必然性が、致命的なまでに薄いのだ。企画意図が違う、戦闘システムをアクションにしたという事は、全く理由にはならないと思う。
苦労して悪魔を合体させても、通常エンカウントで封魔できる悪魔*2しか作れない。また、悪魔を仲魔として成長させても、そこにメリットはほぼ無い。伸びるのは継承可能な能力ぐらいで、これもまた後々必要なタイミングでエンカウント調達ですむ話なのである。俺個人の例で言えば、ラスボス戦で威力を発揮したサンダルフォンがある。Lv.的にも、現段階で分かっている限り最高のものであるが、これとても、ラストダンジョンでいくらでも現地調達可能な上、必要とされる能力は成長させるまでも無いデフォルトのものだ。これでは、合体させる意味が無い。
仲魔の使い道の戦略性の薄さは、合体だけではない。戦闘中でも一体ずつしか召喚できないため、戦闘に於ける戦略性は極めて低い。対峙する敵との弱点と強みの組み合わせでしかない。先にも述べたが、ボスの属性に対応した悪魔を、道すがら現地調達すれば十分なのである。属性の違いが重要視されるのはアドベンチャーモードとマップトラップでしかないのだ。それも会話でのフラグ立て程度のものでしかなく、捜査スキルなどは、あんまり役に立った感が無いのだ。更に、これら捜査スキルもゲーム進行に必須のものは限られたものに偏っており、様々な種類の仲魔を作成して連れ歩く意味は、殆ど無いのだ。
また、技芸属の使い道もほぼ無い。技芸合体の事故でしか作れない悪魔というのはどうやらレギオンしか無いようで、カルテを埋めていくという楽しみにも欠けてしまう。
悪魔との能動的な会話が出来ないというのも、致命的。「仏作って魂入れず」とは正にこのことで、手塩にかけた仲魔と同種族の悪魔を、問答無用で殺していくというのは、世界観に根底から異を唱えるに等しい行為だ。また、会話による戦闘回避も無い為に、戦闘がアクションであることと合間って、門を狭くして敷居が高くなった感が否めない。
ゲーム全体としては、MMORPGより大味かもしれない。戦闘時のターゲットのとり方が煩雑。移動時にMAPを見てもどっちに向かっているんだかが分かりづらい。方向指示のコンパス一つ出さないというのは不親切だろう。しかも、戦闘モードでの視点切り替えも出来ない。3Dにする意味が希薄な上、PCの3DRPGでとっくに出来ている課題をクリアできていないといのは如何なものだろうか?
最後までプレイしたのは、それなりにシナリオが面白かった事もあるが、金子一馬氏のアートワーク含めシリーズ過去作品の世界観に惚れ込んでいる事が最大の理由である。
というわけで、10点満点で言うなら、5点といったところが、本作1周目の俺のレビューである。。。。二周目で登場する様々な趣向とか発覚したら、更に点は下がるけどな。

ふ〜ん、大人って大変だね

*1:面倒くさいので敢えて一くくりに

*2:合体専用は、クダン、ジークフリート、ベリアル位であろう。入手できなかったがヨシツネとアリス。そして、合体事故で発生するレギオン

第拾弐話「人の想い、心の絆」Bパート(・∀・)

アカラナ回廊の迷路の謎がやっと解けた。ネコマタの言う「人間はこれで良かったんだっけ?」の意味は、向かって右左の意*1ではなく、仲魔がこの方向へ行けの意味だったのか!単独捜査で左右右で、ワープゾーン活性化。
また同様な迷路に遭遇。これは、最初二回はライドウ単独、最後の方向に単独捜査でクリア。最後の迷路は、アイテムゾーンへと続いている。まぁ、クリアに差し障りは無いのだが、一応挑戦してみるの巻。モコイのヒント「銀紙・雷雨・南蛮・海外」をよく吟味する。思考の方向性が、単独捜査のフラグが立って水平思考から脱却できてしまえば簡単な謎。仲魔の管族に使われている文字の方向に、その管族の仲魔を単独捜査させれば良いのだ。つまり、「銀氷=左・雷電=左・蛮力=右・外法=右」と。生玉を手に入れてサクサク先に進む。
20XX年、遠い未来。。。われわれにとっては近未来に辿り着く。この年代の描写、ここに至るまでのイベントシーンでの選択肢が関係しているのだろうか?どうも真・女神転生IIの世界の様である。。。。それも、メシア教徒が支配権を握っているような、バランスの崩れた世界っぽい。懐かしいNPCと思わぬ出会いを果たし、香をたっぷり頂く。いよいよ最終決戦だ。
待ち構えていた伽耶。。。。の姿を借りた「憑いたもの」自ら、その意外な正体を明かし始める。20XX年に活躍する「葛葉のもの」だというのだ。幾多のデビルサマナーの活躍で世界は平和になったものの、秩序と効率に支配された暗い時代を迎えた。その状況を変えるため、過去に赴いたのが、「伽耶に憑きしもの」=20XX年の葛葉ライドウだったのだ。だが、大正期のライドウによりその目論見は砕かれ、自らも次元の狭間彷徨う時の迷い児になってしまったという。十四代目の手で止めををさしてもらわんとするかのように、闘いを挑む「伽耶に憑きしもの」。
接近戦を挑んでくる伽耶には、スサノオの鷹円斬と拳銃で間合いを保っていれば、ノーダメージで戦闘不能にできる。一方的に弄っている様で気分が悪い。
のだが、ラスボスがこんなことでやられるわけはなく、戦艦ヤソマガツ登場し伽耶を吸収してしまう。そしてラクシャサ・アラハバキリリスを順次召喚しながら、沖合いから艦砲射撃を加えてきやがる。どうやって倒せっちゅうんだ!が、先述の悪魔を片付けると接岸してくる。無論、甲板兵の射撃はあるものの、そんなに恐れることは無い。仲魔の魔法とライドウの斬撃でジリジリHPを減らしていく。ある程度HPが削れると、再び沖合いに戻って艦砲射撃と悪魔。このローテーションがルーチンらしいが、二順目で戦艦沈めるが、スサノオ死亡。
いよいよ、メガテン名物「ヌルヌルグチョグチョの大ボス」との闘いかと思ったら。。。。変形しました、巨大ロボに。そうだよなぁ、超力超神だもんなぁ。。。でも、なんか硬質で、メガテンっぽくない*2。この手のボスは攻撃を避けつつ片手ずつ破壊していくパターンで攻めるのがセオリーだが、肩のレーザー、巨大な手での握り潰し、掌からの怪光線と広範囲に及ぶ破壊力甚大な攻撃ばかり。掌の怪光線が曲者だが、他は比較的避け易い。レーザーは、現在位置に照準を溜めさせてから、反対側に走り抜けて、L1ボタンで仲魔をライドウの後ろにワープさせてやると、無傷で避けられる。
手持ちの金牛丹と魔石が尽きたところで、両手爆砕。あとはブリッジ部分のみと思ったところで、出たぁ、グチョグチョのグログロ。両手がもげた腐りかけた巨神兵の顔が美少女で、ヒルコの顔とか、人間の顔の成りかけがボディにへばりついている感じ。こいつも、攻撃後にダメージゾーンを暫くマップ上に残すイヤな攻撃を仕掛けてくる。銃撃は無効。ここにきて、ジークフリートヤマタノオロチ、ムスッペルといった攻撃の要が軒並み死亡。しかも、相手のHPは殆ど減っていない。う〜〜。体力回復しながらでどこまでダメージ与えられるか?一か八かのつもりで呼び出したサンダルフォンが大当たり!超力超神ヤソマガツの最終形態は、衝撃が弱点であった。メディアラハンがあるので、攻撃に専念できるし、ザンダインの会心攻撃でザクザクHPが削れていく。途中、チャクラドロップでMP補充をしたが、一回だけ。これで、超力超神を下すことができた。ヤター(・∀・)V。
イベントムービーで、天から振ってくる伽耶の肉体を「憑きしもの」の手が絡めとるが、ライドウの刀の一閃で腕を切り落とされ、どこかの次元へ吸い込まれていくとというものがあった。なんか引っかかるなぁ。あとは、まぁ、オーソドックスな終わり方。
そして、スタッフロールの後、二周目のプロローグででもあるかのように、鳴海がつぶやく。「伽耶に憑きしもの」とは一体なんだったのか?自ら語ったとおり、将来世界の葛葉ライドウなのか?それとも伽耶の妄想なのか?一抹の謎を残して、ゲームは終了した。
どうも、最後の戦いの前の「伽耶に憑きしもの」のモノローグは、納得が行かないんだよなぁ。大道寺家の呪いの説明にはなっていないし、皇室を根絶やしにする意味も良くわからない。帝都壊滅は、一つの特異点なのかもしれないが。だが、ラスプーチンの悔恨も、今一つ意味不明である。なにより気になるのは、ゲーム的な流れである。どうもLOW寄りの選択が多かったからなぁ。一本調子なゲームではあるが、テキストの差し替え程度の分岐はしていそうな気がしてしょうがない。
二周目、やらなきゃいけないのかねぇ?

ふ〜ん、大人って大変だね

*1:ネコマタと向き合って話すので、そういう単純なトラップなんだと思っていた

*2:だから、超力超神戦は無いと思っていたのに。。。

二度目の合体事故発生

「外法」リリスを作るつもりで、「雷電」同種族合体。オオミツヌとパールバティを合わせたところで、事故発生。ウコバクができた。
まぁ、これはいい。それより、合体事故時のヴィクトルのグラフィック、複数パターンあるのね。今回は、科学者コントの爆発オチみたいなのだった。爆風で毛が逆立って「だめだこりゃ」ってな塩梅の。。。。。こんな事より、他に凝る事あるんじゃないのか?

ふ〜ん、大人って大変だね

第拾弐話「人の想い、心の絆」

ライドウのアシスタント。。。というより、デビルサマナー稼業の後見人的存在であったゴウトは星になった。だが、衛星タイイツに向かう直前「この姿は仮のもので、生物なわけではない」とゴウト自身言っていたように、彼は死んだわけでは無かった。伽耶の足取りが途絶えた今、手元に残った天津金木を使って、生霊送りをライドウ自ら行えとゴウトの声がする。恐らく伽耶の潜伏先は、ラスプーチンにライドウが飛ばされかけた次元の間であろう。天津金木に、今回の事件で関わりの深かった人々の想いを込めろとの指示だ。ゴウトは死んではいなかったんだね。
帝都を駆け回って想いを込めて貰うライドウ縁の人々の数は四人。なるほど、その性格は「紅蓮」「銀氷」「疾風」「雷電」に振り分けられるなぁ。。。。職業で見た場合、みんな「技芸」と言えるかもだが(w。
天津金木に人々の想いを込めて、異界筑土町戻り橋で生霊送りを敢行して次元の間へ。次元の間は時の回廊と呼ばれ、時の流れが階層構造になっている。上層に行くほど、未来になるのだ。そこには、吉祥寺の三人の高校生とか、未来なのに懐かしい話題をNPCから聞くことができる。
そして、行く手を阻む結界が要所に設置されている。これは時の砂時計という装置を破壊することで解除される。砂時計破壊の際にライドウは自身のおぞましい記憶と対峙しなくてはならない。。。。。つまり、今までの中ボス戦をトレースするわけだ。が、一回辺りに見舞うダメージの上限って制限があるのか?あるいは、中ボスのパラメータをいじっているのか?*1力のパラメータはMAX振り切り剣の攻撃力は上がっているのに、またしてもアビヒコ/ナガスネヒコ兄弟に殺される。。。。。。。
先に進むと、無限回廊のトラップがある。これはNPCから突破方法を聞きだせるのだが、あれ?言われた通りにしても進展なし。
こういう時は粘っても無駄なので、アリス探索の続きを行うことに。やっと「紅蓮」ベリアルLv.66*2を作ることができたので、銀座の電話ボックスに行く。。。。が、え?なんのフラグも立たないよ。ミルクホールに行っても、タイイツ攻略直前のメッセージパターンのままだし。もしかしたら拾話までにイベントこなさなきゃいけないのか?アリス?

面白かったら押すホ〜

*1:再生イチモクレンは、ほぼ無傷で倒せたのに。。。

*2:えーっと、どうやらLv.70「外法」リリスを使った合体でしか作れない模様

七星葛葉鎮心 攻撃+59 力+4 「蛮力」ジークフリートを組み込む。一度カタログに組み込んだら、あとはドンドン刀に食わせばいいんだよなぁ、いくらでも最呼び出しできるんだから。。。。しまったなぁ。

ふ〜ん、大人って大変だね

ヨシツネ、諦めました

修験場全部回ったが、それらしい姿なし。うっかり「新しい噂」を仕入れたのがいけなかったかも。また、新しい噂でフラグの立った悪魔、恐らく「魔人」アリスと思われるが、これも、もう取れないかも。拾壱話の時点で、ミルクホールの女のメッセージが更新されていたからなぁ。。。。。話数にかんけいあるのか?Lv.なのか?称号なのか?何かが制限要因になっていると思われ。

ふ〜ん、大人って大変だね