2008-04-29(Tue): 政治の一貫性−前知事のウェブ発信の削除と保存(6)

最近、大阪府知事橋下徹さんと熊本県知事の蒲島郁夫さんに注目しているが、

・「指定管理者制度の疑問」(編集日誌、2008-02-13)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080217/1203253446
・「蒲島郁夫熊本県知事に当選確実」(編集日誌、2008-03-23)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080323/1206283518

それぞれ就任からやや時間が経った。そこで恒例でもないが、2人の新任知事が前知事時代のウェブでの発信をどのように扱っているのか確認してみよう。

まずは大阪府

大阪府 - ようこそ知事室へ
http://www.pref.osaka.jp/j_message/
大阪府知事の過去のサイト
http://web.archive.org/web/*/http://www.pref.osaka.jp/j_message/

screenshot

大阪府はすばらしい。知事サイトのほとんどのコンテンツで、前知事である太田房江さんの在任時代のコンテンツをバックナンバーとして保存している。

・知事の日程
http://www.pref.osaka.jp/j_message/ugoki/
・知事の日程 - バックナンバー
http://www.pref.osaka.jp/j_message/ugoki/backnumber.html
・知事の動き
http://www.pref.osaka.jp/j_message/oshigoto/
・知事の動き - バックナンバー
http://www.pref.osaka.jp/j_message/oshigoto/backnumber.html
・記者会見
http://www.pref.osaka.jp/j_message/chiji-kaiken/
・記者会見 - バックナンバー
http://www.pref.osaka.jp/j_message/chiji-kaiken/backnumber.html
・知事の発言
http://www.pref.osaka.jp/j_message/hatsugen/
・知事の発言 - バックナンバー
http://www.pref.osaka.jp/j_message/hatsugen/backnumber.html
・提言広場から
http://www.pref.osaka.jp/j_message/teigen/taiou.html
・提言広場から - バックナンバー
http://www.pref.osaka.jp/j_message/teigen/taiou2.html
http://www.pref.osaka.jp/j_message/teigen/taiou3.html
・部長会議
http://www.pref.osaka.jp/seisaku/buchokaigi/
・部長会議 - バックナンバー
http://www.pref.osaka.jp/seisaku/buchokaigi/backnumber.html
大阪府メールマガジン「維新通信」
http://www.pref.osaka.jp/magazine/
・府れっしゅレター(大阪府メールマガジン
http://www.pref.osaka.jp/magazine/frl_backno.html
・知事交際費の執行状況
http://www.pref.osaka.jp/seisaku/chiji-kohsaihi/
・知事交際費の執行状況 - バックナンバー
http://www.pref.osaka.jp/seisaku/chiji-kohsaihi/backnumber.html

ただし、過去のサイトと見比べてみると、

・女性知事連携
http://www.pref.osaka.jp/kikaku/joseichiji/top.html
・子ども議会
http://www.pref.osaka.jp/j_message/seishonen/
府民との対話事業
http://www.pref.osaka.jp/j_message/taiwa/

といったページへのリンクはなくなっている。新知事である橋下さんがこれらの事業には取り組まないのであれば、知事サイトからのリンク削除は妥当なところだろう。むしろ、ページごと削除していないことがすばらしい。

さて、熊本県はどうだろうか。

熊本県 - ようこそ知事室
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/
熊本県知事の過去のサイト
http://web.archive.org/web/*/http://www.pref.kumamoto.jp/governor/

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熊本県もなかなか優秀。大阪府同様、前知事である潮谷義子さんの在任時代のコンテンツのほとんどがバックナンバーとして保存されている。

・知事往来
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/schedule/
・知事往来 - バックナンバー
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/schedule/index2.asp
・記者会見録
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/interview/
・記者会見録 - バックナンバー
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/interview/h19.html
・発言録
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/utterance/utterance.html
・発言録 - バックナンバー
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/utterance/utterance_backnumber.html
・知事への直行便
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/mail/
・知事への提言紹介 - バックナンバー
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/mail/syokai.asp

ただ残念なことに、潮谷さんが時折書いていた「徒然雑感」というエッセイがまるごと削除されている。他のページに転載された関係上、唯一、次の記事だけが生き残っている。

・「名状しがたい気分」(徒然雑感、2002-03)
http://www.pref.kumamoto.jp/industry/indication/qc_link/gov_020301.htm

やや私的な側面もあるエッセイとはいえ、「熊本県知事」という署名とともに書かれ、熊本県のサイトに掲載された情報である。今後、潮谷さんの在任期間の事業を検証する上で必要となるコンテンツの一つになるかもしれない。必ず復活させてほしい。

・「政治の一貫性−前知事のウェブ発信の削除と保存」(編集日誌、2006-10-09
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061011/1160503807
・「政治の一貫性−前知事のウェブ発信の削除と保存(2)」(編集日誌、2006-10-16)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061019/1161188813
・「政治の一貫性−前知事のウェブ発信の削除と保存(3)」(編集日誌、2006-11-07
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061108/1162921614
・「政治の一貫性−前知事のウェブ発信の削除と保存(4)」(編集日誌、2006-11-23
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061125/1164424030
・「政治の一貫性−前知事のウェブ発信の削除と保存(5)」(編集日誌、2006-12-07
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061208/1165513723

2008-04-30(Wed): 平城遷都1300年記念 国宝 薬師寺展

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機会があり、

・平城遷都1300年記念 国宝 薬師寺
http://www.yakushiji2008.jp/
薬師寺展日記
http://yakushiji.cocolog-nifty.com/blog/

を見に行く。

展示への感想を少々。東京国立博物館の平成館での展示は大きく分けて4部構成。

  • 第1章「薬師寺伽藍を行く」(特別展示室第3室・第4室)
  • 第2章「草創期の薬師寺」(特別展示室第1室)
  • 第3章「玄奘三蔵と慈恩大師」(特別展示室第1室)
  • 第4章「国宝 吉祥天像」(特別展示室第2室)

この展示会では日光菩薩立像、月光菩薩立像、聖観音菩薩立像、慈恩大師像、吉祥天像、八幡三神坐像など、国宝多数が出展されており、注目度が高い。実際、来場者も相当数に上っているようだ。

自分としては仏像はやはり寺の中でみてこそ意味があると思っており、博物館での展示にはあまり関心がない。しかし、最近テレビで東京国立博物館の展示は非常にレベルが高いことを知り、今回訪れてみた次第。

さて、展示について。

  • 第1章「薬師寺伽藍を行く」(特別展示室第3室・第4室)

はまず仲津姫命、僧形八幡神神功皇后からなる八幡三神坐像から始まる。八幡三神坐像が祀られていた鎮守休ヶ岡八幡宮の社殿を復元した展示になっており、往時と現地を偲ばせる。博物館での展示ならではの工夫を感じさせられた。

再現された休ヶ岡八幡宮を抜けていくと、展示の目玉である日光、月光の両菩薩立像に行きつく。ここでも展示に非常に工夫がある。展示コースには高台が築かれており、そこから菩薩立像を眺められる。薬師寺の金堂で両像をみると、どうしても見上げる形になってしまうが、展示では高台からの眺めなので菩薩の顔をほぼ正面から見つめられる。平均的な身長からすれば、菩薩の頭部は頭一つ二つ高いところにあるが、顔はがうつむき加減につくられているので、観覧者と菩薩の視線がちょうど釣り合うようになる。見事に計算された展示につくづく感心させられた。光背(大辞林:仏身から発する光明をかたどった、仏像の背後にある飾り)は外した背中はもちろん必見。

ところで、光背は少女漫画に多い背後に花を背負っている主人公の絵柄と相通ずるように思うのは自分だけだろうか。

なお、第1章「薬師寺伽藍を行く」がある特別展示室の第3室と第4室は、造作物がすべて朱色になっており、伽藍の中に自分がいるような錯覚を与えてくれる。再現された雰囲気にも感心することしきり。

  • 第2章「草創期の薬師寺」(特別展示室第1室)

は、薬師寺から出土した塑像残欠や瓦などで構成されている。特に100体以上の塑像残欠がずらりと並べられたさまは圧巻。単体では地味な展示物だが、量で演出することで強いインパクトを与えている。

  • 第3章「玄奘三蔵と慈恩大師」(特別展示室第1室)

は、自分としてはそれほど印象が残らなかった。薬師寺法相宗大本山であり、玄奘三蔵法相宗の始祖とするという経緯を考えると、この展示の意味はわかるのだが、全4章の展示の中ではやや浮いているように思う。他の展示に比べて、薬師寺での実際の展示空間の再現が弱かったことも一因かもしれない。

最後の

  • 第4章「国宝 吉祥天像」(特別展示室第2室)

吉祥天像のみのシンプルな展示。展示室の入口でまず吉祥天像の各部の拡大画像を見せ、その向かい側では吉祥天像を本尊として行われる吉祥悔過会(きっしょうけかえ)を記録した映像が流されている。ここで吉祥天像の位置づけを理解しつつ、奥の吉祥天像へ。吉祥天像が思いのほか小さいことに驚く。これも図録ではわからない実物展示の魅力だろか。再現という観点でいえば、金堂薬師三尊像の前に置かれるという吉祥悔過会の風景を再現し、そこに展示してもよかったと思う。

以上、非常に満足度の高い展示だった。展示物自体の魅力もさることながら、展示手法の工夫が見事だ。近年、東京国立博物館が催す展示会が軒並み好評なのもよくわかる。

先日NHKスペシャルで、

NHKスペシャル「日光・月光菩薩 はじめての二人旅−薬師寺1300年の祈り
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080428.html

が放送されたこともあり、連休中は相当混雑することだろう。

・「新聞・TVの影響はすごい」(薬師寺展日記、2008-04-29)
http://yakushiji.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_382b.html

だが、東京国立博物館での展示は6月8日まで続いている。ぜひ、大勢の方に上野までお出かけになるようおススメしたい。

薬師寺
http://www.nara-yakushiji.com/
東京国立博物館
http://www.tnm.jp/

2008-05-01(Thu): ブログまとめ読み−NII新サービス、科研費、アップルとグーグル、ブログ閉鎖、大阪の文化の未来を考えるシンポジウム

武田英明さんが

・学術コンテンツサービス研究開発センター
http://www.nii.ac.jp/cscenter/

から連休明けに新サービスが登場することを予告している。

連休明けにNIIの情報サービスの改良版のβ版を公開します。
これは私が長である学術コンテンツサービスセンターは事実上の初プロダクトということになります。このセンターは2年前にNIIのいくつかの内部活動を統合する形で発足したものです。それから2年でやっとある種の軌道に乗ってきた感があります。

・「(予告)新サービス公開」(Takeda's Report、2008-04-26)
http://blog.goo.ne.jp/htakeda0000/e/ad4805d5201446cb1f444db8b0eb5c96

楽しみ。武田さんにはまだお目にかかれていないのだが、一度お会いしたいものだ。

・武田英明のページ
http://www-kasm.nii.ac.jp/~takeda/index-j.html

關尾史郎さんのブログから。

申請中だった科学研究費補助金・基盤研究(A)(一般)、「出土資料群のデータベース化とそれを用いた中国古代史上の基層社会に関する多面的分析」(平成 20〜23年度)が採択された。これは、中国世界の西南地域ともいうべき湖南省で出土した漢から魏晋にかけての簡牘、西北地域ともいうべき甘粛省青海省で出土した魏晋時代の鎮墓文、同じく甘粛省新疆ウイグル自治区で出土した墓葬の磚画・壁画などのデータベースを作成しながら、それを用いて多面的に地域社会の構造と展開を考えようというものである。

・「科研費」(關尾史郎のブログ、2008-04-29)
http://sekio516.exblog.jp/7837696/

どのようなデータベースができるのか、こちらも非常に楽しみ。

アップルとグーグル 日本に迫るネット革命の覇者

ブログがきっかけになって本を買うということは実際よく起こりうる。吉橋昭夫さんの

・「アップルとグーグル」(Information Design?!、2008-04-27)
http://akyoshi.cocolog-nifty.com/design/2008/04/post_47e3.html

に教えられ、

・小川浩・林信行著『アップルとグーグル−日本に迫るネット革命の覇者』(インプレスR&D、2008年、1890円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4844325566/arg-22/
・『アップルとグーグル 日本企業に迫るネット革命の覇者』連動企画
http://i.impressrd.jp/apple-google

を購入。

・星野英紀の「大学と、教育と、仏教と」
http://shirafuku.cocolog-nifty.com/

からは残念なお知らせ。

諸般の事情により、ブログを閉鎖する運びとなりました。

・「ブログ閉鎖のご連絡」(星野英紀の「大学と、教育と、仏教と」、2008-05-01
http://shirafuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_4b75.html

残念ではあるが、発信を続けるのもやめるのもご本人の自由であり、やむをえない。ただ、これまでの記事はできればそのまま残してほしかった。

最後に瀧端真理子さんによる

2008-04-30(Wed):
大阪の文化の未来を考えるシンポジウム
(於・大阪府/ドーンセンター)
http://www.wing-f.co.jp/osaka-bunka.htm

の詳細なレポートを紹介しておきたい。

・「「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(1)」(ミュージアムの小径、2008-04-30)
http://d.hatena.ne.jp/takibata/20080430/p1
・「「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(2)」(ミュージアムの小径、2008-05-01
http://d.hatena.ne.jp/takibata/20080501/p1
・「「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(3)」(ミュージアムの小径、2008-05-01
http://d.hatena.ne.jp/takibata/20080501/p2
・「「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(4)」(ミュージアムの小径、2008-05-01
http://d.hatena.ne.jp/takibata/20080501/p3
・「「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(5)」(ミュージアムの小径、2008-05-01
http://d.hatena.ne.jp/takibata/20080501/p4
・「「大阪の文化の未来を考えるシンポジウム」(最終回)」(ミュージアムの小径、2008-05-01
http://d.hatena.ne.jp/takibata/20080501/p5

2008-05-02(Fri): 筑波訪問

・「5/2(金)は筑波訪問」(編集日誌、2008-04-27)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080428/1209310366

で記したとおり、筑波を訪問。訪問先は以下の4ヶ所。

筑波大学中央図書館
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/chuo/
筑波大学図書館情報学図書館
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/tojo/
・農林水産研究計算センター
http://ss.cc.affrc.go.jp/CC/
・農林水産研究情報センター
http://ss.cc.affrc.go.jp/ric/home.html

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筑波大学中央図書館
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/chuo/

では、スターバックスコーヒーの筑波大学中央図書館店を訪問。

・「中央図書館エントランスにスターバックスコーヒーがオープンしました。」(筑波大学中央図書館、2008-03-21)
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/news/chuo.shtml#20080321
スターバックスコーヒー筑波大学中央図書館店
http://www.starbucks.co.jp/search/map/result.php?storeId=0831&lang=ja
・「筑波大学附属図書館・スターバックスOPEN -思った以上にいいんじゃない?」(かたつむりは電子図書館の夢をみるか、2008-03-18)
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20080318/1205833793


欲をいえば、図書館の内部にあるとうれしいが、そういうわけにもいかないのだろう。

スターバックスコーヒーといえば、六本木ヒルズの店舗では六本木ヒルズ限定ドリンクを出している。同じように筑波大学限定ドリンクを開発してほしいところだ。そのとき、図書館に眠る資料の中から失われた過去の製法を見出すといったサイドストーリーがあれば、非常におもしろいのだが……。筑波大学附属図書館の方々にはぜひご検討いただきたい。

その後、春日キャンパスに移動し、

screenshot

筑波大学図書館情報学図書館
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/tojo/

・かたつむりは電子図書館の夢をみるか
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/
・Sweet Candy はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/haruka-izumi/

の佐藤翔さん(min2-flyさん)とharuka-izumiさんと待ち合わせ。

・Project Shizuku
http://www.shizuku.ac/

のメンバーが揃うまで筑波大学図書館情報学図書館を見学したのだが、図書館情報学関係の雑誌の品揃えに感動。一日入り浸りたいものだ。Project Shizukuのメンバーも徐々に揃い出す。

図書館情報学を学ぶ
http://d.hatena.ne.jp/kunimiya/
・ぐだぐだ大学生のIT日誌計画
http://d.hatena.ne.jp/milkya/
・としょかんだいすきー
http://d.hatena.ne.jp/yhwh/
・Shizuku開発ブログ
http://www.shizuku.ac/blog/

まずはharuka-izumiさんと9月に予定しているシンポジウムの打ち合わせ。あわせてharuka-izumiさんの修士論文についてもお話をうかがう。

・「修士論文中間発表」(Sweet Candyはてなダイアリー版、2008-04-20)
http://d.hatena.ne.jp/haruka-izumi/20080420/1208693191

このシンポジウムは手前味噌を承知でいえば非常に意義あるものになるはず。早く詳細を公表できる段階まで進みたい。

その後、春日キャンパスの学食でランチをとり、午後はProject Shizukuのデモを交えたディスカッション。

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Project Shizukuについては、先日論文に対してコメントしたが、動くシステムは初めてみた。

・「「利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム」を読んで」(編集日誌、2008-04-18)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080420/1208667565

私のコメントの主なところは、以下の通り。

  1. 本棚ごとに公開範囲を設定する仕様だが、本ごとに設定できるようにしてほしい。
  2. 1冊の本を複数の本棚に分類できるようにしてほしい。
  3. 本棚への分類状況に関わらず、すべての本を一覧できる全リストがほしい。
  4. 自由配置の際のデフォルト表示に何らかのアルゴリズムを取り入れてほしい。
  5. 外部システムからのデータインポートに対応してほしい。
  6. 仮想図書カードから他の利用者の本棚に遷移した際は、他の書籍をグレーアウト表示し、当該書籍をハイライト表示してほしい。
  7. データをDrop Menuに入れた際に表示される完了メッセージ「本棚『●●』に本を自動分類しました」には書名を具体的に表示してほしい。
  8. データをDrop Menuに入れた際の履歴をあとでみれるようにしてほしい。

システムをみて、あらためてProject Shizukuの可能性を感じたひとときだった。ぜひ今年の図書館総合展では、主催者側が展示ブースを提供するなりして、大勢の図書館関係者が実際にシステムをみれるようにしてほしい。期待しています。>図書館総合展関係者の方々

・「図書館総合展の関係者と歓談」(編集日誌、2007-11-22
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071203/1196614089
・「第10回図書館総合展に向けて−ささやかな願い」(編集日誌、2007-11-12)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071113/1194907239

筑波大学訪問はこれで終了。次いで一同で林賢紀さんのいる農林水産研究情報センターへ。車を出していただいたお二人に感謝。

さて、農林水産研究情報センターでは林さんのコーディネートのもと、まず

screenshot

・農林水産研究計算センター
http://ss.cc.affrc.go.jp/CC/

を見学。圧巻はサーバールーム。オリジナルのラックに想像以上の台数のサーバーが詰め込まれ、がんがん動いている。正直これほどの設備があるとは思っていなかったので驚かされた。ラックを特注し、中に入るサーバーを定期的に入れ替えていくという方法に感心。

その後、

screenshot

・農林水産研究情報センター
http://ss.cc.affrc.go.jp/ric/home.html

に移動し、館内をみてまわる。午前中に訪れた筑波大学図書館情報学図書館と同様、農林水産関係の雑誌が集中的に置かれており、専門図書館の雰囲気を堪能する。個人的には日本支配時代の朝鮮半島や台湾における農林水産関係の資料に惹かれた。これらの資料を用いて研究に取り組む方が出てくるとうれしい。

さて、農林水産研究情報センターを出るときにレファレンスカウンター上にレゴブロックに目が行く。精巧に図書館業務が再現されている。聞けば林さんの自作という。恐るべし、ライブラリアン。図書館総合展でレゴの協力を得て、「レゴブロックでつくる理想の図書館」という企画をやってはどうだろう? 結構盛り上がるのではないだろうか。



館内見学を終えた後は事務室で農林水産研究計算センターと林さん、筑波大学の面々、そして自分で歓談。休み前の金曜日、しかもその夕方に時間を割いていただき恐縮だったが、非常に濃厚な意見交換ができた。林さんはじめ、農林水産研究情報センターと農林水産研究計算センターの皆さまに感謝したい。

すでに農林水産研究情報センターの終業時間を過ぎていたので、全員で夕食をとり引き続き歓談。最後は林さんにつくば駅まで送っていただきつくばエクスプレスで帰路に着いた。濃厚な一日に疲労感もそれなりに残ったが、それ以上の充実感に満ちた一日となった。歓待してくださった皆さんにあらためて感謝したい。

2008-05-03(Sat): ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)オフ会@京都の第2回のお誘い−2008年5月23日(金)@京都市内

所用で5月23日(金)から5月25日(日)にかけて京都に行きます。そこで前回に引き続き、ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)オフ会@京都の第2回を開催します。

当日はちょうど、

2008-05-23(Fri):
情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会第78回研究発表会
(於・京都府立命館大学
http://www.jinmoncom.jp/

があり、翌日には、

2008-05-24(Sat):
大図研京都ワンディセミナー「大学図書館著作権
(於・京都府京都市国際交流会館)
http://www009.upp.so-net.ne.jp/dtkk/event/20080524.htm

があります。ご都合のつく方はお気軽にご参加ください。当日の飛び込み参加も可の予定ですが、会場手配の都合上、参加をお考えの方は岡本までご連絡ください。私が連絡先を知っている方はコメントでのお知らせでも問題ありません。

なお、別途7月を目途に創刊10周年を記念した東京オフ会を開催する予定です。

・「ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)オフ会@京都を開催」(編集日誌、2008-02-21)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080224/1203815541

2008-05-04(Sun): ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)オフ会@東京の算段

・「当面の予定」(編集日誌、2008-04-17)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080420/1208667495

で、

7月にはACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の創刊10周年を迎えるので、東京でオフ会を実施したいと思っているが、構想する心のゆとりがないままここまで来てしまった。5月のゴールデンウィークの間に計画を立てて、早々に発表したい。いまカレンダーをみると、創刊日である7月12日が土曜日なので、この日がちょうどいいだろうか。ちょうど第15回東京国際ブックフェア(TIBF2008)の開催中でもあり、東京に来られている方々も少なからずいることだろう。

と記したが、前後の予定を考え、7月12日(土)に開催しようと思う。さて、その際だが、懇親会だけとするよりは少しだけ話をする場をつくりたい。そこで読者の皆さまの力をお借りしたい。秋葉原から東京駅、品川、渋谷あたりの比較的交通の便がいいところで、最大100人程度を収容できる会場を手配可能な方がいらっしゃればご連絡いただけるとうれしい。大学や図書館、企業が候補になると思うのだが、どなたかお力を貸していただければ幸い。

321号(2008-05-05、4865部)

新着・新発見リソースより、

などの10サイト

http://archive.mag2.com/0000005669/20080505103515000.html

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