107. 制限酵素について正しいのはどれか。

  1. エキソヌクレアーゼ活性をもつ。
  2. 真核細胞の細胞質に存在する。
  3. チモーゲンの一種である。
  4. 配列特異的なエンドヌクレアーゼ活性をもつ。
  5. ATPが触媒活性に必須である。

111. 認識配列CCANNNNN*NTGGの制限酵素BstX 1の認識配列出現頻度として適切なのはどれか。

  1. 16塩基対あたり一回
  2. 256塩基対に一回
  3. 4096塩基対に一回
  4. 65536塩基対に一回
  5. 10485676塩基対に一回

116. 核酸分子のゲル電気泳動法で正しいのはどれか。

  1. アガロース、アクリルアミドなどを支持体として利用する。
  2. 分子は陰極に向かって移動する。
  3. 大きな分子ほど易動度が大きい。
  4. 塩基配列の影響を大きく受ける。
  5. 環状DNAは直鎖状に較べて易動度が小さい。

118. 核酸の標識法で正しいのはどれか。

  1. ランダムプライム法にはRNAポリメラーゼを利用する。
  2. cRNAプローブ合成にはN6ヘキサマーをプライマーとして用いる。
  3. ポリヌクレオチドキナーゼは3'末端を標識する。
  4. 標識プライマーを用いると3'末端に標識が付く。
  5. 直鎖状DNA分子を鋳型にRNAポリメラーゼにより合成されたcRNAプローブ分子はほぼ同じ長さとなる。

119. ランダムプライム法による核酸分子の標識で正しいのはどれか。

  1. クレノウ断片を利用する。
  2. 末端標識法である。
  3. γ位を標識されたヌクレオシド三リン酸を用いる。
  4. プローブは鋳型と同じ鎖長となる。
  5. RNAプローブが出来る。

120. 組織切片に対するin situハイブリダイゼーションにより得られる情報はどれか。

  1. 遺伝子の大きさ
  2. 遺伝子を発現している細胞の分布
  3. 生物種がもつ全ての遺伝子の数
  4. プロモーターの構造
  5. イントロンの配列

121. フィルターハイブリダイゼーションに先立つ核酸分子のブロッティングでフィルターの下に置かれるものはどれか。

  1. スポンジ
  2. ペーパータオル
  3. プローブ
  4. アガロースゲル
  5. おもり

122. サンガー法について正しいのはどれか。

  1. 遺伝子発現を解析する方法である。
  2. 鋳型は不要である。
  3. ジデオキシリボヌクレオチドを用いる。
  4. ホスホジエステラーゼを用いる。
  5. 5’プライマーと3’プライマーを組にして用いる。

124. 適切に実施されたPCR法により増幅された分子の説明で適切なのはどれか。

  1. 一本鎖DNAである。
  2. 鋳型より鎖長が長い。
  3. 鎖長が揃っている。
  4. 3’側にプライマーの配列を含む。
  5. 20サイクルで千倍程度の増幅となる。

127. ノザンブロッティング法で正しいのはどれか。

  1. ポリアクリルアミドゲルを用いる。
  2. SNPの解析に用いる。
  3. プロモーターの構造に関する情報が得られる。
  4. 遺伝子発現を調べることが出来る。
  5. 抗体をプローブとして用いる。

129. プラスミドベクターの特徴として適切でないのはどれか。

  1. 環状二本鎖DNAである
  2. 選択マーカーとして抗生物質の耐性因子をもつ
  3. 宿主細胞内で複製される
  4. 制限酵素消化を受けない
  5. クローニングベクターとして利用される

130. RT-PCR法について正しいのはどれか。

  1. 発現解析に用いられる 
  2. mRNAを直接増幅する
  3. RNAポリメラーゼを利用する
  4. 3’側プライマーはセンス鎖の配列である
  5. リボヌクレオチドが反応の基質となる

132. P1レベルで行うべき拡散防止措置として正しいのはどれか。

  1. 扉が壊れて閉まらなくなったが、そのまま実験を続けた。
  2. 実験中に悪臭が発生したので、窓を開放して実験を続けた。
  3. 実験の合間に消毒用アルコールのスプレーを使って実験台を拭いた。
  4. 研究室所属の人員がすべて組換え実験従事者であれば立ち入り禁止等の掲示は不要である。
  5. 病原性の低い組換え大腸菌はビニール袋に密閉して廃棄した。

136. プラスミドベクターのマップを示す。誤りはどれか。

  1. 発現ベクターである。
  2. 大腸菌で複製する。
  3. アンピシリン耐性因子をもつ。
  4. ラクトースオペロンのプロモーターをもつ。
  5. βグルコシダーゼのC末端に目的タンパク質を融合する。