18歳未満 おことわり

草々(青木崇高)が、かわった長袖 着てるの 憶えてはります?
おととい1月18日(金)も 着てました。
エンジ色で、胸んとこに、なにやら、怪しげな ことばが、書いてあるセーター(?)です。
画面では、「万葉集」なのか「徒然草」なのか どっからの引用か 判別できないのですが。
さて、ここからは。



● あなたは、18歳以上ですか?

ハイ → 先にすすむ
イイエ → このページを、とじてください


とゆーわけで。
「成人の日」特別企画(← 先週やねん)。いけない落語です。


昔は、着物に、百人一首の句を 染めぬくなんて
粋(いき)な 趣向が ありましたんで ございます。
でも、歌の文句と、染めた場所がミスマッチしますと、
レ・ミゼラブル でございまして。


ところどころに、百人一首を 染めぬいた
特別あつらえの長襦袢(ながじゅばん = ワンピースの下着)が仕上がりまして、
若い芸妓さんと、置屋(おきや)のおかあさんが、チェックしとります。


肩のところは、
● みかさの山に いでし 月かも (安部仲麿)
      ↓
「すっきりとした なで肩が 三笠山みたいやねぇ」 とグー


袖のところは、
● わが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ (天智天皇
      ↓
「恋に 袖を涙でぬらすなんて、ぴったり」 と大喜び


じゃ、おいど(お尻)は、
● けふ ここのへに にほひ ぬるかな (伊勢大輔
      ↓
● 今日、ここの屁に 匂い ぬるかな
      ↓
● いましがた へった屁の 匂いで、くさぁ
      ↓
漢字で書いてあれば、「今日九重に匂いぬるかな」
(九重は宮中のこと。「宮中は、桜の香りが漂っている」という意味)
なのにと、不満げ


オーラスに、あソコは、
● ひとこそ 知らね かわく間もなし(二条院讃岐)
      ↓
● み・な・さ・ん、知らないでしょうけど。わたしの股間は……
      ↓
「もう、キライやわ。わーん!」


こうやって、文章で書いていると、いやになりますが。
こんなんを 集めましたんが、
桂米朝のCD「艶笑上方落語 いろはにほへと」でございます。

艶笑上方落語 いろはにほへと

艶笑上方落語 いろはにほへと


百人一首の笑話は、「反故染め」(ほうぐぞめ)というお題ですが、
これなんぞ、はるかに 品のよろしいほうで。
他には、近親相姦、獣姦、露出、痴女&絶倫系、器具モノなど、
潔癖症の方々には、オススメできませんで ございます。


桂米朝 私の履歴書』(日本経済新聞社・刊)によりますと
この「艶笑上方落語 いろはにほへと」。
米朝さんの 最初のレコード(昭和46年)でして。
当時、1000枚も売れれば 上等のところ、
たちまち 1万枚のリリースを記録したのだ そーです。


とゆーと。やっぱ、スケベな人、多いでんなと 解説したがる方もいましょうが。
それは、ちゃう。
やっぱ、このディスク、圧倒的に、良いのです。
どこが?
ふふ。
「は、はっはっはっはっは、タイガー」 (by ミスターX)。