★★★★☆ あらすじ 金策に追われる芸者置屋で働き始めた女中。 感想 外からやって来た田中絹代演じる女中の目を通して、芸者の世界の裏側が描かれていく。この女中は品が良くて気も利いて、人生経験を積んできた年配ならではの穏やかさを持っているなと思って見ていたのだが、まだ45歳という設定に驚いた。 演じる田中絹代もこの当時は実際にそのくらいの年齢だ。昔の人は苦労の度合いが今とは全然違うから、老けるのが早かったのかもしれない。文明が発達して色々便利になったはずなのに今も相変わらず忙しいままだ、という皮肉があるが、それでも確実に人々の暮らしは楽になっているのだろうなと実感した。今45歳の女性がこの役をや…