先従隗始・温故知新

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原発事故のセシウム汚染とは、「地球の半分が敵に寝返った」に等しい


原発爆発の、今までの工場や鉱山の災害と違って『甚大』被害である点は
・爆発によって全国、いや世界中へ散らばる
・それによって、混じって汚染された『土・水・空気・すべての物質』が、汚染物質=放射性廃棄物となる
放射性廃棄物は、どれだけ大量にあっても、百年〜万年単位で隔離保管しないと、人間、生物にとって危険


おわかりだろうか…
目の前に広がる平野、草原、山、川…すべてが「敵」になるのだ。それほどの甚大被害。


そんなもん、隔離しきれるわけがない…人間には扱いきれない。


核燃料や原発と言うだけの話ではなく、放射性廃棄物こと爆発事故で出る甚大量のそれらも含めてすべてが
『人間には、扱いきれない』


福島県の重汚染地帯…飯舘村や、福島市なら渡利…あのへんを見て回るといいし、
現地民のブログやツイッターをみるといい。「こんなの扱いきれない、除染なんてインチキだ」といやがられている。
まあ、あくまで実証実験に過ぎないので、除染事業じたいは不確実で、実用域ではないとしても、しょうがないのではあるが…

http://www.asahi.com/business/update/0704/TKY201207040654.html?ref=rss
製紙各社、セシウム吸着素材開発 処分場所なく普及に壁


 原発事故で飛び散った放射性セシウムを吸いとる新素材を、製紙各社が相次いで開発している。除染に役立つとして、福島県内の自治体などへの売り込みをめざす。ただ、セシウムを帯びたあとの素材の処分方法が決まっておらず、普及の壁になっている。

 各社が新素材で使っているのは、水に溶けた放射性セシウムを吸着する鉱物「ゼオライト」だ。

 業界中堅の特種東海製紙は、紙おむつなどに使われる「不織布(ふしょくふ)」の間に、粉状のゼオライトをはさみ込んだ。不織布とは、織らずに繊維を固めてシート状に仕上げた製品だ。


こういうものをいくら用意してもね…ゴミの最終埋め立て処分場や、鉱山や油田みたいに
ただならぬ規模の「核のゴミ処分場」をいっぱい用意しないと、どうにもならんのよ…


ちなみにフクシマ第一原発…いまや事故対応作業で出ている防護服のゴミの、山、山、山々…むろんその他膨大な量のゴミがただひたすら安置されている。
なんせ防護服は、ほぼ毎日取り替える使い捨てなので。…いまはすこしケチっていて低線量作業だと使い回すような話も聞いたが。





 ◇


福島第二原発の構内では「この付近、6μシーベルト、近づかないよう注意!』と張り紙がしてあった。冒頭に書いておく。


ニコニコ生放送を見ていたが、ヒドイもんだった…


・官僚が、大臣と政党を手玉にとって傀儡にしていく手法だ…(逆襲のシャア、アデナウアー一行がネオジオンにどんどん取り込まれていく流れ)
・つまりシナリオが完備され、通路も厳密に指定され、撮影禁止部分もしっかり定められ(海側は駄目!海側は駄目!ってそればっか…隠したいとこが多すぎる)
・広報マンが張り付いていかにも安全そうにアピールトークを重ねる、予備知識のない会長と社長と記者たちはどんどん洗脳される
・報道陣も、まるで勉強してないで、現場の説明でやっと知ることが出来るようなアホばっか…一年間なにをやってたんだ…
・なんかもう、福島第二再稼働ありきの宣伝番組を見ているようだった
・やたら会長と社長ばかり映す…さすが、能動的に攻められるほどプロじゃない、素人集団・ニコニコ=2ch、しかもくそ若い男一人。


もうね…知り尽くして、攻めていく、能動的な改革政治家とか、やり手の報道マンじゃないの。
ニコニコに限らず、他社もふくめ、東電の宣伝にまんまと利用されちゃってる。記者の質が低すぎる。
受動的で、無知で、「ああそうなんですか、すごいなあ」ばっかし。民主党議員もあんなのばっかりなんだろうねえ…かつての小泉チルドレンとか。


東電さすがは半官半民…役所みたいな企業。経産省OBばっかの会社。入れ知恵もいっぱいもらえるだろう…


ニコニコの流れるコメントもヒドイもんで、右翼側が「再稼働万歳、とっととやれ」を連呼し、左翼側がそれを追撃する、くだらない予定調和の内戦状態。

http://mainichi.jp/select/news/20120705k0000m020049000c.html
福島原発:東電会長と社長、就任後初の視察


 東京電力下河辺和彦会長と広瀬直己社長は4日、福島第1・第2両原発を就任後初めて視察し、社員に「復旧作業は日本と世界から課せられた責務だ」と訓示した。視察に合わせ、復旧計画で定めた作業を5月に終えた4号機の冷却システムなど第2原発の内部が報道陣に公開された。

 両氏は視察前に第2原発で社員約450人に訓示。原発周辺の被災13市町村に前日まで「おわび行脚」をした下河辺会長は「どれだけ面的被害を及ぼしたか肌身で実感した。避難者の生活回復が新生東電の原点だ」と強調。広瀬社長は「地域がどう東電を見ているかを認識しながら頑張ろう」と話した。その後、冷却装置や防潮堤などを確認した。

 福島県や被災自治体は県内全原発廃炉を求めているが、視察後の取材に下河辺会長は「地元の気持ちを受け止めたい。現時点では未定」と述べた。

 第2原発の報道陣への公開は2月に次いで事故後2回目。前回に続き原子炉格納容器の内部が見られたほか、6月に導入されたばかりのガスタービン発電機車は初公開された。

 第2原発東日本大震災で1〜4号機のうち3基が冷却機能を一時喪失したが、非常用発電機の使用で数日後に冷温停止になった。一部に仮設設備が残る冷却システムを、12年度内に完全復旧することを目指している。

これから日本は、メーカーを解体し選択と集中をやったり、脱原発を徹底して次世代発送蓄電を進化させコストダウンしたりと
やることはいっぱいあるのに…
むしろ、もう動かさないはずの原発をせっせと修理して…そんなにおじいちゃんたちは昔へ戻りたいのかと…日本をこれ以上後ろへ歩かせないでくれと。


ガスタービンだろうがなんだろうが、トラック積載のディーゼル発電機がなんだと言うんだ。大津波でぐるぐる押し流されたらおしまいだ。
原発アメリカが作ったので津波など想定外だ。あちらではミシシッピ川など大河での洪水と、竜巻と、ミサイルテロしか想定がない。
それを輸入して大して進化してないのが日本の原発


トラックにしても、福島第一では津波地震で凸凹のがれきだらけになったのに、オフロードタイヤやキャタピラーもつけず、がれき避けのシェードもない(機関車とか新幹線の先頭についてるやつ)
あれではいくら車両が無事でも、原発施設のコネクターに接続できる地点まで、車両が到達できないだろう。たとえ10台用意しても全部津波で流されたり、道路が破断するかもしれないが
どうも2〜3台しか配備してないらしい。


どうせまた爆発事故は起きる。こんどは東北ではないとみるのが無理がなかろう。
今度は関西か北海道か…また半円で立ち入り禁止区域ができあがる…
すでに老朽原発だらけ。そして大地震続きでユルユルの地盤だらけ。もはや日本での原発事故は、夏の花火大会のような風物詩になるだろう…これは科学に基づく想定である。
しょせん、福島第二も東海も、あと3m津波が高かったら爆発していたようなヒヤヒヤものでしかなかった。


もうね、原発事故をもって、おれは政治とか日本という国に、あきれ果てたよ。どうせこいつらは永久にロクデナシであろうとしかしない。
詐欺師と嘘つきしかいない。そのくせ「生活のためだ、経済社会がどうなってもいいのか」などとさらにウソを重ねて威張る。


バカが多すぎるんだよ。発想力がない、応用性もない、教えられたまんまの決まり切ったことしか出来ない、いわば伝言ロボットばっかり。
だからディーゼル発電機トラックにしても、福島第一での事故の教訓がほとんどフィードバックされていない…「象の鼻」ウオーターポンプ車は配備してないし…
まだ、中部電の浜岡原発の方がやや、インテリジェントな発想でいろいろ工夫している痕跡がある。東電は予算もないんだろうけど頭が固すぎるな。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120620/1340162085


 ◇


カネに逆らえない、愚かな国。じつは戦前と同じ体質。
「日本人なら、カネによるゼイタク生活しかできないはずだ!」
カネのために原発を動かしてまたまた爆発する…性懲りもなく敗戦を繰り返そうという。


原発は傭兵みたいなもんだ。日当がよくていい暮らしは出来るが、いつ死んでもおかしくはない。福井県全部が傭兵。

http://www.asahi.com/politics/update/0705/OSK201207050003.html
福井県原発関連税収、例年の半分 核燃料税が落ち込む

https://twitter.com/YOKO_FUKUSHIMA/status/220159670432706561
ワンルームでの5人暮らし、片道1時間半の車通勤。職場でのストレス。よく私がんばっていると思う(>_<)職場で避難先から通勤しているのは私ひとり。本当に話したいことを話せる同性の同僚もいない。自主避難した人で私みたいな状況の人はたくさんいるはず。こう思うことでなんとかやってます。


https://twitter.com/YOKO_FUKUSHIMA/status/218897976616169473
福島の自宅を除染してもらった。楽しみのひとつだったハーブや木は切られ、芝生もないただの土だけある庭になった。思い出の手作り砂場もなくなった。くやしい。…その後、米沢の避難先のアパートに戻り、こっちにいる方が精神的に落ち着くと感じた。福島の家はローンだけがたくさん残っている。