沖縄の戦い

harimaya2005-05-09

今から60年前、敗戦間際の昭和20年4月1日に
沖縄本島、嘉手納正面に米軍が上陸を開始した。
それから6月23日までの間、あの狭い島の中で
日米両軍は死闘を繰り返したが米軍の圧倒的な
装備の戦力や火力の前に日本軍は遂に玉砕する。
島民あげての抵抗も悲劇を大きくしていった。
戦後も米軍は駐留を続け、今や世界戦略の中に
組み込まれて戦争の傷跡はまだ癒えそうもない。
いつになったらその残滓が消えることだろう。
琉球王朝の時代に島津藩に従属して以来島々は
その位置から国家間の醜い争いの渦に汚された。
日本人として沖縄戦史は絶対に忘れてはならない。
でも、あれからの沖縄は戦争が嘘だったように
澄み切った青い海と、自然の美しい島の造形で
戦争を知らない平成のオバサンたちが遊んでいる。

小泉訪露

ロシアの首都モスクワで九日、第二次世界大戦戦勝記念式典が行われるそうだが
その場所へノコノコと小泉総理が出かけていったが、クビを傾げざるを得ない。
なんのためなのか、招待状が来たからって、戦争終結時のロシアの日本に対する
理不尽な悪行を正当化させるような今回のロシア訪問は断じて許せるものでない。
現にバルト三国はロシアに謝罪を求めラトビア以外は招待を断っている。それが
国家の威信でありプライドと思うが、小泉首相の歴史感覚の無さを情けなく思う。
領土返還の交渉に行ったつもりなのだろうが、国際政治はそんな甘いものじゃない。
戦争末期どさくさに紛れて火事場泥棒のように獲得した「戦利品」は簡単に返さない。
「戦争で取ったものは戦争で取り返す」が国家歴史から見た厳然とした法則だと思う。
まさか戦争は出来ないから、下手な北方援助など止めて、そのように付き合えば良い。
東南アジアの人たちには戦争で多大の迷惑を掛けたが、ロシアには謝る筋合いはない。
謝るのはむしろロシアだが、それを強調するような言動と行動を首相にお願いしたい。
アメリカは沖縄、奄美、小笠原、硫黄島を返還して大局から日米間をよりよいものに
したが、アングロサクソンとスラブの人種的な、ものの考え方の差なのかもしれない。
中国に対してもイギリスは香港を返還したが、ロシアは沿海州の一坪も返さない。
ロシアは帝国主義時時代の負の遺産を引きずって、まだ気が付かない後進国の見本だ。
負け戦さの恥の上塗りをしている小泉さん、日本人の誇りを示してもらいたいと思う。