虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「コーヒーの木の花」の蜂蜜(はちみつ)


 山田養蜂所はユニークな会社で、養蜂業のトップランナーです。レンゲ、アカシアなどの定番品目のほかにもいろいろな蜂蜜を販売していますが、もっともユニークなのは、「コーヒーの花」の蜂蜜です。ただのハチミツではありません。コーヒーではないよ、「コーヒーの木の花」のハチミツです。


 色は黒褐色で、いかにもコーヒー由来だな、というコクのある風味をしています。この蜂蜜の産地は、確かベトナムだったような。このように、山田養蜂場は、世界を舞台に活躍しています。


なるほど、花が咲き、蜜(ミツ)のとれる植物なら、すべて蜜源植物ですね。おなじ黒褐色のハチミツで「蕎麦(そば)のハチミツ」は、その独得な風味で有名ですし、黄檗(キハダ)のように薬効成分のあるその皮が「苦い風味で漢方薬になるもの」だって、ちゃんと蜜源植物です。それから、聞き慣れない植物としては「ペーターソンカース」というオーストラリアの植物もあります。


ただ、蜂蜜の欠点は、気温が下がると結晶化してしまうこと。扱いにくいのです。もし、凍らない蜂蜜があったら、それは模造品です。製造過程で「水飴を硫酸で割る」という荒業もあるそうです。中国産の蜂蜜なら、かなりの製品が純粋蜂蜜ではなく、添加物だらけで、はなはだしくは、水飴の硫酸割りがあると思っていいでしょう。(←「知らずに食べるな!「中国産」」宝島社)


それから、現在あちこちでミツバチの大量死が見られるそうですが、その原因の一つとして、農薬「ネオニコチノイド」があげられるとのこと。
「悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」」:船瀬俊介:三五舘  を参照。


 過去ログ:ネオニコチノイドの恐怖・・・何が安全なのか?
 http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090531


それから、山田養蜂場に「ネオニコチノイド」について問い合わせたところ、「現在は、まだミツバチの大量死は、起こっていない」との回答でした。



今日のひと言:山田養蜂所は、毎週金曜日のTV東京の人気番組「面白ペット大集合!ポチたま」のあとの5分のミニ番組(ビー・ミュージアム)のスポンサーをしています。なかなか力を入れて放送しています。この会社の製品に興味のあるかたは、ネットですぐヒットするので、コーヒーの木の花の蜂蜜をゲットするのもいいかな、と思います。
 「山田養蜂場」( ←click )
 
参考ブログ  酒二題―-ミードとシャルトリューズ・その悦楽
 http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070228


 ところで、トリカブトとかハシリドコロなどの致命的な毒草については、どうなのでしょう?
これらの植物のミツにも毒性があるのでしょうか?

エンツァイの炒め物

ここにおいてあるのは、ここ10年以上栽培しているエンツァイ(エンサイ)の茎・葉です。夏の暑い盛り、炒め物にすると美味しい、中国南部から東南アジアに分布する野菜です。ヒルガオ科と言うことで、アサガオ菜という別名があり(アサガオヒルガオ科)、形態から空芯菜(くうしんさい)という別名もあります。茎の中が中空になっている・・・つまり竹のような茎といった感じですね。この植物は別名が多いです。親しまれている証拠?あるいは珍しい証拠?


炒めたてのエンサイです。グリーンがキレイです。味は単なる醤油にしましたが、本場の味を出したいなら、「魚醤」(ナンプラーとかニョクマムなど)を使うといいでしょう。このときに食べ終わるのが基本です。さもないと・・・





このように、黒ずんでしまいます・・・
味はおんなじですけどね。味は一級品の惣菜です。


ただ、この黒ずみが気になるので、以前お湯に軽く浸したこともあったのですが、やはり黒ずみました・・・サラダにしてみてはどうか、と思う今日この頃です。エンツァイのミドリは長持ちしない・・・


それに加えて、南方の植物なので、冬に種が取れない、という欠点もありますね。日本本土では、花(ちょうどアサガオみたいな)が咲いても、実は実らないのです。


私の好きな老子にいう「小国寡民:しょうこくかみん」という点からみても、遠くから運ばれる植物を食べ続けることの是非は?と思ってしまうのです。この点、言行不一致ですね。


HONEY BIBLE―ハチミツ屋さんだけが知っていた!?単花ハチミツの使い分けが一目でわかる本

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