ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

「アサドを支援せよ」について

https://twitter.com/ituna4011
Lily2‏@ituna4011 53s


『ケース・フォー・イスラエル―中東紛争の誤解と真実』 アラン・ダーショウィッツ (http://www.amazon.co.jp/dp/4895861503/ref=cm_sw_r_tw_dp_f.fLrb0QWDZX0 …)2010年5月14日に購入したものだが、3年後の今、再び読み直した。今ならすんなり読める箇所が非常に拡大したことに驚く。「公平」な見方の不毛さも痛感。

数日かけて、やっと再読が完了。3年前には、某大学の会合に招かれたものの、同席したユダヤ系学者の発言にどうしても同意できず、ただただ混乱するばかり。同じ頃ミルトス社も、その学者の胡散臭さを鋭く批判されていて、やっと私としても納得。
(後注:以下の2013年2月12日付の『朝日新聞』によれば、この方、まだ来日されているのですね?どうも、日本人研究者のある筋と連携プレーで密かに何かを広めようとされているのでは?深刻な問題点として、仮に日本の大学や主流メディアでそのような言説を流布してみたところで、イスラエル国家が1948年に国家樹立したという事実そのものは厳然として存在するのに、一体、現地に住む人々の暮らしと国家存続をどうするつもりなのか、ということです。それに、当時のミルトス社も「イスラエルの友人に聞いても、その存在を知らないと言われた」と言及されていたのみならず、不思議なことに、ダニエル・パイプス先生率いる中東フォーラムの目敏い『キャンパス・ウォッチ』でさえ、このカナダの大学教授のことには一切触れていないのです。)

(http://www.asahi.com/culture/articles/TKY201302120310.html?ref=reca)
イスラエル建国は神の意思なのか 歴史学者ラブキン来日 イスラエルユダヤ教の伝統に基づく国である――歴史学者ユダヤ教徒ヤコブ・M・ラブキン(67)は、そんな見方に異を唱えている。昨年の著書『イスラエルとは何か』では同国を、近代の論理から生まれた「最新の植民地国家」だと記した。パレスチナでは今も紛争が続く。差別と暴力の歴史を根に持った対立を前に、何ができるのか。来日を機に聞いた。
 ラブキンは旧ソ連出身の敬虔(けいけん)なユダヤ教徒。40年前にカナダ・モントリオール大に移り、教授を務めている。なぜ移ったのか。(以下省略)

大学に籍を置けば、それなりの社会的認知もあり、有名な人達とも面識ができ、図書館などで資料アクセスの便宜ができますが、私にとっては、わざわざ呼ばれても発言の機会を与えられもせず、よく状況を把握していない立場の先生方が、ただ上位の肩書きを有するというだけで一方的な流れをつくっているように感じられ、長らく抑圧感を経験。こんなことなら、自分のリサーチも、まだ諸外国の大学機関で検討しなければならない資料がたくさん残っているので、時間の無駄。自分の経験に基づく考えが一致しないどころか、あえて無視されるかのような場に同席することに、エネルギーの損失を感じたために、今のように小さな町の静かな自宅でひっそりと勉強を続け、ブログで一部上澄みを発信することに決めたのです。
そうこうするうちに、昨年2月上旬にダニエル・パイプス先生から突然、翻訳依頼を受け(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120330)、それからの2ヶ月ほどは、今から振り返ってもまるで疾風怒濤の嵐のような心理風景。青天の霹靂とは文字通りこのことで、何もかもが信じられず、びっくり仰天。
まずもって、2012年1月中旬に私の小さな英語ブログ(というよりも、自分の研究テーマに沿った英語ニュース・コレクション)に短文を添えた途端(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20120113)、翌朝気がついてみたら、パイプス先生から目敏くキャッチされたばかりか、彼の公式サイトのブログ編に引用までされていたのでした。
もともと、お名前は2007年3月のイスラエル旅行から帰った直後から存じ上げていたものの、右派だとかネオコンだとか、あまり芳しくない評判も何となく聞いていて、自分では用心していました。
その私が、何と、先方から拙文を引用されたという!
礼節上、一応はお礼状をと短くしたためたところ、興味を持たれたのか、即座に「日本のどこに住んでいるの?今、何をしているの?」とまで尋ねられて、びっくり仰天。まさかまさか、と慎重に構えつつも、すぐにお返事をするのではなく、二、三日ゆっくりと考えてから、一生懸命に返信を。そうこうするうちに、「あなたの経験は、悲しいことだけど、アカデミアでは稀ではないよ」と理解してくださったばかりか、「最初から、あなたのメールは特別だった」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120607)「それに、付け加えなければならないけど、あなたの英語は最もエレガントだよ」とまでお世辞を言われて、(え〜!!!)
これがきっかけで、パイプス先生と「メル友」関係が始まったというわけです(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120113)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120114)。
2ヶ月間の慎重な検討の末(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120331)、責任を持って邦訳を引き受けることを決めてからは、英語はもちろんですが、特に日本語グーグルで定期的にパイプス批判が出ていないかどうかを、気をつけて注視するようにはしています(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120707)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121003)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121230)。昨年から昨日(2013年5月15日)まで、日本語での新たなダニエル・パイプス批判は出現していないように観察していました。もちろん全部を見ているわけではないので、表面に現れた一角の部分だけに限定されていますが。
ところが、見つかったのです!案の定、という内容ではありましたが…。

http://plaza.rakuten.co.jp/gamey/diary/201305070003/
資本主義から価値主義へ.幸せな未来に向けて.. FU-KIが贈る...


gamey820さんのプロフィール2012年2月9日に終了


May 7, 2013
「シリア-米国ダニエル・パイプスの帝国主義的意見」



The argument for Assad欄タイトルでワシントンタウムスに掲載されたDaniel Pipes、中東フォーラム総裁の意見は、米国の他の方向への劇団で主義者たちの多くのことを示している。


整理してみると、
/-米国はアサドを支援してくれなければならない。
筆者が立場を変えたカダルは、邪悪な勢力が戦争を展開してお互いに攻撃すると、力が弱く、知己に米国に加える危険が減るという論理からだ。どちらか一方が勝利できない場合、米国をもっと大きく脅かす強大国に成長することもできない。
したがって、負ける側を無条件に手伝ってくれたことで、膠着状態を通して戦争をさらに長く持続させる必要がある-/


米国は同じ論理でアジアを仲違いさせようとし、日本、中国、韓国、ロシア、さらには欧州の危機にも関与しているのか。


、米国が前に出なくても情けない中国-日本-韓国は知って1000分の1にも及ばない領土のために全面戦争も怖くないというように恩讐になって暮らしている。


アジアの過度な愛国心によって、アジアが和合できず、お互いに争って引きずり下ろして大国に成長もできないことに喜んでいるのか。


アジアや欧州の混乱を利用しようとしているのは理解することができる。


しかし、虐殺を傍観し、さらに、ただ米国の利益だけを向け、アサドを支持すれば、自信を得たアサドは大量虐殺を行うことになる。


化学兵器だけ話す米国はただイラク戦争のように大量破壊兵器を口実としているだけスーツ大量破壊されるシリアの国民は敵だけで見ているのか。


そんなふうに他の人たちも思ったらテロが継続され、さらには、Daniel Pipes一緒に生命を軽く見て他の利益を得ようとする者たちがアサドのように市民たちを虐殺し、テロを行うことになる。


不幸にDaniel Pipesのような専門家という人たちによって、米国こそ悪の中心になって行き、邪悪な米国になるということを覚えしてほしい。


邪悪なものはDaniel Pipes一緒に考える専門家たちも同じであることを肝に銘じなさい。


私がいい人だから良い方向に言うのではなく、私とみんなが大切な生命が生きて残ってみんながよく生きられるようにするため、シリアのアサドや米国のDaniel Pipesといった人たちを止めるのだ。


個人的な問題をいい、情けないすることは誰にも役立ってないのだ。


今の意見は単にDaniel Pipesという個人の意見だけ米国の決定はない。


逆にDaniel Pipesのような専門家によってオバマが簡単に決定しかねて極端にアサドを支持する姿を見せられなくても武器支援に反対したら簡単にアサドを支持することになったりする。


Daniel Pipesが要求することは、結局、シリア兵器支援をしてはいけないという話であり、UN、潘基文(バン・ギムン)総長はDaniel Pipesのような人たちの言葉を聞きながら武器支援を反対し、膠着状態に陥って戦争が長くなることができるようにする姿を見せたりもした。


イラクを侵攻して現在、米軍の無人機が中東を公然と通用して通って爆撃を加えるのが米国だけの利益のための措置になるとDaniel Pipesは自ら証明しているだけだ


不幸に米国の行動を欧州や中国が学び、世の中のすべてが大切な生命を傍観しながら自分たちだけの利権のために関与すると、暗闇の世の中になることは当然の手順であるもので、米国も、世の中の傍観に明日は悲劇に陥るかしれない


米国はこれからどう出るか見守ることだ。

Fuki

筆者がどのような方かは存じ上げません。また、調べる意図も持ち合わせてはいません。さっと見た感じでは、この筆者は、アジアからの発信としての立ち位置を日本語で出しているようには見えますが、もしかしたら外国人による日本語かもしれず、機械翻訳を使ったのかもしれません。大変失礼ながらも、実は専門家として詳しく調べた上での発言ではなさそうに思われます(注:青字箇所に注目)。大抵、従来のダニエル・パイプス批判の日本語ブログ版は、そのような類型がほとんどです。ご本人に直接、連絡を取って正面切って議論した上でのオリジナル批判ではなく、遠く太平洋を越えて、日本語がわからないだろうと思って、彼の多彩な活動の一部分だけを切り取り、英語ジャーナリズムのある路線を援用して、同じ路線で批判に加担しているという図式です。
これは、やり方としては正々堂々としたフェアプレーとは言えないと思います。

実は私、去る4月には、珍しく2回しかメールと翻訳を送らなかったのです。その理由は、上記ブログが問題としている、まさにそのコラム(http://www.danielpipes.org/12837/)。4月11日に訳者用に原稿が送られてきた途端、ぎょっとしました。(あの頭脳明晰なパイプス先生、呆けちゃったの?)とまで思いましたよ。それに、訳し始めたものの、何とも気が重くて、一日あれば充分訳して送信までできるようになったのに、大変に憂鬱で休み休み…。一応、仕上げてはあったものの、即座に送るのは、いかにもこの論調に自分が応援を付与しているかのように思われて、気が咎めました。責任を持って自分の名前を出して訳すというのは、そういうこと。
で、一ヶ月ほど、珍しく無断で休みを取り、様子見ということに。そこへ、今度は読者用メーリングリストが回ってきて、その中に、シリア情勢に関するメディア出演と新たなシリア関連ブログが掲載されていました。そこで、まずは助走として、2月に放映され、5月に入って公式サイトに掲載された、ユダヤ系の一時間のテレビ対談がおもしろかったことを感想として書き送ったついでに、次のように別メールでお伝えしました。

5月12日のメール:
「親愛なるダニエル・パイプス博士


『アサドを支援せよ』と題する4月のコラムは、最初、私にとってかなりショックでした。私は躊躇しながら訳し始めましたが、通常よりもかなり緩慢にでした。言語問題のためではなく、シリアに対する政治戦略としての先生の判断のためです。論考文の先生の論理そのものは理解したと思いましたけれども。


シリアのための人道政策を唱道したのではないと、先生はおっしゃいました。でも、ここ日本では、幾つかのNGOが、何とかして国内外の数百万人ものシリア人難民を助けるよう呼びかけています。目下、彼らの基本的な命のために医療スタッフやお金を送ることによってです。今や、あそこでは危険な化学兵器が使われたと言われています。もし先生のアプローチが、そのような状況下でシリアのイスラミストを打倒するために適用されるならば、私達はどうすればよいのでしょうか?」

同日のメール返信:
「あの分析を好まなかったのは、あなただけじゃないよ」「もし僕が書くことに同意できないならば、その翻訳を飛ばしてもいい」。
「僕は、人道援助には何ら問題はない。事実、戦闘から民間人を去らせるために敵対する側に圧力をかけるだろうよ」。

5月13日メール:
親愛なるダニエル・パイプス博士


シリアに関する論考文の邦訳をお受け取りください。


同意できないならば、翻訳を飛ばしてもいいということでしたが、)でも私は4月にしました。この翻訳を提出する前、私は実は長い休みを取りました。シリアの状況が変わるかどうかを見るためです。そして、2013年5月11日の追記を見つけました。あれが中東です。いつ何時、何でも起こり得るのです」。

同日のメール返信:
この翻訳が見られて、とってもうれしいよ」。

実を言えば、訳者宛メーリングリストでは、パイプス先生ご自身、「ためらいつつも、二つの邪悪な勢力が行き詰まるために相互に戦うよう、シリアで負けつつある側を助けろと論じた」のだと書かれていました。博打を打つような気分でしょうか。最初は3月25日に突然、ダラスのテレビにスカイプで出演され(http://www.facebook.com/ikuko.tsunashima?ref=profile&v=info#!/ikuko.tsunashima)、私としてもびっくり仰天。メディア出演の前、どこかで小さな声で意見を述べたところ、誰かが聞きつけて「え!」とびっくりし、「もう一度、皆の前で言ってみぃ!」という成り行きなのでしょうか、と想像したりもしたのですが。アメリカのメディア・ジャーナリズムのことは、よくわかりません。どういうコネクションでそういう出演になるのか、パイプス先生に尋ねてみても、「自分から話を持ちかけているんじゃないよ」というお返事なのですが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130507)。
当時の、パイプス論理を理解したいという気持ちと、私の内心の躊躇との間の葛藤は、以下の私のフェイスブックに現れています。

Ikuko Tsunashima Miyake パイプス先生の語りは、いつでも何となくおもしろくて、つい笑えてきます。
2 April

←もちろん、事の深刻さからくる逆説的な「笑い」です。

Ikuko Tsunashima Miyake 若い人達と活発に政治問題を議論するのがお好きなようです。司会の女性が「ダニエルさん、あなたのお話はいつでもおもしろいですよ」と言っているのは、半分お世辞で半分本音だと思います。何がおもしろいって、普通思っていても誰も口に出さないことを、大真面目な顔をして真っすぐに人前で言ってしまうところ。だから、パイプス先生はかわいいおじさま学者なのです。そして、テレビに呼んでもらえる理由は、恐らくそこにあるのだろうと思います。
2 April
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←パイプス路線の論陣を張っている論客は他にも何人か著述で存じ上げていますが、もっとバランスがとれていて、表現にも気を遣っている様子がありありとわかります。パイプス先生の場合は、わかっているけれども、博打を打つ感覚なのか思い切って口にしてしまい、わざわざトラブルを招いているというのか、注目を集めるための一手段なのか、そこが「かわいいおじさま学者」という私の表現に結び付くわけです。

Ikuko Tsunashima Miyake テレビは時間制約が大きく、流れもあるので、ご自分が考えるところを充分に伝えきれないようで、この議論は一週間後に論考文として発表されるとの由。楽しみです!私などは、非アメリカ人として、米国政策に口を挟む資格も立場もありませんが、テレビ・ラジオと論考文の両方から、いろいろと勉強になり、考えさせられる点が、一番の魅力です。申し訳ないけれど、日本国内の議論がかったるくなってきてしまいました...。日本、頑張れ!
2 April

←日本が、日本なりの情報分析をしつつも、国力および国益から人道支援に従事するのは、立場としてよくわかるのですが、相手が中東となると、皆どこか及び腰に...。経験の蓄積の厚みが、そもそも土台からして違うのでやむを得ませんが。
私のコメント:
残念ながら、ダニエル・パイプス氏のみを米国の代表格に祭り上げて、日本およびアジアの目の敵にされている主観的な主張ですが、これは全体の視点を見誤っています。

1.オックスフォード大学出版『大シリア』(1990年)と題する学術書を是非お読みください。もともと、パイプス氏はシリアの専門家でもあった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120929)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121020)。

2.シリアが伝統的に、現在のパレスチナ自治区に相当する西岸を潜在的に「シリア領」と考えていた経過は、上記の著書からもうかがえるところ。他の関連文献を読んでも、そのような記述が散見される。

3.あたかもパイプス氏が人命を軽視してシリアの内戦を煽っているかのように解釈しているが、本来、この内戦は周辺国のアラブ動乱に刺激されたものであって、米国が仕掛けた戦争ではない(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120317)。(ちょうど上記の、パイプス先生と知り合うきっかけとなった私の英語ブログの内容は、そもそも2011年12月20日の米国人学者の講演会が引き金。その帰り道、イスラエル駐在およびアメリカ駐在を経験された外務省勤務の私の「先輩」が(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110128)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110301)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110406)、京都の地下鉄で「アサドがなぁ…」とつぶやいていたのを思い出す。あの頃から、アサド政権がいつまで持つか、分析家達は固唾を呑んで見守っていたのだった。)

4.シリアで反体制派を西側が軍事援助し、アサド政権崩壊へとつながった暁には、周辺アラブ諸国のようにイスラミストが政権を掌握する可能性があり、その場合には、さらに困難な情勢が予想される。アサド打倒のみに焦点を当てるのではなく、内戦を長期化させることで双方の邪悪な勢力を消耗させ、早く退散してもらいたいがための一戦略。

5.もし、今以上に国内避難民が難民化して周辺アラブ諸国に逃げることになったら、必要以上に戦略的に永続化しているパレスチナ難民問題にさらに負荷がかかる。そして、当然のことながら、イスラエル国家の安定した存続および国防負担にも影響が及ぶ可能性が高い。だからこそ、今のうちに行き詰まりの消耗戦へと追い込みたい、それがパイプス氏の論理だと思われる。

6.パイプス氏は親イスラエル派の献身的なシオニスト。仮に彼が米国人であろうとなかろうと、パレスチナイスラエルの紛争に関わる一切の問題に関しては、絶対にイスラエル擁護に回る立場。しかしながら、決して狂信的あるいは妄信的なイスラエル贔屓なのではなく、理論と事実に基づく歴史学の訓練を受けた専門家としての指導的立場からの発言。今回の論考も、非常にシンプルな過去の手法を基にしている。

7.パイプス氏は誤解されやすく、また誤解を招きやすいタイプの論客ではあるが、決して腹黒く、米国の権益のみを狭い視野で考えるような傲岸なタイプではない。古典的な意味でのエリート意識を矜恃として持ち合わせ、人道的な博愛的思想も兼ね備え、幅広く日本のことまで視野に含めて勉強し、リサーチをし、大胆かつ慎重に戦略的な研究調査を積み重ねてきた学者。政治的には保守派であり、自由主義的で個人主義的な価値観を大切に保持されている。

8.どうもこのブログ筆者さんは、価値主義を唱道しつつも、どこか陰謀論に取り憑かれているのかもしれない。私は、一度も筆者のように考えたことはない。

以前から申しているように、一本か数本かのコラムやテレビ発言だけで感情的に反応することなく、是非とも、パイプス氏の大量のウェブ上の著述からポイントを把握し、著書の何冊かにも目を通した上で、全体像としての理解を深めていただければと願っています。 

そうこうするうちに、1冊の本がまた届きました。著者はコプトエジプト人アメリカ移民で、実は私のフェイスブック友達の一人。この本を注文したことは既に伝えてあり、すぐに応答がありました。ダニエル・パイプス先生やお仲間活動家の方達も、裏表紙に推薦のお言葉を書かれています。

https://twitter.com/ituna4011
Lily2‏@ituna4011 8s


"Crucified Again: Exposing Islam's New War on Christians" by Raymond Ibrahim (http://www.amazon.com/dp/1621570258/ref=cm_sw_r_tw_dp_Z6hLrb19YGQN6 …) arrived here today.

こういうおどろおどろしい現実の中で、必死になって言論活動で市民啓蒙をしているのです。アメリカがアジアの混乱まで狙って覇権しようなんて、陰謀論の何物でもありません。