くりごはんが嫌い このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

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2016-07-05

[]不倫も描き方によってはド級のミステリーになる『毒島ゆり子のせきらら日記』 09:35 不倫も描き方によってはド級のミステリーになる『毒島ゆり子のせきらら日記』を含むブックマーク

新潟では遅れて放送された『毒島ゆり子のせきらら日記』を観た。

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前田敦子が主演というだけで見始めたのだが、恋に落ちる相手に新井浩文、親友役に「飲みカワグランプリ」でおなじみの中村静香(ショートが似合わない)、さらに友川カズキ、役者としても活躍する黒猫チェルシーの渡辺大知、チャラン・ポ・ランタンのももといった通好みのミュージシャン。そして諸見里大介、バカリズムといった芸人まで幅広くキャスティングされており、彼らの演技を観るだけでも新鮮で楽しい。

前田敦子の大胆な濡れ場が見られるという触れ込みだったが、いうほど激しいわけではなく、そんなことよりも今までAKBの地続きのような不安定だった演技がしっかりしてきて(そのフワフワ感がよかったのだが)、いよいよ女優としてのポジションを確立してきたなと素直に思った。ポンコツだった指原莉乃がトップクラスの芸人に揉まれ、タレントとして一気に才能を開花させたように、前田敦子も名匠と言われる監督たちと組んできたことで、すさまじい早さで女優としての格を身につけてきたような気がした。存在感があってちゃんと主演としての華も兼ね備えているのである。

さて、このドラマ。ぶっちゃけ三話目くらいから飽きてしまい、その後まったく観ることはなく最終回を迎えたのだが、いちおう録画だけはしており「まぁ最終回だし、それだけ観たら全部HDDから消そう」と何気なく観てみたら、どうしてこういう経緯になったのか気になってしまい、結局、ながら見でありながらも四話目からまた見始めた。それでぶったまげたのである。途中のとある展開にだ。

こうやって書いたとしてもあたまから観る人はいないと思うので、ものすごくかいつまんでネタバレするが、三股くらいは平気でする恋愛体質前田敦子のモットーは「不倫をしないこと」。そこで運命の相手と出会うことになるのだが、その相手である新井浩文は既婚者だった。結果、前田敦子は不倫に溺れていくのだが、もちろんそれはポリシーに反することであり、前田敦子は奥さんとの離婚を望む。新井浩文前田敦子と結婚するために同棲をし、奥さんと離婚もし、婚姻届を役所に提出し、無事ふたりは結ばれましたとさ……というのが六話目までのあらすじの要約である。

ここまでなら凡百のよくある恋愛ドラマだ。まぁこの説明だけで観たいと思う人は皆無であろう。しかし、バカリズム演じる弁護士の登場でこの状況が一変する。

いきなり電話で喫茶店に呼び出された前田敦子バカリズムにこう告げられる。

「あなたを訴えようと思っています。あなたを訴えようとしているのは新井浩文の奥さんです。不倫関係を解消するように忠告したんですが、別れる様子がないので訴えることになりました」

突然のことで動揺する前田敦子。それは当然である。なぜなら彼女は新井浩文といっしょに役所に行き、婚姻届まで提出しているからだ。

「なんのことかさっぱりわからないんですけど」とうろたえる前田敦子を前になおもバカリズムはこう続ける。

新井浩文さんは円満なご家庭です。しかし、彼は奥さんと子供を置いて出て行きました。あなたにたぶらかされて不倫関係になり、不倫をやめたら家族に危害を加えると言われて、しかたなく同棲していたんです」

「新井さんがそんなこというわけないでしょ!?確認します!」と、すぐにその場から出て行く前田敦子新井浩文に会うが、彼はこう言う。

「その弁護士は別れた妻が雇ったニセモノだ。そいつのいうことは信じるな」

とはいえ、何を信じたらいいのかわからない前田敦子。あまりにも新井浩文との言い分が食い違うことに疑問をもったバカリズムは「一度三人で会いませんか?」と提案する。

後日、バカリズムの事務所にて、三人は顔を合わせることになった。前田敦子は「これが私たちが夫婦である証拠です」と言わんばかりに婚姻届を出したときの写真を見せる(二人で会ってるときに見せろよ……)。バカリズムは「そんなバカな!こんなことがあるわけが……」と驚愕の表情を見せるが、そのあとすぐに「ははーん……なるほどー」とそのトリックを見抜く………

そう、このドラマはいわゆる普通の不倫の話ではなく「そこで明かされる衝撃の真実とは!!!」的なミステリー仕立てになっているのである。

上戸彩の不倫ドラマ『昼顔』もラブストーリーではなく、「この不倫がバレるのか!?バレないのか!?」というサスペンスになっていたが、こちらも「結婚したはずの相手と結婚できておらず、なおかつ狂人扱いされて、奥さんから訴えられるかもしれない!?」という話であり、ヒッチコックとかが映像化しても違和感ないような感じになっているのが特徴。どこぞのレビューに「ホラー作品」と書いたあったがそれもなんとなく頷けるくらい怖い話でもあるのだ。

もちろんドラマはこれで終わるはずもなく、ここから怒濤のドロドロ展開になっていくわけだが、これは興味が沸いた人のためのお楽しみ。というわけで、この『毒島ゆり子』。ぼくのように三話目くらいで飽きてやめてしまった人は六話目から再度観ることをおすすめ。若い人のために政治も絡めて描いているのだが、まぁハッキリいってその辺はどうでもよかった……というか、ながら見だったので、頭に入ってなかった……制作者の方々もうしわけございません。

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2016-06-30

[]“ヒップホップの寓話”『TOKYO TRIBE17:56 “ヒップホップの寓話”『TOKYO TRIBE』を含むブックマーク

TOKYO TRIBE』をレンタルDVDで鑑賞。

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ウォルター・ヒル日本で撮った“ヒップホップの寓話”って感じであり、その元々『ストリート・オブ・ファイヤー』が持っていた薄っぺらい部分やダサさも含めておおいに楽しんだ。

バトル・ラップ・ミュージカルと銘打って公開されたが、ホントに丸々二時間のあいだ、ラップと格闘アクションしかなく、かなり潔い映画。元々は原作から台本を起こすのに悩んでいたところ、セリフを全部ラップにしたらいいんじゃないか?というアイデアが浮かんだそうだが、これは実写映画化という部分においては大正解だったのではないだろうか。そもそも漫画ファンは何をどうしたって納得しないわけだし。

園子温監督作品にしては画面のルックがゴージャスであり(良い意味でも悪い意味でも)、架空の“トーキョー”を表現するためのセットのクオリティは高く、それをメインにカメラを長めにぶん回したのは大正解。もちろんそれだけじゃなく、役者へのまなざしと使い方はさすがで、身体がキレまくりの清野菜名のアクション。『キル・ビル』と勘違いされてキレるしょこたん。このためだけに登場するミニスカ佐々木心音。乳わしづかまれるだけの叶美香。フレッシュなYOUNG DAISの存在感。『時計じかけのオレンジ』みたいな部屋で暴れ回る窪塚洋介。驚異的な肉体で日本人離れした立ち振る舞いを見せる鈴木亮平。カメラ目線でラップし続ける染谷将太と、全体的に海背川腹感が漂う。しっかりと調理することにより、彼らがわちゃわちゃしてるだけで最後まで観れるようになっているのも特徴(あと市川由依も含め女性陣のおっぱいの出し方は異常、ヌードもふくめて)。

その役者のぶつかり合いと、終始、似たようなことを言い続けるラップがメインのため、ぶっちゃけストーリーはあってないようなものであり、見終わったあとも釈然としないというか、あまり理解できてないが(なんか、カラーギャングがケンカしてるくらいの)、クライマックスに訪れる『DEAD OR ALIVE』的な強引な終わらせ方に、なぜかここいちばんで地震がくるなど、三池崇史が撮ったらどんなことになっていただろうと興味が沸く。

YOUNG DAISと鈴木亮平の確執の理由が死ぬほどくだらないなど、そのあっかんべー感も含めて園子温の娯楽部分をむき出しにした作品。元々おふざけしかない映画なので文句をいうのも野暮かなと。『地獄でなぜ悪い』を想像して、大爆音で観るべし。

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2016-06-27

[]人におすすめされなければ絶対に観てない『超高速!参勤交代10:08 人におすすめされなければ絶対に観てない『超高速!参勤交代』を含むブックマーク

超高速!参勤交代』をレンタルDVDで鑑賞。

職場の上司と「自分では絶対にレンタルしないけど、人におすすめされて観て、それでいておもしろかったといえる映画を貸す」という遊びをしていて、その人は基本的に映画を観るという行為をあまりする人ではなかったし、さらに好きな映画は『ワイルド・スピード』シリーズだったので、真逆の『用心棒』を貸した(ホントは『トルク』を貸したかったんだけど、人に貸してたので貸せなかった)。モノクロ映画も色がついてないから嫌いという人であったが、ちゃんと仕事終わりで寝ずに観て、おもしろかったと言ってすぐにDVDが返ってきた。「いやー、絶対に観ないと思ってましたよ、時代劇だしー」と聞いたら「時代劇好きだよ。『超高速!参勤交代』とか、ちょーおもしろかったし、二回も観たし」と返されてそこではじめてその映画の存在を知った。

調べたらヒットしているようで、なんと今年に続編が公開されるというではないか。なぜ知らなかったのだろうと思ったら、公開されたときは『アナと雪の女王』フィーバーで、そっちに目がいっていたようである。

とはいえ、基本的に『超高速!参勤交代』という、映画館に足を運ぶことはおろか、死んでもレンタル店で手に取ることのない、ダサいタイトルだ。知っていたとしても観ることはおそらくないだろう。しかも監督は中の下くらいの映画「しか」撮っていない人で、まぁこの人の新作が公開されたからといって率先して観にいく映画ファンなど、この日本に存在するのだろうかという感じ。言われてからレンタル店でパッケージを観ても全然ピンとこなかったし、二週間くらいスルーしていたのだが、「絶対観た方がいいよ!むしろ観て!マジでおもしろいから!」と執拗に連日言われたので、軽い接待のつもりで観た。そうしたら驚いた。

これがものすごくおもしろかったのである。

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結構ややこしく込み入ってるあらすじだが、要約すると、ある老中の陰謀により、8日かかる参勤交代を5日で完遂しなければならなくなった小藩の話。

浅田次郎も『一路』という小説を書いているが、プロットはそれとほぼ一緒。古くからは『オデッセウス』という物語もあるが、ある場所からある場所へ移動するさい、次から次に無理難題や難関が押し寄せ、その度に少人数の隊が知恵を絞って突破していくという骨格があり、明らかに『隠し砦の三悪人』を下敷きにしている(しかもその少人数の隊は7人で菊千代という名前の猿がいるという『七人の侍オマージュもあり)。

丁寧な前フリとロケハンが見事なウエルメイドな映像。全体的に地味ながら分かってるキャスティング。参勤交代という映画にして持つのかわからないテーマでありながら、コメディ、ラブストーリー、アクション、泣き、裏切りとエンターテインメントの随を集めたような展開でもって、一秒たりとも飽きさせない。

しかも福島が舞台ということで、参勤交代ができないともしかしたら住むところがなくなってしまうかもしれないというくだりや「福島の土をこれからも大事にしろ」というメッセージなど、全体的に3.11のことが根底にあり、飢饉のときに米を送るなど、わりと顕著にそういったシーンも出てくる。

基本的に殿様が馬に乗らずに走るとか、籠に乗らないとかありえない部分もあるが(しかし、籠に乗らないという部分は閉所恐怖症という見事な設定で突破)、ここまでのことをされたら細かい部分に文句をいう気もない。親父にも見せたら「ここ最近観た映画で一番おもしろかった」と言っていたし、一日一本映画を観るわりに、つまらなかったらすぐ寝るおかんも寝ないで最後まで楽しんで観ていたので、まぁそういう映画だと思っていただければ間違いない。普通におすすめ。続編も観たい。

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2016-06-22

[]山崎貴の気になる監督とは……『寄生獣 完結編』 15:44 山崎貴の気になる監督とは……『寄生獣 完結編』を含むブックマーク

寄生獣 完結編』をレンタルDVDで鑑賞。

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DEATH NOTE』にはじまり、近年、漫画原作の映画は前・後編で二部作になることが多いが、そのなかでもわりと失速せずに前編のいきおいのまま、突っ走ってる部類で、むりやりふたつに分けてる感じがなく、もっといえば二本合わせて4時間弱なのにムダがない。おもしろさがドンドン加速していき、そこそこスケールも大きくなり、残虐な描写もパワーアップしていく。といっても『るろうに剣心』とか観てないんだけども。

特に前作以上に冴えているのが脚本家古沢良太の悪意である。

リーガル・ハイ』あたりからにじみ出てきた古沢良太の人間に対する不信感と憎悪が「寄生獣」というフィルターを通して爆発しており、今作ではそれを人間以外の生命体から語らせるという荒技に出た。かなりオブラートに包んでいるものの、要約したら「人間とはどうしようもなく愚かで、一人残らず死んでもよいクズのようなもの」ということを真っ正面から訴えており、ある意味で危険な凶悪作ともいえる。山崎貴もそれに引っ張られる形となり、PG-12という縛りの中でやれることはやったのではないかと。

アクションシーンはお見事で、クライマックスはハラハラしっぱなし。橋本愛の濡れ場もかなりリアルでなまなましく、別にヌードじゃなくとも艶っぽさは出そうと思えば出せるということで、演出の重要さに改めて気づかされる。

原作がそうであったようだが、『スピード』みたいな二段構えのクライマックス(古くは『駅馬車』からだが)は蛇足だと思った。放射能の扱いに関しては批判も多いだろうし、いらない気もしたが、まぁ『探偵はBARにいる2』でもやってたので、やりたかったことなのだろう。

そういえば、山崎貴が「加藤浩次の本気対談!コージ魂!!」にゲストとして呼ばれた際「気になる監督はいるか?」という質問に対し、即答で名前を挙げたのが樋口真嗣だった。同じVFXあがりでカテゴリーとしては一緒と語り、「樋口さんが攻撃されてるとおいふざけんなよと思うわけですよ。樋口さんにしか撮れない映画撮ってんだよって。樋口さんの映画が当たるとすごい嬉しいし、当たりすぎるとムカつくし、複雑な感覚ですよね」と言っていた。

すごくわかりやすいというか、正直な人だなと思ったのだが、そんなふたりが奇しくも同時期に同じ人気漫画原作でしかも前後編の二部作という、似たような作品で真っ向勝負することになったというのはおもしろい。売り上げこそ若干低かったものの、作品のおもしろさだけでいえばぼくは『寄生獣』に軍配があがるなと思った。山崎貴はどのような気持ちで『進撃の巨人』を観たのだろうか。是非とも感想が聞いてみたいものである。

と、あまり書くこともないので、こういうことでお茶を濁してみた。

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2016-06-20

[]山崎貴、12年振りの傑作『寄生獣11:21 山崎貴、12年振りの傑作『寄生獣』を含むブックマーク

寄生獣』鑑賞。かなり前にテレビで放送されたバージョン。

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言わずもがなの超人気漫画の映像化。山崎貴自身原作の大ファンで映像化されるされないの前から自身が所属する特撮会社で勝手にデモ映像を作っており、もし監督できなくてもなんらかの形で関わりたいと思ってたくらい念願だった企画。

原作を読んでるときの印象でいえば、大友克洋の『童夢』よろしく、普通の生活に入り込んでくる奇妙さといったものが根底にあり、そこにバイオレンスとグロ描写を青年誌用にアップデートして乗っけたバトル漫画という印象だったのだが、それがハッキリ映画としてのフォーマットに乗ると、あ、これ“ボディ・スナッチャー”だったんだなと気づかされたし、何よりも『ゼイリブ』感があるなと思った。この手のSFって日本で作っても違和感ないんだということを映画によって認識させられたといってもいいかもしれない。

特に今作では人物描写というか、キャラクターの関係性や立ち位置、セリフの組み立て方、演技指導とそれに応える役者の演技が良い。原作から抜け出してきたような時代錯誤感ある髪型の橋本愛はさておき、あからさまにライミ版『スパイダーマン』の演技メソッドを貼り付けられてしまった童貞臭い染谷将太。顔も体型も良いのに演技が致命的にヘタクソ(しかも一向にうまくならない)という部分を最大限に利用された東出昌大。実は冷徹な暗い容姿だということにやっと気づいて掘り起こされた深津絵里。笑顔が薄気味悪いピエール瀧。毎度同じ役での安定感、國村準などなど、各々が「海背川腹*1」的に調理されてる感じがよく出ている。

そしてミギーというキャラクターが完全に古沢良太と同化しており、いかにも『リーガル・ハイ』あたりに出てきそうな欺瞞に対する怒り、アンビバレントな思想に対する容赦のないツッコミが連発され、彼であることがいかんなく発揮されている(なぜこれが『エイプリル・フールズ』で出来なかったのが謎だ)のも特筆すべき点であろう。

あとおもしろいと思った点は観ていてノイズになったというか「あれ?これってこうなったらマズくない?なんでほったらかしとくの?もしかしてミス?」となんとなく観ている最中から頭のかたすみにあるボンヤリした謎をキッチリ自然に回収してくれるという点である。

例えば、主人公の染谷はあきらかに童貞でいきなり右手に奇怪な生物がくっついてしまうも、早々にわりとそれの状況を楽しんでる節があり、そこまで余裕があったらオナニーはどうするのか?という疑問も沸いてくるが、ちゃんとそういうところをツッコんでいるし、寄生生物を殺しておきながら凶器は指紋を残したまま現場に捨てたりして、そんなことしたら警察にマークされちゃうよ?と思うと、しっかり警察が指紋が残っていることを分かっているなど、気持ちよくQに対するAがなされている。これが意外とできてない映画も多いのだ(というかオナニーのくだりは原作にあるっぽいのだが、だいぶ前に読んだっきりで完全に忘れているし、山崎貴はそこをばっさりとカットしても平気だよーんとか思ってるクソバカ野郎なのでむしろ関心した)。

もちろん、血しぶきや切株&人体破壊描写はもっとやってくれよとも思うし、ちょっとクサいかなと思うような演技も散見されるし、そもそもミギーの回想という構成も最初よくわからなかったしで、気になるところもあるにはあるが、あの『ALWAYS 三丁目の夕日』で酒を飲んだ医者が帰りにスクーターを押して歩いて帰るという品行方正なトンデモ演出をし、さらには『BALLAD 名もなき恋のうた*2』で「金打」を削るという到底許しがたい改悪をした山崎貴映画とは思えないほどはっちゃけてる。

そういう下がり切ったハードルがあったからともいえるが、まぁ上から目線で『リターナー』以来、12年振りの傑作といわせていただく。おもしろかったよ、山崎監督。

*1:海の魚は背中…皮から、川の魚は腹…身から焼けという意味。ちなみに逆のいい方もあり、その辺は曖昧

*2:タイトルも忘れたので「戦国大合戦 リメイク」で検索しちゃったい

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