GPS内臓iPod Touch

世の中には3種類の人間がいる。地図に興味が有る奴と、無い奴だ!
え。もう1種類はどうしたって? 算数の弱い奴だろ。きっと。



(ここまでのあらすじ)
iPhone4(32GB)を購入。地図アプリの操作性が抜群で感動した → 完全オフライン環境での使用を実現したい。通信とかいらね → そういえば相方はiPhod Touch 第2世代(16GB) を持っていたな。よし。これで現在位置が取得できるようにしよう → GPSユニットを探す → 高い。割りに合わない。購入しても後悔しそうだ → どうせ買うなら後悔しない方がいいよね。うん。GPS内臓のiPod Touchを買おう! (今ココ)



iPhoneを中古で購入する場合、何を基準にすればよいのか。まずwikipediaiPhoneの全機種を洗い出してみる。

  1. iPhone (4GB/8GB/16GB)
  2. iPhone 3G (8GB/16GB)
  3. iPhone 3GS (16GB/32GB)
  4. iPhone 4 (16GB/32GB)

何だか紛らわしいのが"G"。iPhone3Gとは(第3世代携帯電話対応)という意味であり、ジェネレーションの"G"。他方で、ストレージ容量を表すGB(ギガバイト)。職場の同僚は、iPhone 3Gが「3ギガ保存できるアイフォン」と勘違いしてた(実話)。
更に、世代という概念についても紛らわしい。iPhone 3GiPhoneの第2世代。iPhoneの機種世代とは別に、国際電気通信連合 (ITU) が規定する第3世代移動通信システム(第3世代携帯電話、通称3G)から命名したようだ。ちなみに後継機iPhone3GS、iPhone4、この秋にリリースが噂されるiPhone5も3G(第3世代携帯電話)対応。完全に命名をしくじっているよな。iPhone2(3G対応)とでもしておけば良かったのに。巷ではiPodの機種世代を"G"と表現するのが定着しつつあり、iPod Touch3Gとか4Gとか言われたりする。ややこしいことこの上ない。絶賛炎上中、と言っても良いね。
ちなみに、自分が初めて購入したのは第5世代iPod (通称iPod Video)。2006年時点で60GBだった。容量がなぜ退化しているのだろうと不思議におもったが、媒体を変えているようだ。iPod ClassicはHDD。iOS系(iPod touch/iPhone)はSSD。アクセスの高速化が図られている。



次に。既に購入済みのnavicoとMapfanの環境を確認しておく。
navico 全国詳細地図版
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MapFan for iPhone
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マトリックスを描くとこんな感じになるね。購入対象はiPhone3GS (32GB)に決定!

  1. iPhone1 × (電子コンパス非搭載)
  2. iPhone3G × (電子コンパス非搭載)
  3. iPhone3GS
  4. iPhone4 △ (既に所有済&最新版ゆえ高価)

価格帯を絞り込むため、Apple Storeも見てみる。比較対象はiPod touch (第4世代)。

  • iPod touch (第4世代)
    • 8GB 20,900円
    • 32GB 27,800円
    • 64GB 36,800円


ヤフオクでの狙いはこんな感じになるのかな。

  • iPhone3GS (32GB)
    • 対象は32GBとする。16GBは不可。地図データを突っ込むのでストレージに余裕がほしい。
    • 上限額:33800円(送料/手数料込) iPod touch (第4世代) 32GB 27,800円より。GPS内臓 → +6000円
    • 調整額:23800円(送料/手数料込) 上限額は新品価格と考える。中古品 → -10000円
    • 妥当額:21800円(送料/手数料込) アクティベーションにかかる費用として、2000円程度見積もっておく。(別記)


中古iPhone購入時の懸念事項は以下の通り。
■1.アクティベーションの問題
■2.赤ロムの問題
■3.品質の問題

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■1.アクティベーションの問題
アクティベーションとは何か。iTunesを通してAppleに対し行う認証処理である。Apple Japanはソフトバンクと専売契約をしているため、日本製iPhoneにはSIMロックがかかっている。SIMロック、と言われてもピンと来ない。NTTドコモAuSIMカードを挿しても電話できない、というのは分かる。ところが調べてみると。有効なSIMカードがないと、アクティベーションできないようなのだ。以下にまとめてみる。

A.自分が使用していた解約済iPhone (機種変更後のiPhone等)
iPhoneは既にアクティベーション済である。SIMカードなしでも、iPod Touchとして使用可能である。Wi-Fi接続環境にあれば、iTunes経由で新しいアプリも購入できる。ただし、ファームウェア(iOS)のバージョンアップではアクティベーションを要求される。この場合、有効なSIMカードなしではアクティベーションできない。つまりSIMなしの解約済iPhoneは、フェームウェアのアップデートができない。

B.中古購入したiPhone (ヤフオクや中古販売店等)
原理上は、ケースAの通りである。つまりアクティベーションiPhoneをそのまま渡してもらえるならば、iPod Touchとして使用可能である。ただし。相手が顔見知りの友人でもない限り、この可能性はほぼゼロと考えていい。ソフマップやじゃんばら等の中古販売では、必ず初期化される(未アクティベート状態)。ヤフオクでは、出品者次第かな。空SIMをつけてくれる方もいれば、アクティベート済で渡してくれる方もいる。でもやはり。主流は「SIMカードを準備し、ご自分でアクティベートして下さい」

C.未アクティベートのiPhoneはどういう状態?
ブリック化する。Brickとはレンガ。日本語に訳せばレンガ化。何だかこの言い方はアングラっぽくて嫌だな。文鎮化とも言う。アダルトビデオの用語ではマグロ状態。マグロに失礼だよなうん。美味しいのに。話が脇道に逸れた。具体的には、「起動できるけど緊急電話以外は一切使えない状態」となる。もちろんアプリを動かせない。地図も見られない。このマグロめっ! と罵ってあげよう。

D.解決方法は?
3パターンあるようだ。
1つめは、SIMロックフリーiPhone。日本国内版iPhoneソフトバンクSIMロックがかかっているが、海外にはSIMロックフリー版が存在する。香港版とか韓国版が有名なようだね。このSIMロックフリー版ならSIMなしでアクティベートできるらしい(未確認)。またソフトバンク以外のキャリア(NTTドコモAu)が提供するSIMカードを挿せるようだ。ただし、SIMロックフリー版はおしなべて、日本国内版より高価なのである。そもそも「GPS内臓iPod Touch」(通話回線イラネ)を目的としてるのだから、SIMロックフリー版は筋違い。検討対象外とすべき。
2つめは、アクティベートカード。ソフトバンクとの回線契約は行わず、アクティベーションのみを目的としたアクティベートカードなるものが存在する。有名ドコロでは、無問題オンラインショップのもの。iPhone3GS版iPhone4版とがある。Amazonのレビューが参考になるかな。注意点は、機種とiOSのバージョンである。iPhone3GSとiPhone4ではSIMカードの規格が異なるため、間違えて購入すると、別途SIMアダプタ手配かSIMカット作業が必要となる。要するに、サイズが違う。またiOSのバージョンも確認した方が良い。Appleソフトバンクの都合で、ファームウェア更新時に排除されてしまう可能性も有り得るので。
3つめは、Jailbreak。脱獄とも言う。仕方ないよね。文鎮化したのを持っていても意味ないし。それを使えるようにするためだけに、1400円+送料手数料を別途考えなくちゃならないのは理不尽極まりないし。脱獄を視野に入れる場合、ヤフオクでは機種とiOSを確認した方が良い。最新版iOS4.3.5は現時点で紐付き脱獄になる。とか、いろいろ制限があるようだから。

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■2.赤ロムの問題 (参照:SoftBankネットワーク利用制限携帯電話機について 」)
要約すると「割賦未払い端末に対する制限措置」 割賦契約したのに全額支払わず、途中解約して端末を売っ払ってしまう不逞者がいるらしい。(解約もせず端末売却+夜逃げのケースもあり?) 酷い話である。ソフトバンクに同情してしまう。利用制限を受けると、iPhoneが電話として使えなくなってしまう。赤ロムには手を出さない。ソフトバンクへの仁義を貫くならね。ヤフオクでは、必ずIMEI(15桁の数字)を確認しておこう。

書かずにおこうか迷ったけど。善意の第3者のために。ネットワーク利用制限と言うのは「ソフトバンクの3G回線が使えない」ということのようだ。言い換えれば、WiFi回線は使用可能である。またSIMロックを外せるならば、ソフトバンク以外の3G回線も利用可能となる。つまりね。Appleソフトバンクを同一視しがちだけど、この辺の制限事項は足並みバラバラなんだよね。ソフトバンクは3G回線の制限はできるけど、WiFi通信やアプリの機能制限までは手を出せない。赤ロムをApple Storeが交換してくれた、という事例も見受けられたり。阿漕な言い草になるが。3G回線など端から眼中になく「GPS内臓iPod Touch」を目的とするなら、赤ロムは安く買い叩ける狙いどころとも言えそうだ。

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■3.品質の問題
神経質な人は絶対にヤフオクで中古品購入などしないようがよい。多少の擦り傷は不可避の事項だから。それよりも心配すべきは、充電池の消耗度とHOMEボタンの動作感。充電池の消耗が激しいと、オフライン地図として全く役に立たない。結果的に高い買い物となる。良く聞くのは後者、HOMEボタンの動作感。3G/3GSではボタンの反応が鈍くなる、という話をネット上でよく目にするので。


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以上。ヤフオクで見るべきポイントはこのようになる。

  1. IMEI       … 赤ロムか否か。赤ロムの値段は格落ちするものとみてよい。
  2. iOSのバージョン … 脱獄を射程に入れたり。アクティベートカード使用予定の場合、確認しておいた方が良い。
  3. 充電池の消耗度  … 消耗の激しいものは手を出してはいけない。地図マニアならね。
  4. 備品       … Appleのイヤフォンは地味に良品だったりする。備品を軽くみないように。純正のバラ買いは高くつくから。

ヤフオクでの落札に、こんな目標数値を定めてみた。iPhone5のリリースを待てば、3GSはもっと安くなると予想。でも待てない。地図が俺を待っているんだ。

  • iPhone3GS (32GB) 黒
    • SIMカード付:23800円(送料/手数料込)
    • SIMカード無:21800円(送料/手数料込)
    • 備品欠品  :17000円(送料/手数料込)
    • 赤ロム   :13000円(送料/手数料込)

落札しました。その実際は。

  • iPhone3GS (32GB) 黒
    • 合計:21298円 (落札価格20500円/送料600円/手数料198円)
    • iOS 4.3.3(8J2)
    • SIMカード無し、要アクティベーション
    • 備品完備、保護シート付
    • IMEI:▲
    • HOMEボタンの反応が新品iPhone4と比べて鈍い。ションボリ。

出品者さんに連絡しなくちゃいけないんだけど、困った。未アクティベートだと動作確認ができないぞ。ということで、脱獄コースなのであった。