日本体操男子は団体金メダルを最大の目標に掲げているわけだが、ライバル国より優位にたてる種目が鉄棒であることは昔から変わってない。それ以外で優位に立てる種目は実はあん馬である。私は北京五輪で体操競技のファンになったが、五輪終了後にスペシャリストの鹿島さんと世界選手権で毎回種目別決勝に残る冨田さんが同時に引退し、日本はあん馬の戦力が弱まった。事実、ロンドン五輪ではそのあん馬で団体戦の足元をすくわれた。 それから10年以上経過するがいつの間にか日本はあん馬が得意な選手で溢れている。日本代表だけでも橋本大輝、萱和磨、千葉健太、谷川翔、北園丈琉、津村涼太とよりどりみどりである。その他にも杉野正尭、土井陵…