カイト

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カイト

かいと

Kite。凧のこと*1

世界中で古くから使われているおもちゃで、木や竹の骨に紙を貼り付けて糸で繋留しながら空に揚げる。東アジアインドで発達したが、ヨーロッパ圏でもフランクリンで知られるように凧揚げが行われていた。

長方形やひし形、あるいはダイアモンド型が古くから使われていたが、新潟では六角凧が使われており、世界的にも普及している。英語でもRokkaku Kiteで通じる。1950年代ごろに開発されたデルタ型は特性が優れており非常によく揚がるので急激に普及した。デルタ型は「ハンググライダーで使われているロガロ翼が祖先」という説があるが、それに対して「デルタ型凧の量産はロガロ翼よりも早く、また、原理も違う」という反論もある。デルタ型凧の開発者は会社を興してこれを広く販売した。この会社がゲイラ社。

また、徹底的に鳥に形を似せた鳥凧というものもある。これは原寸であるうえに鳥より軽いため微風でよく揚がる。

ナイロンによる破れにくい布の登場で凧の自由度が大きく上がった。最も過激な発展形はパラフォイルと呼ばれるもので、骨を持っていない。風の圧力で細い袋を膨らませて翼面を形作る。これはパラセイルなどと同じ。

ボックス構造を典型とする立体凧も好まれる。安定して飛ぶ。

空力特性

古くからある凧は風に対してきつい角度で面しており、糸も斜めに伸びる。このような凧は飛行機の翼として考えた場合は失速状態にある。つまり凧の後ろは乱流になっており、風のエネルギーは凧を持ち上げる力よりももっぱら乱流の運動として持ち去られている。そのため風の抵抗に比べて揚力が小さい

デルタ型や近年日本で作られる鳥型の凧は乱流が少なく、飛行機や鳥の翼と同様な原理で機能する。そのためかぜの抵抗に比べて揚力が小さく、結果的にうまく作れば垂直に近い角度で揚がる。殆ど資料が残っていないが日本で開発された彦一凧は垂直に近い角度で揚がったとのことなので、飛行機に近い空力形状を持っていたと思われる。

古典的な凧は尻尾がついているものが多いが、きちんと調整すれば尻尾がなくとも安定して飛ぶといわれている。

糸の数

現在、凧は揚げる人の手元の糸の数で大分類される

シングル・ライン
一本糸。よく知られている普通に揚がる糸。よく調整された凧は静かに空中に静止する。
デュアル・ライン
スタント用の凧。糸の押し引きで左右の翼を変形させて派手な運動を行う。
クワッド・ライン
片側の翼の前後に一本づつ割り当てることで、デュアル・ラインよりも複雑な運動をできるようにした凧。

複数の糸による運動制御は、ライト兄弟フライヤーの制御装置の実験として凧を飛ばしたときにも採用された。

凧による遊び

凧は揚げて楽しむほかにスタントを行わせて楽しむこともある(スポーツ・カイトとも)。さらにパラフォイルを動力として楽しむ以下のようなスポーツもある。

  • カイト・バギー
  • カイト・ボーディング(水上、雪上)
  • カイト・スケート

デルタ型のような新型の凧は尻尾なしでも非常に安定して飛ぶが、アクセサリーとしてきれいな尻尾をつけて楽しむ人も多い。このような尻尾はナイロンの布でできているので和凧の尻尾のように切れることが無いのが特徴。スタント用の凧に長い尻尾をつけて軌跡を楽しむ人もいる。

古典的な遊びであるけんか凧は、糸が絡まった瞬間に強く引いて摩擦で相手の糸を切る。

*1Kiteの原義はとんび