中世に存在した騎士修道会のひとつ。その本拠地がエルサレムの神殿跡地だったことからこう呼ばれる。神殿騎士団と表記されることも。
十字軍によって設立されたエルサレム王国は、軍事的に弱体であり、特に巡礼者は、イスラム教徒の襲撃に対抗しうる術がなかった。1118年、ふたりの騎士が、巡礼へのパトロールを始めたのがテンプル騎士団発祥の起源とされる。
この無償の挺身行為に感銘を受けた人々によって援助を受け、やがて彼らはカトリック教会によって修道会として認可される。このとき、「修道士であると同時に騎士」という新しい身分が誕生した(このため騎士団より騎士修道会と表記するほうがより正確)。認可を受けたテンプル騎士団には西欧からの寄進が集まり、やがて富と軍事力を持ち、政治的に独立した巨大組織に成長する。
やがてイスラム国家の反撃によって、騎士団はエルサレムから放逐されるが、その後はむしろ銀行業に精を出すようになり、莫大な富と権力を持つテンプル騎士団は、人々から疎まれ、恐れられるようになる。
最終的に、その富に目をつけたフランス王により、テンプル騎士団は悪魔崇拝者としての冤罪を着せられ、解散させられる。
■よく言う秘密結社について、考察する。 最近は、都市伝説業界でも話題になるテンプル騎士団や、フリーメイソンですが、これについては、テンプル騎士団が分離して、いくつかの派閥に分かれているが、その中で、フリーメイソンのその一つであると説明しています。つまり、秘密結社と言われる部類といわれるのは、簡単に言えば、テンプル騎士団は、資産を預かる銀行業務(信託=トラスト)を欧州でバチカンと協力して行った組織です。たしかに、1310年頃弾圧により壊滅したのですが、一部生き残りが、スイスや英国のスコットランド、ポルトガルなどに逃げ延びて、そこで拠点をつくったということです。各地で騎士団が生まれていますが、関係…
ネット上の都市伝説で話題になっている秘密結社について深堀りして考える。 最近は、インターネットを見ていると、都市伝説の世界で常に話題になる、「秘密結社」ということが話題になりますが、世界を裏で牛耳っているとか、陰謀論がいろいろ言われています。 前回のブログでも書きましたが、秘密結社のスタートとなったのは、やはり、テンプル騎士団がバチカンと協力してカトリック教徒の十字軍の遠征に従って、資産防衛するために資産を預かる仕事(トラスト=信託)を行ったことがスタートになっていますが、その際に、1307年にフランス王フィリップ3世が突如弾圧をして、テンプル騎士団を滅亡させたことが大きく関係しています。つま…