Histoire de France(仏)
フランスの歴史。クロマニヨンがフランスに存在することから分かるように、大昔から人間が住んでいるから、その時代から「歴史」に入れることも一応は可能ではある。 イメージ的には「西フランク国」が「フランス王国」に化けた時点で区切るといいような気がするが、それは単なる「フランス王国史」とその後日談であって、あまりこだわる必然性はないと思われる(そもそも各地域に分裂していたわけだし)。
そう言えば、ふと思ったのだけど、 フランス留学、どこの地方にいるのかまだ書いていなかった! ということで、今回は私の留学先、サンジェルマン・アン・レーについて紹介したい✨ まず、サンジェルマン・アン・レーと言ったら、歴史! とーっても歴史にゆかりのある土地で、史学科の私にとってこんなに最適な場所は他にない。 駅、Gare de Sain-Germain-en-Layeの真隣にあるのは、この聳え立つサンジェルマン・アン・レー城。 いや〜立派です。 このお城、12世紀初頭(中世)あたりにフランスの王様、ルイ6世が建設。 それから何回も立て替えられたりしているらしいけど、現在の煉瓦作りの外観はフラン…
前回に引き続き今回も中世各国史を見ていきます。今回は中世フランス史を見ていきます。今回はカペー朝に焦点を当てていくので、中世フランス史で特に有名なジャンヌダルクについてはまた別の機会に取り上げるのでお待ちください(__) sakureki.hatenablog.com 中世イギリス史はこちら↑ →10世紀に成立したカペー朝は他の中世諸国と同じように王権が弱かった。 1154年のフランス。赤がイギリス領、青がフランス領 →1180年に即位したフィリップ2世は、フランスにあったイギリス領を獲得して国王の領地を増やすことに成功した。また、南フランスを中心に広がっていたカタリ派と呼ばれるキリスト教の異…
トゥール・ポワティエ間の戦いは、732年にフランク王国の宮宰カール=マルテルがピレネーを越えて侵攻してきたイスラーム軍を撃退した歴史的な戦いである。この戦いは、中世ヨーロッパのキリスト教世界とイスラーム世界の境界を形成する重要な出来事とされている。 ウマイヤ朝のイスラーム勢力は、711年にイベリア半島に侵入し、西ゴート王国を滅ぼした。このイスラームのヨーロッパ侵入はキリスト教世界にとって大きな脅威となった。720年にはピレネー山脈を越えてガリア侵入を開始し、アキテーヌ公ユードはフランク王国に救援を依頼した。しかし、メロヴィング朝の王には抵抗する力がなく、宮宰であるカロリング家のカール=マルテル…
2000年代のフランス。アフリカ系移民による、パリ同時多発テロが発生。翌年の欧州憲法の国民投票は否決された。 政治では、中道右派のUMP政権が続く。00年にはシラク大統領が再選。07年、フランス版小泉純一郎こと、サルコジ大統領が誕生する。 経済では、統一通貨ユーロ導入。EUの東欧拡大で、東欧諸国の出稼ぎ労働者が急増。低所得者の職が奪われていく。これが右傾化を促進する。08年のリーマン・ショック。10年、ギリシャ通貨危機で、景気が低迷していく。 2000年代の朝鮮半島 冬のソナタと太陽政策 - 10年100年単位でみる世界史
おはようございます。sekaishiotakuです。きょうは、2010年代のフランス編を公開します。来年開催のパリオリンピック直前のフランス。 EU(欧州連合)は、危機を迎えている。1つ目は、ギリシャ通貨危機。2つ目は、移民難民問題である。東欧の出稼ぎ労働者やシリア難民により、フランスなどの先進国の職を奪っていった。 sekaishiotaku.com
1871年と2021年 パリ・コミューンとは…… 「パリ・コミューン」 (岩波新書) 桂 圭男 「パリ・コミューン」(中公新書) 柴田 三千雄 何十年後の今、読み返してみて…… おまけ…… 自由の女神についても、語る日が来るのだろうか 1871年と2021年 実は今年2021年は パリ・コミューン 150周年が、それが語られることは、寡聞にして少ない というか、ぼくだって、今回本を読んでみて、今年が150周年であることに、きづいたぐらいだ それだけ、パリ・コミューンは忘れ去れている 高校の世界史に数行出てくるだけのそんな存在大多数の日本人は存在自体を知らないだろう むろん、50年前の100周年…
9月のある日、見慣れないメールアドレスからキャリアメールに連絡が入った 「○○先生が亡くなりました」 「昨年大病をして……」と、今年の年賀状の恩師の文言を見たときから予想はしていたものの…… やはり、それはショックな出来事ではあった その日を境に 「何かをしなければならない」 心の奥から小さな声が聞こえてきた 恩師への感謝というものをどのように返すべきか自分ができるところから、小さなところからでもやるべきだろう それが、このブログを始める契機である 恩師から受け取ったボールをなんとか、投げ返してみよう それが大海に向かって、であったとしても ひょっとしたら、波間に漂う小ビンのように、いつか、だ…
世界史を学んだ方なら、ノルマンコンクエストの1066年が英国建国年号となっていることを授業で教わったかもしれません。覚えていますか。 その時、一部の方は疑問を持たれませんでしたか? え、だってフランスのノルマンディ公が英国をとったのならある意味英国ってフランスじゃねって? はい、その通りです!ある意味その時イギリスはフランスでした! 本作はそんな英仏100年戦争前後にフォーカスし、その当時、英国もフランスもなかった、あったのは王侯貴族の陣取り合戦だけで、100年戦争の終結とともに国民国家の萌芽のようなものが見えてきた、と論じるものです。 そんなのどっちでもよくね?と思われる方も多いと思います。…
概要 フランス史のなかでも、ブルボン王政時の歴史を人物中心に濃ゆく濃ゆく描写しています。ビギナー向けの新書というより、あくまでフランス勉強したい方、フランスマニア等に勧めの作品。 なお本作は3巻シリーズの最終作ですが、単体でもきちんと読める形となっております。本作はヴァロア朝末期、ユグノー戦争と時の権力者カトリーヌ・ド・メディシスが権勢を振るう辺りから描かれます。 扱うのは主に絶対王政時代 フランス王朝史が三冊セットでKindleで50%オフであったため、カペー朝の勉強をしているときに購入しました。 フランス王朝史 全3冊合本版 (講談社現代新書) 作者:佐藤賢一 発売日: 2019/07/2…
世界史を勉強しています。私の先生は、古代ギリシア・ローマが終わると、ゲルマン大移動や十字軍、そして神聖ローマ帝国へとすすみ、あれよあれよとという間に中世ヨーロッパへと進んでしまいました。カロリング朝、カペー朝はノルマン公国はじめイギリス史と併せて流れを理解するうえでは結構重要そうなのに、さらっと触れるだけでした。もう少し知りたいなあと思い購入。 驚きましたが(失礼!)、非常に面白かったです。 自分が歴史好きというのはあるかもしれませんが、やはり筆者の腕によるところが大きいと思います。と調べてみると、なんと直木賞作家でもあったのですね。 カペー朝は戦国時代? さて、私の印象ではカペー朝時代は、日…