■1867年のパリ万博を契機に大きなうねりとなったジャポニスムは、「歴史総合」という科目にふさわしいテーマでしょう。3社だけですが、教科書での取り上げ方を簡潔に比較してみます。 ◆山川の2冊の教科書(「歴史総合」と「現代の歴史総合」)は、本文ではジャポニスムを取り上げていません。重視しなかったようです。注でなんとか組み入れたような印象を受けます。 ◆実教の「詳述歴史総合」は2か所でジャポニスムを取り上げています。同社の「歴史総合」も、本文で取り上げています。ただ、前にも述べましたが、「詳述歴史総合」の「ゴッホなど印象派の画家たち」という記述は、かなり古い見方です。現在では、ゴッホはポスト印象派…