コミュニケーション・インストラクター。
岡山県生まれ 1984年ベネッセコーポレーション入社。進研ゼミ小論文編集長として高校生の「考える力・書く力」の育成に尽力。 2000年に退社。同5月より「ほぼ日刊イトイ新聞」に「おとなの小論文教室。」を連載中。 以降、執筆、講演、編集長・ライターの育成など文章表現教育を幅広く行うようになる。さらには、大学のコミュニケーション論、企業研修、就職活動中の若者のコミュニケーションサポート、各地でのワークショップなど多数行う。
松下幸之助さんは、「道をひらく」(PHP研究所 1968年)の中で次のように述べておられます。 この素直な心 自然な心のなかにこそ 物事のありのままの姿 真実をつかむ 偉大な力がある ところが、人間にはなかなか素直になれない性質があります。 出口治明さんは、「最後の講義 完全版」(主婦の友社 2021年)の中で、「人間は自分が見たいものしか見ない動物ですから、なかなか世界をフラットに見ることはできません」と述べておられます。 また、岡本純子さんは、「世界最高の話し方」(東洋経済新報社 2020年)の中で、「人は『自分が聞きたい情報だけ』を受け入れる生き物」と述べておられます。 これは、心理学用…
「働くためのコミュニケーション力」 山田ズーニー 著 ちくま文庫 コミュニケーション力が重要と言われて悩む人が多い なぜ私の話は聞いてもらえないのか? などなど この人の著書は色々あるので、 表現方法に工夫をしてみたいという方はちょっと興味を持ってみるといいかと。 やれている人は無意識にやっていることなので、 他の人から 「なぜできるのですか?」 と言われても、答えられるとは限らない要素が沢山ある。 そんな部分を言語化してくれていると思って私は読んでいる。 「あ~そういえばいいのか」と。 私は、関西医療大学という大学で教員として学生さんと接している。 そんな中でコミュニケーションに関してアドバ…
今日は読書感想文。 山田ズーニーさんの本で、今の私にまさに!打ってつけの本だった。 10年くらい前に一度読んだことがあるが、 殆ど内容は忘れていて(おい)、 たまたま本屋で見かけぱらぱら読み返したところ、 ちょっと読み直した方がいいのではと思い、再購入した。 目から鱗が落ちまくった。 わさわさ落ちる音がしたんじゃないかというくらい。 一番心に残ったのは、 人に話しを聞いてもらうには、自分に「メディア力」があるか否かという点。 メディア力とは、コミュニケーションをしている相手が、 私の話しを聞くだけの価値を感じているかどうかということ。 今まではリクルートの肩書、マネジャーの肩書があって、 その…
私は人間関係をうまく構築するのが苦手だ。 一人でも結構平気な方だし、 友達も、狭く深くを好む方だ。 なので、今までに仕事でも、まわりと良く(よーく)ぶつかった。 ぶつかった結果、信頼関係が構築できるのであれば良いが、 結局関係性が破たんしたことも多かった。 以前、私の上司が、 「お前は会社をやめた後、人間関係で苦労するんじゃないかな」的な ことを言ったこともあったなぁ。 でも。 多分それを言っていたら、誰かと仕事をする限り、うまくいかない可能性が高い。 かつ、それで損をするのは自分だなぁと昨日ぼーっと考えた結果、 今日は本を読んでいる。 山田ズーニーさんの”あなたの話はなぜ「通じない」のか”と…
【1.本書の紹介】 【2.本書のポイント】 【3.本書の感想】 山田ズーニーさんって女性なんですね。 ご存知でしたでしょうか?(笑) ズーニーというネーミングと文章指導という硬いイメージから、てっきり男性だと思っていました。 文章を読んでいて、関わる題材によって、女性っぽくなっていくもんだなーと感じていました。(笑) ズーニーとは、カシミール後で「月」という意味で、北インドのカシミール地方を旅したときに地元の人につけられた名前である。(ウィキペディア) というわけで、ズーニーさんは、月のように美しい人です。 ツイッターで、「山田ズーニー」を検索すると、「山田ズーニー」さんがたくさん出てきます。…
山田ズーニーさんの『おとなの進路教室』に関して この記事では、山田ズーニーさんの『おとなの進路教室』について紹介します。 おとなの進路教室。 (河出文庫) 作者:山田 ズーニー 発売日: 2012/04/05 メディア: 文庫 1.読んだ感想 会社の後輩に勧められ、山田ズーニーさんの『おとなの進路教室』に出会うことができました。 自分の未来や現状の仕事に不安を感じているけど、どんな仕事が自分にいいのか悩んでいる そんなあなたにおすすめの本です。 自分らしい進路を切り拓くにはどうすればいいか、読みながら“考える”コラム集となっており、 仕事に対する自分の姿勢はどうだろう?と考えるキッカケをくれた…
成城大学の非常勤講師の授業は、学生の履修科目の登録期間が終わり、本格的な文章指導に入りました。まもなく、第1回の課題の提出期限を迎えます。やはり、実際に書いてもらった文章を元にした実践的な指導が効果的です。その前のウオーミングアップとして、始まりの1、2回目の講義では、参考になりそうな新聞記者の文章スキルを紹介しました。以下は、その概要です。 40年余り、通信社で新聞に関わる仕事をしてきて、自分で記事を書いてきましたし、デスクとして若い記者に記事の書き方を指導したり、さらには編集者としてデスクが上げてきた記事を最終的に点検したりしてきました。その経験を踏まえると、文章の書き方は大まかに言えば、…
久しぶりにオフライン会場ありで行われたJaSST Tokyoに参加してきました! 久しぶりに会場での雰囲気を味わえたり知り合いに会えました。 チラシとかが入っていたバッグ。会場参加ノベルティ感がある。デザインかわいい気になったセッションのメモと感想をまとめます。 オープニング 昨年亡くなられたにしさんについて言及がありました。「天国と地獄の境界分析」とか、「閻魔様にプロセス改善を提案」とかパワーワードが飛び出して笑っちゃいました。強い。 基調講演「Tangible software quality」 Gojko Adzic 氏 講演内容メモ 会社が資金難になるようではいい品質のプロダクトとは言…
トークの教室: 「面白いトーク」はどのように生まれるのか (河出新書)作者:藤井 青銅河出書房新社Amazon Kindle版もあります。トークの教室 「面白いトーク」はどのように生まれるのか (河出新書)作者:藤井青銅河出書房新社Amazon トークに悩める全人類&ラジオファン必読! 数多の才能を見出した放送作家がそのトーク術をついに皆伝。オードリー 若林正恭さん推薦!! 「この教室の授業のせいで、痛い目にあった時に 「儲けた〜」と思ってしまう身体になりました。」本書は、数多の新人アイドル、芸人に寄り添い、巧みなアドバイスで彼らのトーク力に磨きをかけてきたメンター、放送作家・藤井青銅氏がその…
文章の7つの要件 1. 意見:意見:意見とは、自分が見つけた「問い」に関する「答え」が該当する。なかなか見つからない場合は、「問い」を活用して見つける。「問い」を立てているのに行き詰まった場合は、直軸をずらして考える。すなわち、過去、現在、未来の視点を活用する。 2. 望む結果:文章を介して、何を達成したいのか。読み手にどのように動いて欲しい(感じて欲しい)のか。読んだ人から聞きたい言葉を想像すると良い。 3. 論点:文章を貫く問いを指す。筆者の問題意識、あるいは、独自の切り口と言い換えても良い。読み手と自分の問題関心をキャッチすることが重要。論点を制するものは、文章を制する。論点は、意見と必…
「もう働きたくない」と感じることはありませんか? 仕事にやりがいを感じない、職場の人間関係がストレス、労働時間が長すぎる、給料が低い、通勤が嫌だ、成果が出ない、ミスを怒られる、お金に興味がない… 働きたくない理由は人それぞれですが、このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。 この記事では、働きたくないと感じる理由と、その対処法をお伝えします。 この記事を最後まで読めば、働きたくない気持ちに対処できる方法が分かり、心を軽くして働けるようになりますよ! もう働きたくないと感じる8つの理由 まずは、働きたくないと感じる理由について見ていきましょう。 働きたくないと感じる理由は以下のよう…
anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp 自分の不注意に関してはADHDのせいだとしてしょうがないものとする。その一方で、自分の能力の範囲内では、意志と責任を引き受けた方が良い。というのは、ゲームに真面目に参加している他の人間と齟齬が生まれるからだ。この増田が良い例である。増田の彼女はゲームを降りすぎており、その問題に気付いていない。彼女は自分のことを「単なる自然現象だと見てくれ」と言っているのだ。自然現象と人間はうまく関係できるわけがない。 これなあ……もうほんとにほんとにごもっともだとは思うんだけれど、これ本人がその気になればその境目を把握できる前提だと思うん…
note.comとても素晴らしい記事。山田ズーニーさんもだいたい同じこと書いてますが、シチュエーションを「絞る」ことで具体的になっている。この記事もっと多くの人に広まって欲しい。 "言いたいことは分かったけど聞きたいこと(相手に求めるリアクション)は何?"っての、地味に多いです。 ものすごく大事なことなんですが、書いてないことって相手に全く伝わらないんですよね。いいですか、書いてないことって相手に全く伝わらないんです。あなたの脳内にある当たり前の前提条件のことまではわからないのです。自分が思っているだけのことは他人には一切伝わらないということに気づいた方がよいと思うんですよ。 相手の立場に立っ…
この記事で言いたいことは以下の通りです。 ・謝罪のやり方は「正解」が明確に存在する。正解があるということは「やってはいけない」ことも明確にある。・謝罪はコミュニケーションの破綻を修復する技術であり、出来るといろいろとお得だしできないと心理的安全性が保てない。・謝罪は出来る人は別に20歳になる前からちゃんと出来る。20歳になってもちゃんと謝罪ができない人は、謝罪の技術や理念を学ばないと出来るようにならない・以前は会社づとめしていたらある程度自然と学べたかもしれないが今後は難しくなる。自分で学ばないと一生学べないリスクがある。・今の時点で「謝り方」について明確な理解がない人は、今からでも学んだほう…
私は勉強が嫌いでできる限り勉強なんかしたくないのだけれど投資に関してだけは今でも勉強を継続できている。これは勉強することでメリットがあるからなのだけれど、それ以上に「自分がインプットしたことを話する相手がいる」「聞いてくれる人がいる」からだ。一方で、勉強ではないけれど最近オタクコンテンツは前ほど摂取しなくなった。もうそれを共有できる人がどんどん減ってきたから。自分は一人でオタク続けられるほど心が強い人間ではなかったらしい。 ※ここから話がガラッと変わるので注意。タイトル部分の話はここまでデス 自分がインプットした内容を聞き「続けて」もらいたいと思ったら、それなりに努力がいる ところで、インプッ…
saize-lw.hatenablog.comp-shirokuma.hatenadiary.com 「体」を表明し慣れている人は、自身の行動を適切にシグナリングできるだけでなく、もし急に気が変わっても当面は「体」を尊重し行動してくれると(ある程度まで)期待できる。逆に「体」を表明し慣れていない人だとしたら、自身の行動をあまりシグナリングしてくれないために周囲の人との間にディスコミュニケーションが起こりやすい 「体」について本心か嘘かの二項対立的な捉え方は捨てましょう、といったことが書かれていた。私も賛成だ。でもって、ここまでお読みになればわかるように、「体」を他人のためか自分のためかで捉える…
それは悩んでしまいますね。そういった子をしばしば見ますが、「学力が低い」とか「運動ができない」とかいう話ではなく、「生きるエネルギーが弱い」という状態に思えます。ご自身で書かれている中では「胆力がない…(残り912字)#querie_paddy_joyhttps://t.co/5YJJscM8Vd— 中田:‖ (@paddy_joy) 2023年10月2日 質問:子供の頭があまり良くないです。学力だけでなく、全体的にぼんやりしてます。運動も出来ません。人を惹きつける魅力もないです。胆力もない。それでも私にとっては可愛い大切な子なので、どうか辛い目に合わず幸せになって欲しいです。どういう教育を施…
title) 成人の「ゴメンナサイ」 2020/09/21記 主語を広くするだけの根拠は無いので まず「私」の経験に絞って これまでのことを少し 振り返ってみたいと思います。 子どもの頃は とにもかくにも喧嘩をしました。 兄弟げんか、友達との言い争い、 そして大人が仲裁に入って 「お互いゴメンナサイ」の儀式を経て あとは時間の経過が忘却を促してくれます。 中学・高校になると少し賢くなるというか くだらない争いが減ってくるのでしょうか。 それとも争いごと自体を避けたくなるのでしょうか。 あれほど頻繁だった喧嘩や感情のぶつけ合いが 嘘のように周囲から気配を消し始めます。 そうこうしているうちに 喧…
1991年から、毎日の生活において、「星取記録」をつけている。 今日は禁酒したかしなかったか。 今日は勉強したかしなかったか。 今日は運動したかしなかったか。 などである。 星取記録30周年<1> 禁酒星取 https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/10/03/162104 星取記録30周年<2> 勉強星取、運動星取 https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/10/03/162620 星取記録30周年<3> 2021年9月末現在の成績など https://naokichivla.hatenabl…
私は手紙が好きだ。もらっても嬉しいし、書くのも好きだ。 手紙には、送り主の伝えたいメッセージと貰い手を思いやる温かい気持ちが詰まっていると思う。 そのメッセージは、ときに貰い手以外の人の気持ちを動かすこともある。 日本にいたとき、大学の親友から手紙を見せてもらった。 その子が昇進したお祝いで、会社の先輩がくれたものだそうだ。 親友はすごく手紙が嬉しかったと言って、私にも中身を見せてくれた。 〇〇へ 昇進おめでとう。 これまでの頑張りが評価された結果だね。これからの〇〇の成長も楽しみです。 みんなをまとめて引っ張っていく人。 場を盛り上げて雰囲気を明るくする人。 困っている時、悲しい時に、優しく…
誰かに教えてもらい、タイトルが「まるで私のことみたい」と思ってしばらく前に買っていた本。 約4年前、フリーランスとして独立すると決めただけでも無計画はなはだしいのに、最近それを超える無謀さで本屋を始めた今が、ちょうど読み時だった気がします。 「計画と無計画のあいだ: 「自由が丘のほがらかな出版社」の話」(三島邦弘 著、2011年10月初版、河出書房新社) 「一冊の力」を信じて本づくりに従事する出版社「ミシマ社」の創業ストーリー。 新規参入が極めて難しい出版業界にて、2006年に創業。 “原点回帰”、”一冊入魂”、”野性の感覚を大事にする” など、ミシマ社を貫く経営理念・経営哲学が全体から伝わっ…