その難解さが、癖になる。 ボルへ・ルイス・ボルヘス(柳瀬尚紀訳)『幻獣辞典』(河出書房新社 2015年)の話をさせて下さい。 【概要】 一角獣、セイレーン、ゴーレム、八岐大蛇・・・・・・。 豊かな想像力が産みだした奇妙な存在たちを、知の怪物ボルヘスが集成した最良の異世界案内本。 「イーリアス」「オデュッセイア」から、 プリニウス「博物誌」、「千夜一夜物語」、ダンテ「神曲」、 カフカ、C・S・ルイス等の著作まで、 古今東西・森羅万象120項目を収録。 裏表紙より 誰しも知るように、むだに横道にそれた知識には一種のけだるい喜びがある。p.9 【読むべき人】 ・世界の民話・口伝伝承等に興味がある人 …