日本の小説家。2006年に「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞受賞。 はてなユーザー(id:myopie)。
爪と目
パトロネ
いやしい鳥
2026/01/10 『ピエタとトランジ』(藤野可織:著/講談社文庫)を読んだ。 まずは出版社の紹介文を引く。 頭脳明晰な探偵のトランジと、彼女に惚れ込む助手のピエタ。トランジは殺人事件を誘発する体質の持ち主で、二人の周囲では次々に人が死んでいく!事件を解決しつつ各地を転々とする二人だったが、トランジには人類を脅かすさらなる秘密があった―。芥川賞作家が放つ傑作ロマンシス・エンターテインメント! 親友の名前はトランジで、私はピエタ。人類最後の「名探偵と助手」だ。芥川賞作家が送る超弩級のガールズ・エンターテイメント! ピエタとトランジ (講談社文庫) 作者:藤野可織 講談社 Amazon 2026…
かわいーと、かわいそーはにている。 藤野可織『来世の記憶』(KADOKAWA 2020年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 「前世の記憶」:DVおっさんの来世。 「眠りの館」:友達との宅飲みのなか居眠り。 「れいぞうこ」:小学生の間で冷蔵庫に入って眠ることが流行。 「ピアノ・トランスフォーマー」:ピアノの才能を持つ子供が突然ピアノに変態。 「フラン」:19歳の時の私は。 「切手占い殺人事件」:女子高生の間で切手を集めることが流行って、JKが死ぬ。 「キャラ」:そういうキャラって、私を決めつけないで。 「時間ある?」:サンスペリアが密に呼吸をしています。 「スパゲティ禍」:ある日人が突然スパゲ…
こんにちは。先日、何気なく書いた苺の記事がトップページに掲載され、読者さまが大幅増(当社比)して浮かれているミーシックスです。今回は「フィギュアの台座を強化したら最高になったので見て!」みたいな内容でお送りする予定でした。しかしそれではオタクみが強すぎてご新規さまに登録解除されかねない。なのでここは無難に書評をお送りしようと決定したしだいです。 www.kawade.co.jp 実をいうと藤野可織『ドレス』は自分で発見した本ではありません。みての(id:miteno)さんが本書の感想記事を書かれていたのがきっかけです。おそらくはAI生成したと思われる、シルバーアクセをつけまくった女性の画像が印…
はじめてあなたと関係を持った日、 帰り際になって父は 「きみとは結婚できない」と言った。 書評に小説の書き出しが引用されていて、 あまりのわけわからなさに 好奇心がむくむくともたげてきて 借りてしまいました。 「あなた」と「父」、語り手との関係は? 読み進むと、わかってはくるのですが、 それでもなあ…… 爪と目 第149回芥川賞を受賞したこの作品は、 純文学ホラー なんだそうです。 知らんかったです、そんなジャンル。 短編が3作収められていて、どれも薄ら怖い。 正体のわからない怖さです。 「爪と目」は、夫、妻、娘、妻の愛人の、 四人四様、それぞれ何を考えているのかわからない怖さ。 「しょう子さ…
藤野可織さんの『私は幽霊を見ない』を読了。 2023W21 (2023-05-22 / 2023-05-28) 藤野さんが蒐集した怪談実話を軸にしたエッセイ集。『文藝 2021年秋季号 特集 怨』の作品ガイドから興味を持ち、図書館で借りた。怖がりではあるものの、ホラー映画は好きで実際に幽霊を見てみたい藤野さん。私は幽霊だったらなんでもかんでも見てみたいとまでは思っていないけど、きっとこの先、幽霊だとしても会いたい、という人が増えていくだろうな、と考えた。 幽霊がいるとすれば、きっと脳の中だ。幽霊は、脳の神経組織を行き来するはかない電気信号であるにちがいない。そうであるとするならば、幽霊は想像に…
ランキング参加中好きなことで仕事にしていきたい人もブログ集まれ 文才も語学力もない為、多分、私は応募しないと思いますが、ちょっと気になるコンクールを見つけました。 第8回JLPP翻訳コンクール 日本の現代文学作品の優れた翻訳家を発掘・育成することを目的に文化庁が開催する翻訳コンクールです。 課題作品は 藤野可織さんの「私はさみしかった」という作品。 応募受付は令和5年6月1日から30日 賞金は最優秀賞100万円・優秀賞25万円
純文学の新人賞として知られている芥川賞。 受賞作品は、恋愛や青春、親子関係など様々なテーマを描いている。 人間の内面を深く描いた作品の中にはホラーにも匹敵するくらい怖いものもある。 芥川賞受賞作品の中から、ホラーすぎる人間の怖さを描いた小説を紹介したい。 『爪と目』 / 藤野 可織 (第149回芥川賞) 『むらさきスカートの女』 / 今村 夏子 (第161回芥川賞) 『おいしいごはんが食べられますように』 / 高瀬 隼子 (第167回芥川賞) 『土の中の子供』 / 中村 文則 (第133回芥川賞) 『夜と霧の隅で』 / 北 杜夫 (第43回芥川賞) 『爪と目』 / 藤野 可織 (第149回芥川…
無敵の存在に関する小説 ピエタとトランジ <完全版> 作者:藤野可織 講談社 Amazon ピエタとトランジ (講談社文庫) 作者:藤野 可織 講談社 Amazon あなたはもう藤野可織『ピエタとトランジ<完全版>』(文庫版では『ピエタとトランジ』)を読んだだろうか? もし読んでいるなら良かった。あなたはすでに無敵の存在に一歩近づいていると言える。もしまだ読んでいないなら、あなたには無敵の存在に一歩近づく機会がひとつ残されているということだ。 もちろん『ピエタとトランジ<完全版>』を読んだとしても無敵の存在になれるわけではない。ただこの小説の中には、無敵の存在とは何かという、切実な、しかしひょ…
www.youtube.com 覚醒するシスターフッド 作者:サラ・カリー,柚木麻子,ヘレン・オイェイェミ,藤野可織,文珍,大前粟生,こだま,キム・ソンジュン,桐野夏生,マーガレット・アトウッド 河出書房新社 Amazon あのこは貴族 (集英社文庫) 作者:山内マリコ 集英社 Amazon ババヤガの夜 作者:王谷晶 河出書房新社 Amazon
めちゃくちゃ文学好きな人以外は気にしないかもしれないが、小説の人称のメインは一人称と三人称だ。ざっくり言ってしまうと、一人称はある登場人物の目線で話が進行し、三人称では神の視点から小説が語られる。本当にざっくりだが。 だがしかし、小説の人称というのは一人称と三人称だけではない。二人称小説というのも存在するのだ。小説の可能性を追求する中で生まれた二人称小説はとても実験的な小説で、数も多くない。普通の小説じゃ物足りなくなってしまった「あなた」におすすめしたい。 世にも珍しい二人称小説を紹介していく。