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2016-06-12

珍しく寝落ちしなかったので。

[]1〜3位とは結局誰なのか選手権 23:31 1〜3位とは結局誰なのか選手権を含むブックマーク 1〜3位とは結局誰なのか選手権のブックマークコメント

6月8日発売のサンデー掲載されたハヤテのごとく!第531話「現実世界ではそうないが、ラブコメ漫画ならありえる」は、2週間の休載+文とシャルナちゃんの屑々しい話を挟んで突如として本筋へ戻されるハヤテにありがちの回でしたね。

話としては、みんなで作戦を練り直すため作業をしていたところ、ようやく泉が行方不明になっていることに気づき、ハヤテが地図を持って助けに向かいました、という内容です。その前後で、女の中に男が一人状態のハヤテに性的な話題が振られたりしただけのことです。

あたしが日曜日にもなって珍しくはてダの更新画面を開いているのは、話的にどうこうあったからではないのです。

オチが問題なのです。

扉の鍵っぽい水晶玉の質問に仕方なく答えるハヤテに突きつけられた最後の質問。

『扉の向こうの子の順位は何番?』→「女の子に順位なんてつけませんよ」からの『だけなら』「4位

瀬川泉*1で、4番目…?

そこで、あたしが読み終わったあとの感想です。

タカヒナくんの感想がこちらですが、該当箇所を抜粋させていただくとこちらです。

泉で四位となると、上位は誰かという話になる。

アテネ

マリアさん

咲夜

あたりでしょうね。

一位はアテネとして、二位と三位が悩ましい。

答えない誠実さもあるけど、答えた方がいいときもある。ハヤテのごとく第531話「現実世界ではそうないが、ラブコメ漫画ならありえる」 - タカヒナの日常境界線

マリアさんという発想はなかった。その発想はなかったんだよ…!

と思いつつ、昔から巡回しているこいんさんのこのような感想を書かれていました。

泉より上の三人は、マリアとアテネと?雪路は……射程外すぎてないか。じゃあ、咲夜だな、間違いなく。

ハムスター世界観的にはあくまでも普通の乳あつかいのはずだし。

ハヤテのごとく!531話【「女の中に男が一人〜女の中に男が一人〜」といういじめ、いじめられたい」】:360度の方針転換

ブログハヤテのごとく!感想まとめサイトとして最も盛んに活動していた2007年〜2008年頃より、マリアさんおっぱいは可変である主張してきたあたしとしては驚きの2意見。二人とも古参の感想ブロガーです。

※ただし、タカヒナくんからは、あたしへのリプライで「マリアさんは可変だけど、ハヤテ自身が好意による補正かけてる可能性が高いと思った。」と述べていたことを補足します。

ということで、「ハヤテのごとく! 感想 531話」でGoogle先生に問い合わせして出てきたブログの感想を並べて集計してみよう、というのが今回の企画です。懐かしいノリですね。

該当箇所(泉の上には誰がいるのか)に言及された感想

1位はアーたんとして、2〜3位は咲夜マリアさんじゅうななさい辺りでしょうか?ハムスター西沢は“普通”故に泉よりは下でしょう。

…ああ、あとはあの橋の下に住んでるバイトの娘がいましたな。名前は憶えてないけど、彼女もなかなか立派な物をお持ちでした( ´¬`)ジュル

あとは雪路も巨乳カテゴリーに入りそうですが、ハヤテ的には欄外送りでしょうw

ある意味、自分の好感度がよく判る質問。…という第531話感想。 - RisingForce-Zwei

こちらのブログでは欄外として雪路への言及がありましたが、まったく逆に雪路を入れてくるブログもありました。

胸だけならハヤテにとって瀬川嬢は四位とのことです。トップスリーは上から順にアーたん、マリアさん、雪路ってところでしょうか。雪路がはいっているのはもちろん人格を勘定にいれないランキングだからです。

Moon of Samurai ハヤテのごとく! 第531話

こちらは、「胸だけなら」というランキング特性から雪路を入れてきたという先ほどとは真逆の展開でした。

残念ですが

と、雪路の扱いを巡って真逆の意見が出て、おもしろくなってきたところでまさかの「本件へ言及されたブログはもうありません」というオチが待っていました。

結果のまとめ。

  • 感想を書いているブログで、順位を明確にしているもののうち、1位をアテネとしなかったブログはない。
  • 2位と3位は(サンプルも少ないし)明確な差はないが、レギュラーキャラではマリアさん咲夜、雪路の3名の名前が挙げられている。
  • 雪路については、ランク外とする意見も目立つ。
  • なぜか西沢さんに言及した上で「『普通』というキャラクター属性故除外」という意見が2つもある。
  • 橋の下に住んでいるメイドって誰だっけ?

ここからは個人的な意見になります。

本件、「ハヤテがあの一瞬で判断した」ランキングの上位3名ですので、自分と同年代の女の子を想定して並べた可能性が高いと考えます。したがって、雪路はランキング上位にくるポテンシャルを持っているだろうとは言えるかもしれませんが、対象外となったものと思います。

よって、今回の「ハヤテが考える胸の大きさランキング」の伏せられた1位から3位については、

  1. アテネ
  2. マリアまたは咲夜
  3. 咲夜またはマリア

ということで結論づけたいと思います。

ご静聴ありがとうございました。(深々と礼)

余談:1

西沢さんですが、作中においても少し成長しているように見えるところでして、普通の域を脱しつつあるのではないかと思いますが、やはり「Cカップ好きは普通」ということで、西沢さんは本ランクから外れるということに異論ありません。

余談:2

それでもマリアさんおっぱいは可変だと思います。

*1:性格:天真爛漫なおばか スタイル:良い

2016-05-25

[]キャラクターの生き様と死に様、そしてその受容の軌跡 00:42 キャラクターの生き様と死に様、そしてその受容の軌跡を含むブックマーク キャラクターの生き様と死に様、そしてその受容の軌跡のブックマークコメント

※冒頭の時点でアニメ以降の部分のネタバレがすでに含まれる上、「続きを読む」以降は最新刊ネタバレになります。また、話の展開上「銀河英雄伝説」のネタバレも含まれますので、ご注意ください。※

田中芳樹中世ペルシャファンタジーアルスラーン戦記の新刊がこのほど発売になりました。2年ぶりの新刊、15巻です。

このアルスラーン戦記は、当初は全14巻を予定しているとされていたものの、その後全16巻予定に変更になったとアナウンスされ今に至ります。すなわち、この15巻は、最終巻の1つ前―――結末を目前に大波乱が起きるであろう巻です。そのことは、読む前からわかりきっていたことです。

作中において、この物語の主人公・アルスラーンを支える戦士たちは、後世「アルスラーンの十六翼将」と呼ばれたと言います*1アルスラーンの治世を支えた戦士は16人いることが明らかにされていますが、7巻時点で15人揃っていたのに16人になったのは13巻になってからでした*2。そして、13巻のうちに1人減り、14巻で3人減りました。

この作品を書いている作者は誰でしょうか?―――言うまでもなく、田中芳樹です。「銀河英雄伝説」で主役級の多くを葬った俗称「皆殺しの田中」であります。15巻で、十六翼将の誰かが死んでしまうことは読む前からわかっていたことであり、それが、重要な役割を背負ってきた人物であろうことも覚悟の上であたしは読み始めました。同じような心持ちであった方も多かったことでしょう。

まさか、こんなことになるとは。

あたしは未だに、15巻の結末から立ち直ることができていません。

というわけで、久々の更新は、アルスラーン戦記15「戦旗不倒」から見るキャラクターの生き様と死に様の話です。

冒頭にも書きましたが、ネタバレを多数含みますので、既読の方かネタバレ上等の方のみ続きをお読みいただきたく。あと、銀英伝ネタバレも含むよ!よろしくね!

続きを読む

*1:第7巻「王都奪還」第5章

*2:13巻第4章

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2016-01-27

[]寒中お見舞い申し上げます 23:33 寒中お見舞い申し上げますを含むブックマーク 寒中お見舞い申し上げますのブックマークコメント

1月4日に上記のようなことをつぶやいておきながら、今日はもう1月27日ですね。更新するする詐欺、よくない。

子どもも大きくなってきたし、もうちょっと更新する頻度が増えればいいなあと思っております。

遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

[]酒場放浪記ならサキさんじゃないだろ! 23:33 酒場放浪記ならサキさんじゃないだろ!を含むブックマーク 酒場放浪記ならサキさんじゃないだろ!のブックマークコメント

今週のハヤテのごとく!第517話「サキさんの酒場放浪記」について、Twitterにも書けそうな感想をせっかくなので更新のネタに。

今週のハヤテのごとく!サブタイトルは知る人ぞ知るテレビ番組「吉田類の酒場放浪記」だろうと思います。酒場放浪記は、吉田類という詩人のおじさまが、街の居酒屋に入ってお酒を飲みながらお店の人や常連さんとおしゃべりをしているという番組でありまして、普通に普通の話をしている様を楽しむのですが妙にハマる番組であります。

いえ、だから今週のハヤテ、入るのは銀座の高級寿司店じゃないだろ!とか言うつもりは1ミリもありません。だいたい「サキさんの○○」シリーズは全国版と一切関係のない内容じゃないですか。各話タイトルと内容がリンクしてないのが普通じゃないですか。

違うんですよ。



酒場放浪記ならマリアさんだろ…!


お店に行って毒にも薬にもならない(オチもない)話をして管巻いて終わる、それはマリアさんにこそふさわしいだろ…!

ということを思ったのでした。

なお、しばらくしてから、マリアさんはじゅうななさいだったことに気づきました。マリアさんじゅうななさいはさんじゅうななさいじゃなくてじゅうななさいなんでしたよね、もうこんなネタ使わないから忘れてましたよ。すっかり成人済みのつもりでしたよ。

だいたいマリアさんこないだ久々に本編に出て賭けに負けてたよね、などと本編のことを忘れてないアピールをしつつ、半年ぶりの更新としたいと思います。

あ、今週のハヤテ、なんかすごく身につまされるというか、身に覚えがあるというか。そういう点で身近でいい話だったし、ワタルくんとサキさんの関係が良好なようで何よりだなという普通の感想を持ちました。恋愛的なさらなる進展を期待したいところです。ほら、主人公がアレだから…。


ところで、さっきから下の階で物音がする気がするんですけど、気のせいですかね。一応見に行ってこようかな…?(フラグ

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2015-09-05

更新をほのめかすと嫁が時間をおいて更新を薦めてくる環境です。

[]504話と505話の落差が「ハヤテのごとく!」だよねとか言ってみたい。 00:33 504話と505話の落差が「ハヤテのごとく!」だよねとか言ってみたい。を含むブックマーク 504話と505話の落差が「ハヤテのごとく!」だよねとか言ってみたい。のブックマークコメント

ぷらずまだっしゅ!昨年末以来ハヤテ記事で更新したということに触発されて更新する約半年ぶりの明日はきっと。です。よろしくお願いいたします。

さて、9/2発売の週刊少年サンデー40号から畑先生の新連載「アド アストラ ペル アスペラ」が始まりまして、それに伴って同号の「ハヤテのごとく!」第505話は前回の王玉関連の設定開示を総スルーする番宣回となっていました。

この番宣回、正直言ってすげえおもしろかったおもしろかったんですよ。触発されたぷらずまだっしゅ!でも触れられていますが、自虐分多めとはいえキレのあるネタが多数詰まった回だったと思います。今本編で何やってるか忘れさせてしまうような、妙なパワーを持った回でした。いずれいじるであろうと*1思われていた新編集長のネタを直球で投げる冒頭から始まり、初期を彷彿とさせる展開を経て微エロで終わるという賑やかでスピード感のある回で、久米田先生のノリに近い*2と言って差し支えないお話だと思います。

一方で、前回(504話)の王玉関連の設定開示を読みながら思っていたことがありまして。3年ほど前に同人誌「ハヤテのごとく!のお茶会」畑先生にインタビューをした際に、こんなことをおっしゃっていたのです。

でも、特に週刊連載っていうものはそういうものだと思うんだけど、今読者が見ている最新の話は、2年くらい前に考えていたもので、今考えているものは、2年くらい先に描くであろう話になるんです。


ハヤテのごとく!のお茶会 P40から抜粋

この発言は、伏線とその回収についてお話を伺っている時にあったものです。インタビューは2012年5月に行い、それから早くも3年が経過しました。この頃考えられていたのが何なのかはもちろん我々にはもちろんわからないところではあります。しかしながら、この時点で、この王玉関連の設定開示をこのような形で行うことを予定していたとすれば、これは大変なことだなあと思うのです。ここにどれほどの積み上げがあったのでしょうか。そして、どれほどの予定変更があったのでしょうか。

連載開始から10年以上積み重ねられてきた物語が見据える着地点はまだ見えませんが、とはいえ終わりを予兆させるお話の1つであったということは言えるでしょう。

この504話によって、王玉に関係する多くの情報が読者に開示されました。長く読んでいる人ほどこういった情報開示により得るおもしろさは大きく、いわゆるストーリーマンガの方法論です。その一方で、505話のような単発のギャグ回がシリーズの途中で挟まれるという「ハヤテのごとく!」でありがちな展開は、ギャグマンガの方法論(というか枠組み)の中で作られていると見てよいでしょう。ここの落差と、そしてこの展開そのものが「ハヤテのごとく!」という作品の「らしさ」の1つの発露であり、(失敗もありつつ)作品のおもしろさと継続につながっているんだということを思った2週間でした。

あ、新連載は来月の掲載待ちですが、ロボットものの王道を歩きそうだなあという印象を持ちました。

以上です。(オチがない)

*1:個人的には、やるなら巻頭カラーなんじゃないの?と思っていた。

*2:これもやっぱり初期に近い

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2015-01-31

[]畑先生「らしさ」の発露 00:01 畑先生「らしさ」の発露を含むブックマーク 畑先生「らしさ」の発露のブックマークコメント

今週の「ハヤテのごとく!」を読んで持った感想を昨日Twitterにpostしていたのですが、なんとなくちゃんとテキストにまとめてみたくなったのです。

日本語がつながってないところとかもあるので、文字制限のないブログで広げてみようというところです。

今思い出す「タマのメイン回」

今週のハヤテのごとく!第479話「ごはんはおかず」を読んで思い出したのは、第136話〜137話(2007年の夏)で描かれた「誰得なのかさっぱりわからないタマのメイン回」でした。この「タマのメイン回」はまだあたしが感想をまとめていた頃。あたしはたくさんの感想を読み、「感想が書きにくい」という言葉にたくさん遭遇したものです。

ですので、感想ブログ的には大変扱いが軽くなりがちな回ではありましたが、その中には「タマのメイン回」という(需要の少なそうな)話の中に伏線が仕込まれていました。具体的には、

  • 公式ガイドで存在が示されていた「ナギの3人目の友人」の存在が初めて語られた
  • ハヤテ達が後に泉の家へ行くことになる(そして運命の再会を果たした)きっかけとなった、泉のケータイ紛失事件が起きていた

の2点でしょうか。

「タマのメイン回」は、第123話のいわゆる下田編が終わって、ホワイトデーがあり、喫茶ひまわりが初めて登場し…というこの後のバイト編へ向かう合間の回でした。だからなのか、この話の中では本筋と言えるであろうものは一切進みません。単にタマが間違って外へ出てしまい(136話)、屋敷になんとか戻る(137話)というギャグ回です。『バクマン。』的に言うと「息継ぎの回」と言える話ですが、その中にもしっかり仕込んでましたよという、「盛り込むのが好き」であろう畑先生らしい回だったと感じています。

翻って今週「ごはんはおかず

さて、ここで今週のハヤテを改めて見てみると、そこはかとない共通点を感じるのです。息継ぎの回と言えるかどうかは今後も見て、と思いますが、内容としては文、シャルナという下級生組によるギャグ回です。新たにアレが投入されましたが、本筋(綾崎ハヤテを主人公とする物語)に直接的に関係しているとは、現時点では到底思えません。しかしながら、今後生徒会長になることが示唆されている文の周辺に新たなキャラクターが増えたという、なんだか活用できそうなピースが増えている。

先の「タマのメイン回」でいくと、泉のケータイ紛失事件のような存在があるではありませんか!

というわけで、今週の「ハヤテのごとく!」は、ある種畑先生らしい、ただのギャグ回じゃない話かもね!と思ったのでした。

蛇足

ところでタマとシラヌイは何をしているんでしょうか?

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2014-12-31

去年を上回る1年(と3日)無更新とか、反省しきりです。(挨拶)

というわけで、どうもご無沙汰しております。きよです。

ここまで更新がなかったのを言い訳すれば、息子が産まれたり引っ越しをしたりで読書の絶対量が減っていたから…なのですが、いずれまだこれからも更新する気持ちはあるよ、ということで、少ないながらの今年読んだ本をご紹介して今年の締めとしたいと思います。

果たしてどのくらい更新するか、自信はありませんが、がんばりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

それでは、よいお年を。

[]2014年に読んだ本のおすすめ 17:01 2014年に読んだ本のおすすめを含むブックマーク 2014年に読んだ本のおすすめのブックマークコメント

本当に今年読んだ本が少なくて、たぶん40冊くらい。しかもほとんどシリーズの続きものなんですが、今年読んでよかった本を何冊かピックアップ

大倉崇裕「福家警部補の挨拶」創元推理文庫

福家警部補は今日も徹夜で捜査する。

本への愛を貫く私設図書館長、退職大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長――冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ刑事コロンボ古畑任三郎手法で畳みかける、4編収録のシリーズ第1集。

刑事コロンボシリーズを愛する作者が自ら放った倒叙もののミステリ、ということで、コロンボ古畑任三郎シリーズのように、読者に先に犯人の犯行の様子を示し、刑事である主人公が何を根拠にどのように犯人を追い詰めていくかを楽しむ物語です。

主人公の福家警部補、飄々とした女性なのですが、日頃の言動から多岐にわたる趣味をお持ちと見え、いつ寝ているのかさっぱり見当の付かない、謎めいた方です。この福家警部補が、鋭い観察眼でもって犯人のほころびを突き、落としていく様は圧巻の一言。

本作には短編4本が収録されているほか、文庫で続編「福家警部補の再訪」、四六判で「福家警部補の報告」とシリーズが続いています。あたしは文庫の「再訪」まで読みましたが、どれもクオリティの高いミステリだと思いました。特に「挨拶」に収録された『オッカムの剃刀』という短編が秀逸です。

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

福家警部補の再訪 (創元推理文庫)

福家警部補の再訪 (創元推理文庫)

麻耶雄嵩「貴族探偵」集英社文庫

自称「貴族」で趣味は「探偵」という謎の男が、コネと召使いを駆使して事件を解決! 斬新かつ精緻なトリックと過去に例のない強烈なキャラクターが融合した、奇跡の本格ミステリ集。

設定の強烈さに仰け反りながら読み進めたら、甲乙付けがたい短編ミステリが収録されていたでござる!

もうこのあらすじ以外、信じて読んでいただくしかないと思います。何を書いてもネタバレとはこのことだ!

強烈な、本当にとんでもないキャラクターが繰り出すエピソードとその結末をぜひ楽しんでいただきたいです。いやほんと。あらすじ読んで安楽椅子探偵ものかと思ってたら…(絶句)って感じです。はい。

貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵 (集英社文庫)

田中芳樹「天地鳴動 アルスラーン戦記14」カッパノベルス

中世ペルシアによく似た異世界の英雄物語―。

シンドゥラ国王・ラジェンドラは空城となったパルス国の要衝・ペシャワール城に入った。押し寄せてきたチュルク軍と一触即発かと思われたそのとき、魔軍が襲来する! 未知の脅威にさらされた両軍の運命は!? そして、魔軍を率いるイルテリシュの狙いは? ミスル国を掌握したヒルメスは南方へ進軍し、蛇王ザッハークの完全復活をもくろむ魔道士たちが暗躍する。パルス国土の再建に邁進するアルスラーンにも、兇悪なる魔手が迫る!! 超絶ヒロイック・ファンタジー小説、驚愕の書下ろし最新作、第14弾!

荒川弘先生による漫画化で話題となり、来年アニメになる田中芳樹先生のファンタジー小説の新刊。やっと出た…!と喜び勇んで購入して、そして死に行く愛着あるキャラクターに慟哭する、そんな感じです。

それにしても、まさかアニメ化するとは…。昔角川文庫で出版してたときに劇場版があったと思いますが、ここにきてアニメになることに喜びを隠せません。なにしろ、ちゃんと完結させてくれる可能性が高まったってことですから…!(本シリーズ第1巻の初版昭和61年。2年に1冊ペース?)

すばらしい漫画化により、本作へ触れる方が増えてるんじゃないかと思いますので、ぜひぜひ原作に手を伸ばし、アルスラーンという少年の行く末を共に見守っていただけたらいんじゃないかと。

あと、ダリューンの勝ちっぷりと、ナルサスの知略と、アルフリードのけなげさと…(以下話が終わらないので強制終了)

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2013-12-28

2013/6/26に更新したときに、最もダメでさすがにそれはないだろうと思って挙げた「2ヶ月くらい放置」という選択肢を作ったのですが、まさかそれをさらに上回る「半年放置」とは、あたしもびっくりです。

いっそおかあさんといっしょとかネタに書くんでもいいんじゃねーのとか思ったりしている今日この頃です。

さておき、年内最終更新となります。

今年もたいした更新もしませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。

2014年はもうちょっと、もうちょっと更新できたら…いいなあ…無理かなあ…。だって娘と一緒に寝ちゃうんだもの!

[]2013年に読んだ本のおすすめ まとめ 12:03 2013年に読んだ本のおすすめ まとめを含むブックマーク 2013年に読んだ本のおすすめ まとめのブックマークコメント

というわけで、毎年の恒例、読んだ本のなかでおすすめ本を紹介するエントリです。

今年はあまり新規に手を出せなかったように感じていて、というか、なかなか本を読む時間が確保できなくなってきてきついなあと。

昨年に引き続き、公式サイト等のあらすじを引っ張ってご紹介していきたいと思います。

櫛木理宇「ホーンテッドキャンパス角川ホラー文庫

八神森司は、幽霊が「見えてしまう」体質の大学生。片想い美少女こよみのために、仕方なくオカルト研究会に属している。ある日オカ研に、女の顔の形の染みが、壁に浮き出るという悩みが寄せられ……。

まずは角川ホラー文庫で昨年始まった「ホーンテッドキャンパス」シリーズから。6月にエントリを起こしましたが*1、その後4巻が出てさらに安定的におもしろくなってきました。

「視える」体質のヘタレ主人公・八神森司くんと霊に狙われやすい片思いの美少女こよみちゃんを巡るラブコメ的バタバタと、彼らが巻き込まれる心霊体験的ミステリーは、巻を重ねるにつれキャラクターの魅力でさらに輝いているように思います。

一個の青春物語としてもおすすめです。心霊的にはそこまで怖くないと思いますが。

あと4巻のラストとかマジ必見です。あれを外堀を埋める、という。

伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード双葉文庫

星野一彦は〈あのバス〉で連れていかれる事が決まっており、体型から態度まで何もかもが規格外の繭美に監視されていた。

星野は五股をかけており、連れていかれる前に5人に別れ話をしに行きたいと頼んだ。幼少期に母親が出先で交通事故に遭って死んでしまい、待たされることの心細さを身を持って知っていたからだ。仕方なく繭美が仲間に確認すると「面白そうだから」と言う理由で許可が下り、繭美は仕方なく星野に付き添う事になった。だが星野は〈あのバス〉で連れていかれる事を相手に言いたくないと言い、代わりに繭美と結婚するからという理由で5人に別れ話をしに行く事になった。

なんというハーレム

じゃなくて、主人公の星野一彦はなにかやらかして連れて行かれることになり、繭美というなんともいえぬすごさの女の人に監視されながら、5股かけてた5人の女性1人1人にさよならをつげに行くという謎展開が織りなす物語が、あまりにもおもしろくておもしろくて。

そして読みながら、今時のラノベにあふれているハーレム展開の行く末の一つになりそうだなあと思って、ちょっと背筋が寒くなったり。

また、『辞書』がキーアイテムになって最後につながるのがnice!でした。

米澤穂信「折れた竜骨創元推理文庫

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。

自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン

)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?

2011年日本推理作家協会賞を受賞した米澤ミステリが今年文庫に…!ということで。

今まで読んできた米澤作品とはうってかわって、魔法が存在する十二世紀のヨーロッパを舞台にということで、最初は意表を突かれるというか、正直面食らいましたが、しかし魔法があれば完全犯罪なんて楽勝と思わせつつ徐々に犯人に迫る様は圧巻の一言です。

また、主人公のアミーナがとてもいいキャラしてて、惚れそうでした。

上巻でも前提が覆される先の読めないミステリ、おすすめです。

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

折れた竜骨 下 (創元推理文庫)

折れた竜骨 下 (創元推理文庫)

結び

十二国記はこんなまとめエントリでおすすめするまでもなくおすすめなのでやめて上記の3つになりました。

近年、本屋に行ってもなかなか新しい本に手が出なくなったなあという印象ですが、来年はちょっとずつ読めたらいいなあと思っております。

今年もお付き合いいただき、ありがとうございました!

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