kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

左派的な傾向を持っていたはずのXアカウントまでもが「配るなら取るな」式のトンデモXをポストする「暗黒時代」に入った

 下記記事のコメント欄より。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 いただいたコメントは消費税に関する議論の一部だったが、そこは省略して国民負担率と貧困率の関係をこの記事のテーマにしたい。従ってコメントもその部分に絞って引用する。コメンテーターの方にはご了承をお願いします。

 

 abcdefg

(前略)

■2015年度の各国の税金の国民負担率【租税負担率+社会保障負担率(年金や医療などの保険料)】
アメリカ・・・32.5%
日本・・・・・41.6%
イギリス・・・46.5%
ドイツ・・・・52.6%
フランス・・・67.6%
デンマーク・・68.4%
■各国の福祉政策による所得再分配後の相対的貧困率
アメリカ :17.8%(2016年)
日本   :15.7%(2015年)
イギリス :11.1%(2016年)
ドイツ  :10.4%(2016年)
フランス :8.3%(2016年)
デンマーク:5.5%(2015年)

で、ある意味当たり前のことですが、税金の国民負担率の高い国ほど、格差貧困の是正に効果的な福祉政策を行うことができます。(後略)

 

 これを見て思い出したのが北守さん(藤崎剛人氏)の下記Xだった。

 

 

 「インドア派キャンパー」というアカは私も左派的な人だと思っていたが、こんなXをポストするのかと私も驚いた。

 上記コメントは出生率ではなく「所得再分配後の相対的貧困率」だが、Microsoft Excelでもなんでも良いけれども表計算ソフトで散布図をプロットしてみると、「多く取って多く配る」国の方が相対的貧困率が低くなっていることは一目瞭然だ。

 実は「インドア派キャンパー」氏の記事に載ったグラフを見て最初に私が思ったことは、国民負担率が高いフランスは日本よりもずっと出生率が高いはずなんだけどなあということだった。もっとも何年か前に出生率向上に成功しつつあると伝えられたフランスがその後またダメになったとも聞くが、いずれにしても日本よりはずっとマシなのではないか。このあたりはデータを参照せずに記憶だけで書いているので、間違いであればご指摘いただきたい。

 ここ数年、最初は山本太郎が「所得税減税」じゃなくて「廃止」だったか、それを言い始めた時を起点として、現在では税目を問わない「減税」を急進的減税主義者(北朝鮮ばり、あるいは松下幸之助ばりの「無税国家」でも目指しているのだろうか)たちが唱えるようになるまでエスカレートした。なにしろ菊池誠など消費税減税の代わりに他の税目を増税するのもダメで純増税ではならないと言い募っている。何年か前には「ゆるふわ左翼」を自称していた大学の物理学のセンセイがこうなってしまうくらい現在の「減税」熱は超過熱している。私にとっては悪夢のような時代だ。まさに暗黒時代。

 「インドア派キャンパー」氏がリンクを張ったのは下記記事だ。

 

president.jp

 

 私だったらタイトルを見ただけでうんざりして読みにいこうとは全く思わないようなタイトルの記事に「左派」ではそれなりに知られると思われるXアカが共感して「配るなら取るな」のXをポストするに至った。

 そうそう、「五公五民」なるトンデモワードもネットで頻用されている。それに対して江戸時代には社会保障などなかったと言ってたしなめる声はごくわずかだ。大部分の人たちは「左派」まで含めて「減税!減税!減税!減税!」と叫び続けている。

 こんな現状にウハウハなのが産経である。下記Xをご覧いただきたい。

 

 

 「右」も「左」もない。オレは「減税」や!、といったところか。

 とんでもない時代になったものだ。ここからの反撃は容易ではない。

「改革市民」氏のX「自民、元の支持層が寝たり国民民主に削られたりしてるけどそれ以上に無党派層を引き込んでる、立憲はほとんど増えも減りもせず」との解釈は、グラフの読み方を間違えている。参院選で大きく比例票を減らすのは自民と立民だ

 下記の旧民主・民進系保守派と思われる「改革市民」氏のXだけど、グラフの読み方が間違ってるよ。

 

 

 朝日新聞デジタルのグラフへのリンクは、昨日も張ったが下記。

 

www.asahi.com

 

 弊ブログは昨日だったかに既に書いたが、自民党が「引き込んでる」のは無党派層ではない。昨年の衆院選に「投票しなかった」人だ。

 無党派層であっても、自民党に投票した人は「自民」に入っている。つまり無党派層衆院選に投票した人は、投票先の政党に分配されている。グラフのタイトルを見るが良い。「支持政党」ではなく「比例区の投票先は」と書かれている。上段の党名は支持政党ではなく昨年の衆院選で投票した政党なのだ。そしてグラフで灰色になっているのは「無党派層」あるいは「支持政党なし」ではなく「投票しなかった」人だ。昨年の衆院選に投票しなかった人の多くは今年の参院選でも投票しないだろうとは誰もが思うことだ。

 だから朝日のグラフは灰色の線を無視して色付きの線の出入りだけを見るのが正しい。自民党には立民から少しの流入があるが、立民に対してもそれと同じくらいかわずかに多いと思われる流出がある。立民以外の政党からの流入はほとんどなく、民民と維新にはかなり流出している。特に民民への流出が大きい。

 立民は自民党の入出ではわずかに入超と思われるが、民民に対しては全政党の中でももっとも流出が多く、流入はほとんどない。従って民民への流出がある分支持が縮んでいる。

 維新は全党の中でも「比率としては」もっとも民民への流出が多いと思われるが、自民からの流入がほぼそれを相殺している。

 以上を見ると、自民と立民はともに明らかに昨年の衆院選と比べて退潮の傾向にあるといえる。ともに1割くらいは比例票を減らしそうだ。一方維新は意外に踏ん張っている。

 躍進間違いなしなのはやはり民民で、朝日のグラフを見る限り、参院選は民民の「独り勝ち」あるいは民民と新選組の「二人勝ち」となることはほぼ間違いない。なにしろ「投票しなかった」層からの流入を無視しても予想投票は立民をわずかだが上回る。だから三春充希氏の「リアルタイム議席数予測」(比例代表の分だけが対象になっている)でも民民が立民を上回っているわけだ。ただ三春氏の一覧表には、実際には投票に行かない人の寄与もある、つまり朝日のグラフにおける灰色の線、つまり昨年の衆院選で「投票に行かなかった」人の分も含まれているであろうから、民民が立民にかなりの差をつけている。

 実際には、灰色の線を完全に無視するのもまた極端な見方であって、灰色の線の何割かは衆院選には行かなかったけれども参院選には投票するかもしれない。とはいえ多くが投票に転じるとも思えないから、灰色の線の分は何分の1かに重みづけを減らして加算すれば実勢に近くなると思われる。

 参院選まであと2か月。情勢はどう変化するだろうかでこれがどうなるか。

神戸新聞社取締役を批判した西岡研介氏の「コメントプラス」(朝日新聞デジタル)、ハートマークが1589件に達していた

 西岡研介氏の「コメントプラス」、ハートマーク(いわゆる「いいね!」)が1500件を超えたとか。

 

 

 

 いま見に行ったら「ハートマーク」は1589件に達していた。

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【情勢分析】参院選東京は国民民主が躍進の勢い、自民・立憲は複数議席確保に苦戦か(大濱崎卓真)

 私が評価しない大濱崎卓真が参院選東京選挙区の情勢調査を出してきた。まだ一部の政党の候補予定も決まっていないけれど。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

【情勢分析】参院選東京は国民民主が躍進の勢い、自民・立憲は複数議席確保に苦戦か

大濱崎卓真

選挙コンサルタント・政治アナリスト

5/6(火) 9:01

 

ゴールデンウィークに入り、今夏の参議院議員選挙までも残り2ヶ月となりました。多くの選挙区で構図が固まりつつありますが、先の衆院選における自民党の失速と国民民主の加速に象徴されるように、不安定な政局のなか、参院選の情勢に注目が集まっています。特に筆者が注目している選挙区について、独自調査をもとに選挙区の構図図式と情勢について分析した記事をお送りいたします。

 

 まず最初は、首都決戦である東京都選挙区です。改選定数は「6」と最大の選挙区ですが、今回は昨年の東京都知事選に出馬した立憲民主党蓮舫氏の自動失職に伴う合併選挙により、定数は「7」となります(7位の候補者は任期3年となります)。東京都選挙区は、これまでの参院選でも候補者が数多く擁立されてきた歴史がありますが、今回も最も注目の選挙区の一つになるとみられます。筆者は、世論調査会社グリーン・シップが4月27日に行った電話調査(N=2,630、うち固定1,019・携帯1,611)データの提供を受け、情勢を分析しました。

 

2人擁立すると一気に苦しくなる自民党

 

自民党は、調査時点(4/27)では武見敬三氏の擁立を決定しており、通例擁立する2人目が決まっていない段階です。この時点では、武見氏がすべての候補で最もリードをしていますが、2人目の擁立が決まれば票を割ることになり、選挙戦は一気に厳しくなるとみられます。武見氏は自民党支持層を半数程度しか固めておらず、比例投票先に自民党と答えた人も同様なことから、組織型選挙に苦戦している様子が見受けられ、自民党東京都連における政治資金問題の余波が直撃しているとみられます。現在の自民党支持層を単に割るだけの候補者では、選挙戦の展開が一気に厳しくなると考えられ、2人目は浮動票が大きく取れるような候補でないと厳しいと考えられます。

 

塩村・奥村のバランスが問われる立憲民主党

 

立憲民主党は、塩村文夏氏と奥村政佳氏の擁立を決定しています。塩村氏は立憲支持層の半数を囲っており、女性、とりわけ子育て政策や少子化対策を支持する層に強く食い込み当選ラインを超えているとみられます。一方、奥村氏は立憲支持層での知名度向上が課題となっており、現時点では塩村氏・奥村氏の集票がバランスされていません。地域でみても23区・多摩地域ともに塩村氏の支持は一定程度の厚みがあり、奥村氏が若年層開拓をできるかどうかが鍵になるとみられます。

 

当選圏内の公明・共産は、今後の浮動票展開に注目

 

共産党・吉良氏と、公明党の川村氏は、現時点で当選圏内の順位とみています。現職で知名度もある吉良氏は共産党支持者のほとんどを固めたほか、立憲、れいわ、社民の支持者の一部に食い込んでいるほか、無党派層にも一定の支持があります。女性からの支持が厚く、社会保障や医療といった政策訴求が刺さっていると考えられます。川村氏は新人ではありますが、公明党支持者のほとんどを固めており、現時点でも当選圏内とみられます。一方、他党支持者や無党派層には広がりがみられず、支持者の高齢化がみられます。公明党は情勢調査などでは低めの数字が出る傾向もあり、今後着実に票を固めてくるとみられますが、浮動票をターゲットにする政党の党勢によっては、支持母体をはじめとする支持者の集票力の限界を試す展開になる可能性もあります。

 

台風の目・国民民主党は候補の棲み分けに成功

 

衆院選で躍進した国民民主党が台風の目であることは誰の目に見ても明らかです。2人擁立という積極的な擁立方針を懐疑的にみる動きもありましたが、擁立した牛田茉友氏と奥村祥大氏は、いずれも現時点では当選可能性が高いとみられます。国民民主党支持層は、牛田氏支持と奥村氏支持がそれぞれ3割台でほぼ横並び、わずかに上回る牛田氏が無党派層にも広がりつつあり、奥村氏をリードしています。いずれの候補者も男女比で男性の支持が極端に高く、経済雇用対策や、税制改革などの政策が刺さっていることから、働き盛りの世代に広く支持を集めている構図がみえます。ただ、今後浮動票の奪い合いの展開となったときに、自民党2人目の候補者や、れいわ、維新といったまだ顔の見えない候補者との戦いが予想され、そのなかで2人のうち1人でも「7位」にさせないためには、更なる党内での浸透と、選挙戦中の「国民旋風」の再来が必須になります。奥村氏は、立憲の奥村氏との同姓問題にも注意が必要です。

 

れいわ新選組は、候補者次第も当選圏が十分視野に

 

れいわ新選組も現時点では候補者が決まっていませんが、党の勢いがあり、候補者を擁立できれば当選圏が視野に入ります。内閣不支持の姿勢が強く、消費税減税などの政策が一定の認知度を得ているとみられます。40~50代からの支持が一定程度あるほか、無党派層にも一定食い込んでおり、減税ムードが高まったときには、その旗印となる可能性があります。

 

維新や再生の道は、現状からのブーストが課題

 

日本維新の会や、石丸伸二氏の再生の道は、調査時点で候補者の発表に至っておらず、ここまで挙げた候補者や政党と差が開いています(再生の道はその後、吉田綾氏を公認発表)。「維新の候補者」は、維新支持者の半数を、「再生の道の候補者」は、国民支持者の一部に食い込んでいますが、無党派層を巻き込む動きにはなっておらず、今後、注目株となる候補者を出せるかどうか、さらに話題性のある選挙戦を展開できるかどうかにまず注目です。

 

調査会社:グリーン・シップ
調査日:2025年 4月27日
調査手法:電話調査(RDD方式)
サンプル: N=2,630(固定1,019・携帯1,611)

 

URL: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6688cd878da89e8b01c7987b669a1395f814d706

 

 大濱崎のどんぶり勘定による飛ばし記事かと思いきや、調査会社のデータに基づいた分析のようだ。

 7議席は自立民民公共組になり、民民が2議席獲得の大躍進を遂げる一方、維新と石丸新党は及ばないというのが大濱崎の見立てのようだ。石丸は都議選と参院選を境に一気にポシャるかもしれない。

 自民も立民も2議席には届かないところ、民民が2議席を掻っ攫うという予想だが、現在の3党の勢いだとそんな結果になっても不思議はないと思われる。

 民民の2人目が立民の2人目と同姓であることから、昨年の衆院補選の島根1区でN国がやったみたいな「民民による立民の奥村候補(予定者)潰しではないか」との声が立民支持層から挙がっていたが、それは立民支持層の思い上がりに過ぎず、民民は本当に2議席目を真面目に狙いにきているとみるべきなんだろうなと、大濱崎と「グリーン・シップ」の情勢調査記事を読んで思った。

 今回は「6位争い」も焦点になる。仮に7位に終わったら、その当選者が属する政党の2028年の候補者選定に悪影響を与えるからだ。今回そうなっているのが神奈川選挙区の立民だ。結局立民は無理な2候補擁立を決めて、しかも2人とも減税主義者ときているから、少なくともXでは支持者たちから大ブーイングを受けている。

 今回の東京選挙区で7位当選するのは誰になるだろうか。

JNN調査の立民支持率、3月から5月までの数字が5.6%→8.4%→5.6%だった

 三春充希氏のX。なるほどと思った。

 

 

 JNN調査の立民支持率、3月から5月までの数字が5.6%→8.4%→5.6%だったのか。

 弊ブログはJNNの数字自体は出さず、三春氏の「リアルタイム議席数推定」をもとに「また衆院選比例ブロックの立民の推定議席数が1つ減った」と書いただけだった。

 つまり現状は、立民の支持率が下降トレンドにあることは間違いないが、XなどSNSで声高に言われているように「立民が消費税減税を打ち出したから政党支持率が3ポイントも下がった」とは断定できないということだ。

 上記三春氏のXは、下記Xに対する返答だ。

 

 

 実際問題、いくら立民や共産が「消費税減税」を正面に打ち出そうが、「バスに乗り遅れるな」根性を看て取った「消費税減税」支持派の有権者たちは、立民や共産なんかには投票せず、民民か新選組、さもなくば参政党か日本保守党に投票するだろうと私は思うけれども。

 最近の新選組は、民民や参政や日保のような「純減税」志向の経済極右の政党群とはわれわれ新選組は違うんですよ、という意味のアピールを長谷川羽衣子あたりがやっているようだけれど(おそらく松尾匡の入れ知恵というか助言があったんじゃないかと私は思っているけれども)、言っていることは間違いではないにしても、京都の参院選候補予定者の街宣で「減税!減税!減税!減税!」と叫びながら練り歩いた動画の印象が強烈な私には「マッチポンプ」にしか見えない。言行不一致もいいところなのである。何度も書くけれども元自称「ゆるふわ左翼」の阪大の物理学教授・菊池誠などは完全な「純減税」論者にまで堕落している。

 三春氏のXで「なるほど」と思ったものがもう一つある。

 

 

 確かに!

 衆院選の前後には政治に関する人々の関心が高まる。今はまだ昨年の衆院選の余韻が冷めやらぬ、という状況なのだろう。特に昨年の衆院選では自民党の大敗が衝撃的だったので、それに対する反作用をどのような方向に誘導するかのような言論戦が展開されている。

 現状は、民民の「手取りを増やします」、その内実は「減税」という経済右派の政策でしかないのだが、それが支持されて経済政策論としては大いなる「反動」というか、富の不平等を拡大する方向の大きな流れが生じている。

 問題はそれに抗する力が小さすぎて、玉木雄一郎ら民民分派の術中に完全にはまっていることだ。さらにそれに抗する流れを起こさない限りは、たとえ任期満了近くまで衆議院が解散されなくとも、2005年の郵政選挙の次の衆院選が2009年の政権交代選挙であったような大きな変動が次の衆院選でも起きる。00年代においては小泉竹中の過激な新自由主義政治に対する反作用であり、だからその間の時期には舛添要一までもが「日本社会には高福祉高負担が合っている」と言ったほどの流れになったが、現在はその逆で、2001年に小泉純一郎政権を発足させた直前のような、新自由主義の奔流が生じている。

 その合言葉が「減税」である。

 三春氏が下記Xをリポストしていた。

 

 

 「消費税減税の議論の柱となる要の党が共産党」ですか。ダメだこりゃ。

 消費税減税よりも逆人頭税である給付付き税額控除の方が中低所得層の逆進性が高いし、減税には必ず財政支出の財源に穴を開けないための財源が求められる。しかも給付付き税源控除をもってしても高所得層での逆進性解消にはならない(もともとミルトン・フリードマンの「負の所得税」と同じ発想の政策だ)。それなら、民民も新選組も強く訴えている「減税」に乗っかるのではなく、富裕層への課税強化を堂々と訴えの中心にもってくるくらいのことをやれよ、と言いたい。4月の山添拓のXは、「増税政党」と呼ばれて有権者に忌避されるのを嫌って志位和夫小池晃が出させたものではないかと私は疑っている。あれを見て立民の減税派議員たちは「共産党の有力議員もこんなポストをしている。われわれもバスに乗り遅れてはならない」と思ったのではないか。私はこの一連の流れを見て「連鎖反応が起きたな」と思った。

 なお、消費税の減税分を直接税の累進性強化と内部留保への課税で補う案を共産党は出しているけれども、実現性に乏しいと批判されているのが現状だ。また新選組山本太郎共産党内部留保への課税案を批判して、それは日本企業の競争力を低下させるから新選組はやらない、ジャパン・アズ・ナンバーワンを取り戻すことを目指すと言っている。私は新選組も支持しないけれど。

宇多田ヒカルの「選択的夫婦別姓」の歌、歌詞に現元号が使われている時点で全く聴く気になれない

 私の琴線に触れたXをまた発見した。

 まず、共感など全くできないXから紹介する。いま話題の宇多田ヒカルの歌をネトウヨが取り上げた、

 

 

 そうかぁ?

 

 

 そうだそうだ!

 私が強く共感したXは上記だった。

 私は「共産党」ではないが、元号、それも「平成」などではなく弊ブログのNGワードを歌っていることを知った時点でいたく幻滅して「某新選組かよ!」と思い、宇多田の歌を聴く気になど到底なれなかった。だからまだ一回も聴いていない。

 そういえばXに復帰したおじいちゃんお化け氏も宇多田の歌の件を取り上げていた。元号には触れていない。

 

 

 

 そうだろうなあ。東京都とか、それ以外の選挙区にもいたと思うけど、民民の公認で参院選に出てこようとしている元NHKの女性アナウンサーたちと同じで単なるノンポリなんだろうと思う。まあ選挙に出ようと思わないだけマシかもしれないけど。

日本共産党第29回大会の大衆的前衛党から大衆性を切り捨てた「革命党」回帰路線の誤りのために、共産党にネットでもリアルでも、すぐ罵倒してくる「怖い人」が増えたのか?

 直前の記事で立民の新自由主義化を懸念した。続いて共産党の尖鋭化を懸念する記事を公開する。

 きっかけはさとうしゅういちさんの下記X。さとうさんは現在では山本新選組系の方だが、その前は共産党系、さらにその前には民主党小沢一郎系を経て生活の党系だったと認識している。生活の党は一時期(2014年頃)小沢一郎が引退を考えたのか、所属議員を維新と民進に割り振ったことがあり、その頃にさとうさんが共産系に転じられたのではないかと私は推測している。余談だが小沢は2015年に共産党と「野党共闘」でつるむことに成功して以来、再び脂ぎった政局屋に舞い戻って今に至る。

 

 

 以下に全文を引用する。なお勝手ながら引用に際して一部の改行箇所を削除した。

 

5月1日、広島県中央メーデーに参加しました。

 

わたし自身が広島県労連傘下の

労働組合の幹部を拝命していたことから、夜勤前でしたが参加させていただきました。

正直、一時期と比べても「共産党カラー」が強いですね。たしかコロナ禍前くらいまでは、立憲民主党の佐藤こうじ衆院議員の秘書の方も参加されてメッセージ代読などもあったのですが。

非正規やケア労働の問題などで、せっかく良い活動をしている組合員がおられる。しかし、集会のあり方がこれでは広がりがでないのではないでしょうか?

 

そしてメーデー参加時に呆れた事件が発生。わたしが日本共産党員の方に罵倒されましたよ。

 

その方は「れいわ新選組はむちゃくちゃだ。訳が分からない。」と突っかかって来られられたのです。

私は冷静に

 

「訳が分からないのはお宅ですよ。」と反論。

 

さらに、

 

「私をネットで誹謗中傷した人がおられましてなあ。情報開示請求をしたら犯人は日本共産党の方でしたよ。

超有名なおたく党の系統の弁護士先生がその方についてましたなあ。その方は誹謗中傷の責任を認めておられ損害賠償をされましたけど民事はそれで済んでも政治的にはそれでは済まされないですよね。共闘という話にはならないでしょうね。」

とわたしが畳みかけると、目をそらせておどおどされていました。

「それでも大軍拡には反対だろう?大きいところで一緒にはやれないか?」

とおっしゃるので

「そりゃあ、私も反対ですけどね。市民運動のレベルで協力できることはさせてもらいましたよ。しかし、ああいうこと(名誉棄損)をされたんじゃあ、困るんですよね」

と申し上げると、肩を落として行かれました。

まあ、日本共産党の方は以前はもっと礼儀正しかったのになあ。残念ですね。

 

URL: https://x.com/hiroseto/status/1918692406347837823

 

 上記Xに下記のリプライがあった。

 

 

 共産党の第29回党大会は2024年1月に行われた。その時に共産党はそういう路線を選択したのか。「分派狩り」を正当化するためにはそうならざるを得なかったのかもしれない。

 

 

 このあたりが、昨年の衆院選の直前に行われた立民代表選で右派の野田佳彦が勝ったにもかかわらず、三春充希氏らの期待に反して衆院選共産党の比例票が増えるどころか逆に減ってしまった一因になったものかもしれない。なにしろ衆院選では序盤戦でこそ共産の堅調が伝えられたものの、選挙戦中に勢いを失った感があった。最近は、立民がネオリベへの回帰をますます顕著にしたこともあってか、共産の党勢は下げ止まりに転じたようだけれども。

 立民のネオリベ化と共産の権威主義化。両党のいずれからも「先祖返り」を感じさせる。なんとも鬱陶しい黄金週間後半の4日間のさらに後半である。