私が評価しない大濱崎卓真が参院選東京選挙区の情勢調査を出してきた。まだ一部の政党の候補予定も決まっていないけれど。
news.yahoo.co.jp
以下引用する。
【情勢分析】参院選東京は国民民主が躍進の勢い、自民・立憲は複数議席確保に苦戦か
大濱崎卓真
選挙コンサルタント・政治アナリスト
5/6(火) 9:01
ゴールデンウィークに入り、今夏の参議院議員選挙までも残り2ヶ月となりました。多くの選挙区で構図が固まりつつありますが、先の衆院選における自民党の失速と国民民主の加速に象徴されるように、不安定な政局のなか、参院選の情勢に注目が集まっています。特に筆者が注目している選挙区について、独自調査をもとに選挙区の構図図式と情勢について分析した記事をお送りいたします。
まず最初は、首都決戦である東京都選挙区です。改選定数は「6」と最大の選挙区ですが、今回は昨年の東京都知事選に出馬した立憲民主党の蓮舫氏の自動失職に伴う合併選挙により、定数は「7」となります(7位の候補者は任期3年となります)。東京都選挙区は、これまでの参院選でも候補者が数多く擁立されてきた歴史がありますが、今回も最も注目の選挙区の一つになるとみられます。筆者は、世論調査会社グリーン・シップが4月27日に行った電話調査(N=2,630、うち固定1,019・携帯1,611)データの提供を受け、情勢を分析しました。
2人擁立すると一気に苦しくなる自民党
自民党は、調査時点(4/27)では武見敬三氏の擁立を決定しており、通例擁立する2人目が決まっていない段階です。この時点では、武見氏がすべての候補で最もリードをしていますが、2人目の擁立が決まれば票を割ることになり、選挙戦は一気に厳しくなるとみられます。武見氏は自民党支持層を半数程度しか固めておらず、比例投票先に自民党と答えた人も同様なことから、組織型選挙に苦戦している様子が見受けられ、自民党東京都連における政治資金問題の余波が直撃しているとみられます。現在の自民党支持層を単に割るだけの候補者では、選挙戦の展開が一気に厳しくなると考えられ、2人目は浮動票が大きく取れるような候補でないと厳しいと考えられます。
塩村・奥村のバランスが問われる立憲民主党
立憲民主党は、塩村文夏氏と奥村政佳氏の擁立を決定しています。塩村氏は立憲支持層の半数を囲っており、女性、とりわけ子育て政策や少子化対策を支持する層に強く食い込み当選ラインを超えているとみられます。一方、奥村氏は立憲支持層での知名度向上が課題となっており、現時点では塩村氏・奥村氏の集票がバランスされていません。地域でみても23区・多摩地域ともに塩村氏の支持は一定程度の厚みがあり、奥村氏が若年層開拓をできるかどうかが鍵になるとみられます。
当選圏内の公明・共産は、今後の浮動票展開に注目
共産党・吉良氏と、公明党の川村氏は、現時点で当選圏内の順位とみています。現職で知名度もある吉良氏は共産党支持者のほとんどを固めたほか、立憲、れいわ、社民の支持者の一部に食い込んでいるほか、無党派層にも一定の支持があります。女性からの支持が厚く、社会保障や医療といった政策訴求が刺さっていると考えられます。川村氏は新人ではありますが、公明党支持者のほとんどを固めており、現時点でも当選圏内とみられます。一方、他党支持者や無党派層には広がりがみられず、支持者の高齢化がみられます。公明党は情勢調査などでは低めの数字が出る傾向もあり、今後着実に票を固めてくるとみられますが、浮動票をターゲットにする政党の党勢によっては、支持母体をはじめとする支持者の集票力の限界を試す展開になる可能性もあります。
台風の目・国民民主党は候補の棲み分けに成功
衆院選で躍進した国民民主党が台風の目であることは誰の目に見ても明らかです。2人擁立という積極的な擁立方針を懐疑的にみる動きもありましたが、擁立した牛田茉友氏と奥村祥大氏は、いずれも現時点では当選可能性が高いとみられます。国民民主党支持層は、牛田氏支持と奥村氏支持がそれぞれ3割台でほぼ横並び、わずかに上回る牛田氏が無党派層にも広がりつつあり、奥村氏をリードしています。いずれの候補者も男女比で男性の支持が極端に高く、経済雇用対策や、税制改革などの政策が刺さっていることから、働き盛りの世代に広く支持を集めている構図がみえます。ただ、今後浮動票の奪い合いの展開となったときに、自民党2人目の候補者や、れいわ、維新といったまだ顔の見えない候補者との戦いが予想され、そのなかで2人のうち1人でも「7位」にさせないためには、更なる党内での浸透と、選挙戦中の「国民旋風」の再来が必須になります。奥村氏は、立憲の奥村氏との同姓問題にも注意が必要です。
れいわ新選組は、候補者次第も当選圏が十分視野に
れいわ新選組も現時点では候補者が決まっていませんが、党の勢いがあり、候補者を擁立できれば当選圏が視野に入ります。内閣不支持の姿勢が強く、消費税減税などの政策が一定の認知度を得ているとみられます。40~50代からの支持が一定程度あるほか、無党派層にも一定食い込んでおり、減税ムードが高まったときには、その旗印となる可能性があります。
維新や再生の道は、現状からのブーストが課題
日本維新の会や、石丸伸二氏の再生の道は、調査時点で候補者の発表に至っておらず、ここまで挙げた候補者や政党と差が開いています(再生の道はその後、吉田綾氏を公認発表)。「維新の候補者」は、維新支持者の半数を、「再生の道の候補者」は、国民支持者の一部に食い込んでいますが、無党派層を巻き込む動きにはなっておらず、今後、注目株となる候補者を出せるかどうか、さらに話題性のある選挙戦を展開できるかどうかにまず注目です。
調査会社:グリーン・シップ
調査日:2025年 4月27日
調査手法:電話調査(RDD方式)
サンプル: N=2,630(固定1,019・携帯1,611)
URL: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6688cd878da89e8b01c7987b669a1395f814d706
大濱崎のどんぶり勘定による飛ばし記事かと思いきや、調査会社のデータに基づいた分析のようだ。
7議席は自立民民公共組になり、民民が2議席獲得の大躍進を遂げる一方、維新と石丸新党は及ばないというのが大濱崎の見立てのようだ。石丸は都議選と参院選を境に一気にポシャるかもしれない。
自民も立民も2議席には届かないところ、民民が2議席を掻っ攫うという予想だが、現在の3党の勢いだとそんな結果になっても不思議はないと思われる。
民民の2人目が立民の2人目と同姓であることから、昨年の衆院補選の島根1区でN国がやったみたいな「民民による立民の奥村候補(予定者)潰しではないか」との声が立民支持層から挙がっていたが、それは立民支持層の思い上がりに過ぎず、民民は本当に2議席目を真面目に狙いにきているとみるべきなんだろうなと、大濱崎と「グリーン・シップ」の情勢調査記事を読んで思った。
今回は「6位争い」も焦点になる。仮に7位に終わったら、その当選者が属する政党の2028年の候補者選定に悪影響を与えるからだ。今回そうなっているのが神奈川選挙区の立民だ。結局立民は無理な2候補擁立を決めて、しかも2人とも減税主義者ときているから、少なくともXでは支持者たちから大ブーイングを受けている。
今回の東京選挙区で7位当選するのは誰になるだろうか。
(前略)
■2015年度の各国の税金の国民負担率【租税負担率+社会保障負担率(年金や医療などの保険料)】
アメリカ・・・32.5%
日本・・・・・41.6%
イギリス・・・46.5%
ドイツ・・・・52.6%
フランス・・・67.6%
デンマーク・・68.4%
■各国の福祉政策による所得再分配後の相対的貧困率
アメリカ :17.8%(2016年)
日本 :15.7%(2015年)
イギリス :11.1%(2016年)
ドイツ :10.4%(2016年)
フランス :8.3%(2016年)
デンマーク:5.5%(2015年)
で、ある意味当たり前のことですが、税金の国民負担率の高い国ほど、格差貧困の是正に効果的な福祉政策を行うことができます。(後略)