クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

2024年インドに持っていく物、持ち物リスト

インドに何を持っていこうかな

「今インドに行くとしたら何を持っていくかな。」とふと思い立ち、記事を書いています。

かれこれインドには十数年行けていませんし、今後も行く予定は立っていませんが。

私の知り合いが2月にインドへ行くそうです。2月なら酷暑は避けられますし、寒いと言ってもよほど雪山の方を訪れなければ問題ないでしょう。私も渡印するなら2月がいいです。いえ、行く予定はないんですけれども…。

【インドに持っていくものリスト(思いついた順)】

頭痛薬、解熱剤

スマホと充電器(インドで使えるアダプターとケーブル)

パスポート

現金(ドル、ユーロ、円)

クレジットカード

家の鍵

洋服、現地で洗うなら乾きやすい素材のもの。

マフラー、手袋など防寒具

eSIM などWi-Fi の設定ができる何か。

歯ブラシと歯磨き粉

洗面用具、ヘアブラシとか、日頃使ってて向こうでも使いたいもの

荷物を入れる丈夫な(タイヤもしっかりした)キャリーバッグ

リュックなど現地で使うカバン

 

以上です。

 

15年くらい前の記事まで遡れば持ち物についての記事も出てくるかと思いますので、なぜこのようなリストになったのか詳しく知りたい方は過去の記事も合わせてご参考にどうぞ。

 

今の私が持ち物に関して思うことはというと…

インドで謎の発熱や頭痛が起きた際に、現地で解熱剤を探すのではなく、自分で持って行ったものを使うのが最善だということです。手持ちのがなくなったら現地の薬屋さんで買いましょう。

 

インドの特に山でもないのに氷点下を経験したことがあります。現地の日中は半袖でよくても防寒具は活躍します。日本を出る時にも防寒具は多少要るでしょうから、コートは他の服を重ね着して家に置いてくるとして、秋物の上着などは必須です。ゲストハウスにも暖房はないので、日本家屋の玄関くらいの寒さは想定した方がいいです。

 

とりあえず日本を出て帰ってくるまでの現金は持っていたほうがいいです。現金を下ろしたくなったら、ICチップ付きのATMで現金を引き出せるクレジットカードを使います。ATMでカードが使えない、無理な場合はウエスタンユニオンのマークがある換金所でカードを使って引き出します。

 

スマホがありインターネットにも繋がれば、とりあえずGoogleを使うなり、翻訳するなり、地図を見たり、使うことができます。

 

今の私だったら…。とにかくインドに持っていくものは、パスポート、お財布(外貨と日本円の現金)、クレジットカード、スマホです。

 

 

2023 夏のインド人との遭遇、できごと、そしてカルマなど

今日の記事はただ私の心の中のごく一部を書いています。非常に長いことを先にお伝えしておきます。

2023年の夏、当初は何も予定がありませんでした。それがかえってスケジュールに余裕を持たせたため、夏が始まるとすぐに、イベントでなかなか、ぎっしり埋まりました。ここからは、そんな私のひと夏について、そして少し理解が深まった事柄についてです。

この夏は国内旅行をしました。

ほぼ初めての国内旅行です。出張で国内の都市に出かけたことはありますが、その時はただ栄えている街を歩いて安いドミトリーに泊まり、外食を一人でしただけという感じでした。

去年までの夏を思い返すと、海外に住んでいる私は、長期の休みがあると日本に一時帰国することが最も多かったです。しかし昨今は原油が高騰し、コロナがいちおう終わったとはいえ、単純にチケットが高すぎて簡単に帰国しようとはなりません。2022年の夏は日本に帰りましたが、トラブルが多すぎて、肉体的および精神的に被害を被りました。日本に帰りたいかというと、もう帰りたくないと思うほど大変だったので、今年は帰れなくなってホッとしました。

今回の旅行では、とある大きな島に滞在しました。日本でいう北海道みたいな感じの場所です。牧畜や農業が栄えていて、自然が豊かな場所でした。毎日牛農家さんの無人直売所に行き、新鮮な味の濃い牛乳を牛乳瓶に詰めて持って帰り、飲み終わったら瓶を洗って補充しに行っていました。牧場の牛乳は最高です。

2023年の夏、この国では酷暑によるハエの大繁殖が起きたのですが、滞在した島には牧畜がたくさんいるのどかな環境だったこともあり、毎日恐ろしくハエの大群が襲ってきました。外にいる時はそこまで気にならないのですが、宿泊先のキッチンには大量のハエがやってきて、ある時に数えたら20匹のハエが食卓にいました。ハエが来るたびに、なんかここインドみたいだなぁとか、考えていたところ、同じ宿泊先にインド人一家がやってきました。一家全員というのか、サリーを着たその家のおばあちゃん、お父さんお母さん、いとこ家族もいたかもしれません。子供は少なくとも5人いるという大家族でした。お母さんは朝からインド流にきゅうりとパプリカのスライスを大量に用意し、トーストにナムキーン(インドのせんべい、あられミックス)、そしてチャイがすぐに用意できないためかコーヒーをいれていました。おばあちゃんとその息子さんは方言で話し、息子さん世代はヒンディー語を話すのですが、子供たちとは英語で話をしていました。インドは国内だけでも多言語の国ですね。

この島以外にも別で、自然豊かな場所での国内旅行をしたのですが、そこにも必ずインドの人がいました。近隣の遊園地などでも、もれなくインドの人がいました。遊園地には日本の人も多かったですね。

些細な出来事から大きなことまで

毎日を積み重ね、私の内側で変化し続けているのを感じます。ひきこもごも、なんて普段の会話で一度も使ったことないけれど、たぶんそんな感じです。

私は日本を出て10年は経ちました。今では日本に帰国するたびに、自分の日本人らしくない姿が浮き彫りになります。元から日本含む各国の知人には、いい意味で日本人らしくないと言われてきました。2022年の夏に日本に帰ったときは、あまりに私が日本に馴染めないので、早く外国の自宅に帰りたくて仕方なかった。別に今住んでいるこの国が特別好きとか、そういうわけでもないのですが、それでも私の気性にはぴったり合っているようです。インドですら、短期旅行ならいいのですが、居住できるほど私には合いません。

この夏の島での滞在生活は、本当に素晴らしいものでした。海に囲まれているので、海産物をたくさん食べました。その土地の郷土料理も食べることができました。

農家の直売所で買った安くて新鮮な野菜や卵を使って、自宅から持っていった限られた調味料を合わせて自炊もいっぱいしました。ユースホテルの共用キッチンだったので、全く切れないボロボロの包丁や、全然温まらないコンロとか、自宅とは設備が雲泥の差ではあったものの、持ちうる調理スキルでおいしく作れました。

森に入って自生している果物を食べたり、野生の動物も見れました。広大な土地があったので、隙あらば藻や草ががいっぱいの乾いた地面に裸足になり、寝転んだりもしていました。人が多い街だと全て犬の散歩コースだったり、自然の中で綺麗な地面を見つけるのが大変ですが、この島の豊かな自然の中では簡単に見つけることができました。

その島ではあちこちに蜂農家があって、農家さんの家先には必ず無人の蜂蜜販売がありました。私はその土地のものを食べるなら蜂蜜が適格だと思っているので、この夏は蜂蜜の瓶を4つも手に入れてしまいました。本当はもっと買いたかった。島では一つの蜂農家で3種類の蜂蜜とか売っていたりして、それがすぎたら300メートル先にまた別の蜂農家の蜂蜜が売ってたり、とても買い切れませんでした。見た目も食感も、各農家で全然違ったので。それぞれ何が違うのか食べて試したかったです。

農家の直売所で自家製サラミも買いました。こんなサラミ食べたことない、おいしいものでした。肉もチーズも、海鮮もおいしい。

島の海岸では自然にできた特徴ある岩肌なんかがあって、登ったり岩と岩を跳んで渡ったり、なんか子供みたいに走り出したくなるような環境がいっぱいでした。

旅行先についてはたくさん調べて準備しましたが、毎日何をするかはノープランでした。旅行前に想像したようなことは何も起こらず、想像していなかった日々が毎日続きました。想像をはるかに超えて大変なこと、楽しいこと、心に感じることが旅の間ずっと起きました。

旅行は本当にいいものでした。とはいえ、自宅の素晴らしさを改めて実感しています。ユースホテルの部屋は湿気が多すぎてカビ臭く、それが元で毎日喉が痛かったりしました。部屋の中もハエがいっぱい。知らない人が入れ替わりチェックインとチェックアウトを繰り返すので、私生活で他人と距離を非常に置く私にとっては負担でした。

最近わかるようになってきた事柄

近頃は、自分に合わないことをするとき、カルマのことが頭をよぎります。

私がよく動画で見るインドのサドゥグルは、カルマはシャボン玉のようなもので、それが割れると空間と一体になる、カルマを緩めるには自分が嫌いなことをすると良いと言っていました。嫌いなものを食べるとか。あとは、84歳まで長生きすることです。月の影響を84歳まで受けると、どうしてもカルマが緩くなるので、輪廻転生が終わる、つまり死んだ時に生まれ変わる可能性が非常に低くなると言っていました。

「生まれ変わったらこういうことをしたい」みたいなのは、もう私は思いません。未来について想像や妄想をしたり、過去を振り返ったりはするのですが、それでも今をただ過ごすことのほうが配分的に多くなりつつあります。自分の好みでないことをすれば、確かに「自分」という感覚を薄めることに役立つのだと思います。生まれ持ったものと培ってきた価値観に反することをするのですから。

病死や事故、自殺で亡くなるとカルマが強まるので、すぐに生まれ変わりやすいそうです。

インド哲学に触れるようになってから、はや数年過ぎました。

インドの心理についての知識を知るようになってから、5年は経った気がします。これまでわからなかったことに関して、点と点が繋がるようなことが日々の中であります。先にも述べたような、心の内側での変化がずっと続いています。それは気づいていてもいなくても、きっと絶えず変化しているのでしょうが、私の性格や振る舞いそのものが、成熟していく感覚がずっとあります。同時に、いつまで経っても子供で、いつになったら大人になれた感覚がするのだろうと思っています。悟りの境地というものに気づけたときに、きっと。その直前までたぶん、私はまだまだだなぁと思いながら過ごすのではないかと思います。

いくら知識や語学を詰め込んでも、それらに限りがないということを、三十半ばの現在でも感じます。叡智というものを超えることはないでしょう。

インド哲学によって、物事には二面性などなく、私や他の人の価値観で作り出しているだけだと気づきつつあります。何か、小さなことでもわかる感覚が増えている気がします。まぁ、気のせいかもしれません。

ユースホテルでもはっきり感じたこと

私は一人でいるのが一番落ち着きます。自分で知っています。幼い頃も一人でいるのが好きでした。小学生までは放課後に友達と遊ぶのは面倒だけれど、母親に言われて仕方なく誰かを遊びに誘っていたのを覚えています。

中学からは友達と放課後にずっと喋って過ごすようになりました。その頃から程よく周りの人と溶け込むのを頑張っていたので、今思えばおそらくそれが原因でそうしていました。友達に話を聞いてもらって、自己肯定感を高めていたのではないでしょうか。もう周りの人に「いいね」といくら言われても、意味がないようです。自分の好みや興味を理解してもらえなくても、逆に私がどんなに大好きな相手でも全て共感したりできません。誰かに認められることに意味がない。社会的地位や、持ち物や、経験、見た目が物質的な私を形成していて、そんな上辺だけのものを肯定されても否定されても、ただそれだけのことだと、気にしなくていいと思えるようになりました。

今なら国語の時間に読んだ「みんな違ってみんな良い」というフレーズも、本当に理解できます。私は他の人を100%理解することはできませんし、他人からもわかりません。どんなに近しい恋人でもわからないでしょう。「これがよくてあれは駄目だ」という考えもせず、誰か別の人になる必要はないのだと、思えるようになってきました。

自分以外のもので自己を認識している

別のグルであるラマナマハルシも言うように、私という存在について気づくことが、今ここで見えずにいる真実、真我に辿り着く道のようです。サドゥグルは、人は外側のもので自己認識をし(アイデンティティをもっている)、それらは私ではない。体ですら私の体であり、私自身ではない、心も私ではないと言っていました。

私の認識が正しければ、サドゥグルは魂というものも存在しないと言っていました。バガヴァッドギーターでクリシュナは、私は全てに偏在すると言っていました。「何か」見えるものではないし、目に見えない心ですら、脳という体の器官がもたらしている記憶とか考えであって、私ではないし、魂というものでもない。カルマというシャボン玉の膜のようなものが形作っているので、割れたら全てと一体化する、つまりどこにでも偏在しているということなのかなと考えています。

馬鹿なことはしない

サドゥグルが言っていた「タバコを吸うのは良いとか悪いとかではなく、馬鹿なことでしょ」っていう言葉が最近しっくりきます。「何かが綺麗なのではなくて、綺麗だと思える心が素晴らしい」のだと。他の人と同じ感覚を持つとか、大多数に入るとか、本当にそんなことしなくていいみたいです。「自分の人生の使命を皆知りたがるけど、そんなものは存在しない。使命がないから自由なのだ」ということ、「他の人から見て馬鹿げていていても、気にせず自分のやることに本気で取り組む」こと、人のことも自分のことも、放っておけるようになります。邪魔をする回数が減ります。

お酒飲まないのか?とよくサドゥグルは聞かれていますが、「私はお酒を飲まなくても酔っぱらってるから」「物事で左右されないから(酒やタバコで喜びや幸せは左右されない。自ら幸せだ。)」という話も、たまに思い出します。「誰かが幸せだ、かわいそうだ」と判断するのはその人の考えでしかない。「ポジティブシンキングではなく、ものごとを善悪の判断なくあるがままに見る」ということが、非常に心を軽くしてくれます。サドゥグルも、ラマナマハルシも、心は勝手に考えるものだから、深く考えなくていいと言っていました。ほっときなさい、彷徨わせておきなさいと。なんだか、自分に悲しいことや辛いことがあっても、放っておけます。悲しんでる自分は駄目だとか、自分かわいそう(?)とか、善悪の考えもなく、そのままにできるので。

頼まれるまではそっとしておく

前にとある言葉をヒンディー語で知らなかったので「家に帰ったら調べよう」と目の前にいた知人に言った際、「いや、調べなくていい」としつこく止められたことがあります。「私が調べたいから調べるんだ」といっても、同じ調子で止められました。「いや、知らなくていいから」って。今思い出しても、自分が興味なくて無駄だと思っていることを、独断と偏見で止めさせるのはよくないなぁと思います。よくないなぁと思うのは私の考えで、たぶん人にも自分に対しても、やらなくていいことなんでしょう。何かに対する情熱を邪魔したりするようなことは。

私は元から変わっている自覚があります。大体の人とは合いません。一緒にいて心地いい人のみが自然と残るうち、友人の数は減って行きました。SNSも必要ありません。基本的にお互いに放っておいても平気な人だけになります。

学生の頃は、いろんな人と知り合って多くの価値観に触れたいと思っていました。今は全く思いません。みんな、ただ私自身が固めてきた価値観とは違うというだけです。

親と子供

周りから、こうしなさい、ああしなさいと言われてきました。人なみに?

けれど、体に危害を加えたりするような馬鹿なこと以外は放っておいていいみたいです。他人も、自分も。サドゥグルは育児に関しては、自分で自分が好きだと思えるような姿を見せなさいと、確か言っていました。それは子供に対してだけではなく、大人の人に対してもでしょうか。親である本人が好きなことをやらせて嫌いなことはやめさせるのではなく、子供が最大限に成長できるように、水を差すなということですね。サポートに徹することだそうです。その子を自分が思う最高な人に育てる、捻じ曲げるのではなく、まず自分が自分でいいと思えるようにしなさいって。自分ができないことを子供に押し付けたり、失敗してきたことを思い描いた通りになるように子供にさせないのだと。(成功とか失敗とかいう考えも持たなくていいので。)その子がその子であれるように。自分が自分であるように。

結果は気にせずカルマを行う

インドの古典バガヴァッドギーターで、クリシュナも言っていましたが、結果は気にせず行動すべしとのことです。それから、サドゥグルが言うように、結果を予想するのはどうなるか誰にもわからない未来を、それまでの過去の出来事から妄想しているにすぎません。そして成功した失敗したという結果も、自分が思うようにいった、或いはいかなかっただけ。成功したから良いわけでも、失敗したから駄目なわけでもない。思い通りに言ったから良いわけでも、悪いわけでもない。何かをやる前からそれに意義があるとかないとか決めつける必要はない。そもそも意義がないと思われるくだらないこともやっていい。それはただ行動、カルマをしているだけ、とういことだそうです。

夏の旅行で絶対に行きたい、やりたいと思っていたことがありました。非常に期待して、時間をかけて行きました。しかし、想像していたようにはいかず、何もできませんでした。実際に私自身が毎日、想像したり怖いことを考えたりしても、その通りに現実になったことは、おそらく一度もありませんでした。予知能力もないので。

ずっと思い通りにうまくいかなければ悪いわけではありませんし、周りから成功していると羨ましがられても、その羨望の眼差しで喜ぶことに本当の幸せはない。何が手に入っても何かしら問題は起こる。こうでなければいけない、こうしなければいけないということもない。誰かの望む姿に私がなって、その人の欲望を満たさなくてもいい。

そういえば、この国に来る前、一部の人には随分止められました。私は、その人たちの思い通りに日本に留まらなくてよかったです。その人たちを満たすことに、意味なんてありませんでした。誰かが喜ぶことで私の幸せが左右されるわけでもないということでした。

日本を出てからも人と接するたびに色々ありますが、この調子で人生過ごします。

インド食べ歩き動画からみるインド食材 アムリトサルのご飯おいしそう

【インド】甘いもの辛いものしょっぱいもの酸っぱいもの、そしてギーたっぷりのグルメ【アムリトサル

Best AMRITSAR Breakfast FOOD Tour l Kachori, Gud Halwa, Pehalwan Kulcha, Kanha Poori, Winter Sweets - YouTube

色々ありすぎて、全部食べてみたくなるインド料理

動画で気になったもの
  • とにかくギーたっぷりサクサクの食べ物
  • 道でおじさん達がパンジャーブの音楽でノリノリに踊っている
  • 市場に出てくる冬野菜。
  • ジャパニーズサモサという扇子のような形の食べ物
  • ドライフルーツ(ナッツ)が入っているサモサ
  • ジャグリー(gur, gud)を使ったお菓子
  • 「まるで風船」と話されていたまん丸のプーリー
  • しょっぱい系のスナック(ナムキーン)

YouTube でインドの食べ歩き動画を見ていました。上にリンクがありますが、ヒンディー語と英語の字幕です。今回見ていたのはインドのアムリトサルで食べれる朝食編です。そのため基本はヒンディー語で紹介されていますが、ローカルな人が話しているのはパンジャーブ語です。

朝食編とは言いますが、インドの朝ごはんの定義は日本より広いです。物によってはだいぶヘビーな印象です。

パンジャーブ州といえばギーたっぷり

インドにはギーと呼ばれるバターの仲間があります。ギーはバターから作られる油脂の一つです。

動画内でもお菓子、揚げ物、焼いたパン、全部にギーたっぷり使っていますね。

動画を見ただけでこってりしているのがわかりますが、食べたくなりませんか。食べ過ぎは不健康なのはわかっていても、お腹が空きます。ギーはアーユルヴェーダでもよく使われる食材の一つです。使い方によっては体をキレイにしてくれます。

インドのお菓子、ミターイーがいっぱい

アムリトサルのお菓子もたくさん紹介されていますね。ジャグリー(グル)というお砂糖が使われています。グルは砂糖きびまたはヤシからできます。きび砂糖のような薄茶色のものから黒糖のような黒っぽい砂糖まで、グルの中でも種類がわかれます。日本語では赤糖とも呼ばれるようです。

グルには精製された白い砂糖と比べて、砂糖本来の風味が残っている感じです。固形で売られているグルはカチカチですが、電子レンジで軽く温めると割りやすくなります。使いやすくパウダーのものも多いです。

インドの料理が無性に食べたくなる動画

動画内で食レポをしているメガネの男性はインドのあちこちを周っては動画にしています。一日中食べ歩いていて、どの動画でも食べ物の材料やお店の歴史、店長の名前など詳しく伝えています。インド料理が好きな人や、インドの各地の料理を知りたい人にはおすすめのチャンネルです。ヒンディー語わからなくても、インドのローカルな気分に浸れます。

インドのお菓子は市販品が多く揃ってます。現地に行けなくても、自分で作れなくても大丈夫です。日本国内で探しても安いものが多いです。市販のお菓子にもパンジャーブ州の有名なものは多いです。

私はバカルワリーという渦巻きでカリカリしたお菓子が好きです。辛かったり、甘くてスパイシーだったり、インドらしい味です。

 

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ネパール語とヒンディー語の違い、片方の言語で相手にどこまで通じる?

ネパール語ヒンディー語って似ているけれど何が違う?

インドの公用語であるヒンディー語デーヴァナーガリー文字で綴られます。すぐそばに位置するネパールにはネパール語が使われています。筆記体も一見すると、ヒンディー語と同じデーヴァナーガリー文字です。でも、ネパール語ヒンディー語話者に、ヒンディー語ネパール語話者に通じるのでしょうか。具体的にはこの二つの言語で何が違うのか調べてみました。

ネパール語ヒンディー語で使われる文字はほぼ同じですが、少し使い方に違いがあります

実際にヒンディー語ネパール語に使われる文字は同じデーヴァナーガリー文字です。しかし、2つの言語を比べてみると少しつづり方に違いがあります。これは文字の読み方の違いも関係しています。

ネパール語の方が少しサンスクリット語に近い読み方、書き方をする

ネパール語ヒンディー語を比べたときに、若干ネパール語の方がサンスクリット語に近い印象を受けます。単語によっては綴りや書き方もサンスクリットと似ています。サンスクリットは南アジアで使用された古い言語で、いわゆる古文です。

単語は共通しているものと全く違うものがあります

日常会話で使われる単語はヒンディー語ネパール語ともに共通しているものがあります。綴りも同じか似ていることが多いので、どちらかの言語ができれば理解できるでしょう。しかし、少し両方の言語を学べば全く違う言語だということにいずれ気づきます。

同じデーヴァナーガリー文字ですが、発音が異なります

どちらの国でも同じデーヴァナーガリー文字で共通しているのですが、よく聞くと多くの文字で発音が違っています。例えば、家を指す言葉は ghar (घर)  ですが、綴りが同じでもヒンディー語は呼気多めのガル、ネパール語はカールに近いです。Ghの音はヒンディー語からすると、ネパール語の方が呼気が多すぎて濁点がないような発音です。ヒンディー語のチャ(छ)の音はネパール語ではサの音に近いなど、全く同じ発音ではありません。

他にも神という単語は ishwar ईश्वर ですが、ネパール語イースワルと発音し、ヒンディー語の方がイーシュワルに近いです。これはネパール語でサ行を表す言葉でも、ヒンディー語ではシャ行なのです。ヒンディー語で野菜のカブはシャルガム(シャルジャム)、ネパール語はサルガムという感じです。

このことから、書き言葉が両言語で同じでも、発音の違いを全く知らないと、会話する時にどの単語なのか見当がつかないと思います。

イントネーションの違い

両方の言語を比べると、イントネーションが違うなと感じます。ヒンディー語のイントネーションや強弱と、ネパール語での話され方は両言語で同じ単語でも違います。

例えば、どちらの言語でも挨拶はナマステーですが、イントネーションが異なります。ネパール語はマにアクセントがあり、ヒンディー語の場合はテが強調されるか、単語全体のアクセントが平坦です。

「〜でない」など否定を表す単語がネパール語には多い

ネパール語は否定を表す単語が多いです。ヒンディー語ならナヒーン、ナ、のどちらかで表すところを、ネパール語ではそれぞれ別の単語があります。主語や代名詞によって否定を表す単語が変化します。

なんとなくならヒンディー語ネパール語は通じる

それぞれの言語の違いが掴めたら、似ている言葉から文脈を知ることはできます。

数字は似ている

数字の読み方がどちらの言語も似ています。そのため、自己紹介で年齢を伝える時など、数字を伴っていれば話し手の見た目と文章の雰囲気で、伝わるかもしれません。

文法も似ている

ヒンディー語ネパール語も文法が似ています。基本的な文法は日本語と同じ順序です。少し英語のような構文もあります。

また、各単語による表現の仕方も両言語で似ています。

ネパール語ヒンディー語の比較を例文で見てみましょう

「私の名前は(kurfi)です。」(kurfi は筆者のペンネームです)
  • ネパール語: मेरो नाम (कुर्फ़ी) हो। メーロー(私の) ナーム(名前) クルフィー ホー(です)
  • ヒンディー語: मेरा नाम (कुर्फ़ी) है। メーラー(私の) ナーム(名前) クルフィー ハェ(です)
「これはペンです」
  • ネパール語: यो कलम हो। ヨー(これ) カラム(ペン) ホー(です)。
  • ヒンディー語: यह कलम है। イェ(これ) カラム(ペン) ハェ(です)。
「君は?」英語のAnd you?
  • ネパール語: तिमी लाई? ティミー(君) ラーイー(は, to, for)? 
  • ヒンディー語: और तुम? アォール(and) トゥム(君)?
「元気ですか?」
  • ネパール語: तपाईं (तपाईंलाई)कस्तो हुनुहुन्छ ? タパーイーン(あなた) カストー(どう; how) フヌフンサ(です)?
  • ヒンディー語: आप कैसे हैं? アープ(あなた) ケェーセー(どう; how) ハェン(です)?

会話の中に互いの言語間で共通した単語が全くないと通じなくなる

二つの言語を比べてみると、両言語で似ている単語や言い回しは多いです。その一方で、全く共通点のない単語も多いので、ネイティブのヒンディー語話者とネパール語話者の間でも意思の疎通は難しいです。互いに理解するためには言葉以外にも、状況、文脈、話し手の雰囲気などを掴むことになります。つまり、コミュニケーション能力が必要です。それらを駆使すれば、なんとか相手の言わんとしていることは伝わるであろう、という程度にネパール語ヒンディー語は似ています。

ネパール語ヒンディー語を詳しく学ぶなら、初めは語学書を読むのがおすすめ

自宅で緑豆もやし栽培してみた

豆もやしは簡単に作れる



もやしはスーパーで買うと安いのでわざわざ自宅で栽培することはないかもしれませんが、家庭栽培で新鮮なもやしを食べれます。

緑豆を水につけてから発芽させるだけ

もやしの作り方は、豆を水に一晩ほど浸けたら、水をきって1〜2日ほど暗いところで育てます。

もやしの育て方

所用時間 

3日ほど

材料

  • 乾燥の緑豆をお好きな量(今回は計量カップで150ml)
  • 水道水

必要な道具

  • もやしメーカー、スプラウト用の容器
  • 容器がない場合は、代用品でザル、ざるに重ねるボウル、かぶせるもの(例えば鍋のふた)

もやし栽培に必要なのは、適度な湿気と暗所です。

ザル、ボウルなど受け皿、暗く被せて覆っておくものがあればできます。もやし栽培中の豆が乾燥しないように、ザルの周りをうまく覆いましょう。

1番もやしの栽培がうまくいくのは、もやしづくり専用の容器です。

こちらは豆を入れるところがザル状になっていて、受け皿とフタがセットになっています。

もやしにする豆の下準備

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  • 緑豆をボウルに入れ、水道水で洗います。
  • 水を捨て、新しい水をたっぷり入れます。
  • 形の悪いもの、水に浮かんだ豆は取り除きます。
  • 一晩から24時間ほど涼しいところに置いておきます。室温が高い時は、たまに水を取り替えましょう。

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画像: 水に14時間つけました。少し芽が出ています。

  • 緑豆から芽が出てくるくらいまで水につけた後、水を捨てます。新しい水で洗い流しましょう。

豆の下準備ができたらもやしを暗所で栽培します

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  • ざるにあけて水をきります
  • ザルの下にボウルを重ねます
  • 上にフタになるものを置きます
  • 涼しい暗所で栽培します。雑菌が繁殖しないよう、気をつけましょう。
  • ときどき水できれいに洗い流して、水やりします。栽培中は豆を清潔かつ湿気を保ちます。

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もやしメーカーの場合は栽培中の水やり、洗い流し、水切りがやりやすい構造になっています。今回使用した容器は二段式です。

もやし栽培して1日経過した様子

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もやしメーカーに移してから、24時間経過しました。芽が伸びてきました。

生のもやしは食べれる?

生のもやしは食べないようにと言われていますが

生のもやしは危険だと言われます。理由は、暗所で育てるため雑菌が繁殖しやすいためです。一般的にはもやしは加熱してから食べるように言われます。海外ではスプラウトと呼ばれるもやし系の植物は、すべて加熱するようにと言われます。

生でサラダとして食べても全く菌がなければ具合が悪くなることはありませんが、詳しくもやしの状態を検査しない限りわかりません。もやしを生で食べる人もいますが、基本的には加熱してからがおすすめです。

栽培した豆もやしは新鮮なうちに食べ切りましょう

できあがったもやしは密閉容器などに移して冷蔵庫で保管しましょう。

インドではスパイスと塩で、もやしカレーやサラダに使います。サラダといっても生で食べるのはおすすめできないので、さっと茹でたもやしを使いましょう。

今回使った緑豆はインド食品の専門店で買えます

緑豆の豆もやし、自宅で簡単に作れました。インドでは緑豆をムングダールといい、カレーや揚げ物などに使われます。アメ横にあるインド食品専門店の大津屋さんにはこのブログで紹介しているインド料理の材料が揃っています。安くて便利です。

緑豆を使ったカレーのレシピはこちら

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インドのスパイス、カスリメティとは?フェヌグリークシードとリーフの違い

カスリメティって?

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カスリメティはインドのスパイスです

バターチキンなどインド料理のレシピによく出てくるカスリメティ(カスーリメティ)というスパイスがあります。カレーに加えると味に深みを出してくれる、よい香りをしています。

カスリメティはインドのヒンディー語です。英語ではフェヌグリークリーフといいます

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カスリメティはヒンディー語で乾燥したフェヌグリークリーフを指します。スパイスのフェヌグリークリーフは、潰してパウダー状にしたものです。乾燥したカスリメティは手ですり潰してパウダーにできます。

フェヌグリークはスパイスにすると葉と種に分けられる

フェヌグリークの種は別のスパイスです

フェヌグリークの葉と種は呼び名が変わります

  • カスリメティ:フェヌグリークの葉の部分、フェヌグリークリーフ
  • メティ:フェヌグリークの種、フェヌグリークシード

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フェヌグリークシードは堅い種です

フェヌグリークシードは炒めたり煮込んで柔らかくして使います。水に一晩つけたあと育てると、もやしとして食べられます。また、アーユルヴェーダで美容に使うこともできます。

カスリメティもシードも同じフェヌグリークという植物からできるスパイスですが、香りは全く違います。

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カスリメティ(フェヌグリークリーフ)はネットで買えます

カスリメティはとても重さが軽いスパイスです。(日頃からインド料理を作っている人でも100gあれば3年保つほどです。)買いすぎご注意ください。

 

品質によっては茎が入っているので気をつけましょう。茎は硬いので取り除きましょう。

カスリメティの代用品は?

カスリメティ(フェヌグリークリーフ)が単品で手に入らなくても、カレー粉の中にブレンドしてあることが多いです。マドラスカレーパウダーや日本のカレー粉にもよく入っているので、味見をしながら加えていくといいですね。フェヌグリークはリーフ、種ともに長く保存できるので、すぐ使いきれなくても問題ありません。

ちなみにリーフと種は全く別の特徴があるため、フェヌグリークの代わりにフェヌグリークシードを使うことはできません。

フェヌグリークの代わりに使えるスパイスというのは無いとみていいです。フェヌグリークリーフは独自の香りを持っています。他に似た香りのスパイスもありません。

カスリメティを使ったレシピ

カスリメティはじゃがいも炒めに加えたりしてもおいしいです。バター炒めの最後に塩胡椒とカスリメティをすりつぶしてもいいです。日本のカレーにすりつぶして加えてもコクが出るでしょう。

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葉っぱのスパイス:インドと西洋ベイリーフの違い

インドのベイリーフと西洋のベイリーフの違い

ローリエとインドのベイリーフは全く違う

インドカレーのレシピによく出てくるベイリーフ、実はスーパーでよく売られているローリエと呼ばれるものとは違います。味はどちらを使ってもおいしくできあがると思いますが、香りが全く違います。種類の異なるスパイスなのです。そこで、インドと同じ味に仕上げるならインドのベイリーフが欠かせません。

インドのベイリーフとローレルの違い

日本で一般的な西洋の料理で使われるベイリーフはローレルとも呼ばれます。そしてインドのベイリーフはインディアンベイリーフです。簡単に見分けられるくらい見た目が違います。

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大きさと葉脈の流れに違いがあります

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こちらの画像はインディアンベイリーフとローレルです。左がインドのベイリーフ、右がローレルです。

インドのベイリーフはローレルに比べて大きいです。縦に長い形をしています。そして葉に入っている線(葉脈)は縦です。

西洋のローレルは縦に太い葉脈が一本あり、そこから斜めに枝分かれしています。

インドのベイリーフとローレルの香りの違いは

香りの系統を言葉で表すなら、どちらもマイルドです。インドのものはさらにマイルドと言えます。よく炒めたり煮込んだときに、ベースの香りになります。西洋のローレルは使う前でもはっきり独自の香りが感じられますが、インドのベイリーフは香りを感じられないほど弱い印象かもしれません。

  • どのインド料理にも使いやすい

インドのベイリーフは香りにあまり特徴がないとも言えます。それでも入れることで料理に変化がでます。間違えてたくさん料理に入れても問題ありません。

インドのベイリーフの使い方

インド料理でインドのベイリーフを使う方法は主に2通りです。

  • 油で炒める
  • 煮込むために、チャイやバスマティライスを炊くときに加える

特に使用頻度が高いのが、油で炒める方法です。まず油で炒めてから後々煮込むということが多いです。

ベイリーフはホールスパイスとして、調理の一番初めに使う

インド料理ではよく、スパイスを丸ごと油で炒めます。フライパンに油を熱したら、そこにベイリーフをはじめとしたホールスパイス(パウダーにしていない、原型のスパイス)を加えて香りを出します。

  • インドのベイリーフは粉にして使うことは稀です
  • 炒めたり煮込んだ後に、必要があれば取り出します

インドのベイリーフは一枚がとても大きいので、半分に折って使うことが多いです。見栄えをよくするために折らずに使うこともあります。

ホールスパイスの基本:ベイリーフ、カルダモン、クローブ、シナモン

調理の最初に炒めるホールスパイスの種類

インド料理の基本的なホールスパイスは4種類です

この4つはセットで覚えていいです。インドのベイリーフもそのうちの一つです。

 

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インディアンベイリーフはどこで買える?

インドのベイリーフはインド食品を取り扱っているお店で入手できます。近くに心当たりがない時は、ネット通販がおすすめです。

インドの大きなベイリーフは、重さが1枚当たり0.5gほどです。

保存は茶筒など缶が香りを保つのに適しています。しかし、インドのベイリーフは元の香りがマイルドなため、プラスチック製の袋などでも特に問題ありません。湿気のないきれいな場所で保管すれば大丈夫です。

 

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